むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 口内炎のケア

    土曜日の夕方、東区医師会の集まりに参加してきました。定期開催されている会ですが、私が参加するのは3年ぶり。顔なじみの先生も少ないかと思っていましたが、いざ話をしてみると、近所の先生や、かつて私が指導したことのある後輩が近くで活躍していることが分かりました。たまには外へ出て、同業者と親睦を深めるのも良いものですね。

    さて、そんな中、私自身を一昨日から悩ませているのが「口内炎」です。 食事のたびに痛み、診療中も患者さんとお話しするたびにしみて、なかなかつらいものです。私はもともと口内炎ができやすい体質なのですが、マルチビタミンやミネラルをしっかり摂るようになってからは、ここ1年以上、一度もできていませんでした。今回は体調の良さに甘んじて、サプリメントの摂取が少しおろそかになっていたのが一因かもしれません。

    なぜ口内炎を繰り返すのか?

    口内炎の原因は、実は人によって千差万別です。

    • 胃の調子が悪い方

    • ストレスや疲労が溜まっている方

    • 歯並びや噛み合わせの問題

    • 栄養(ビタミン・ミネラル)不足

    塗り薬で一時的に炎症を抑えることはできますが、根本的な原因にアプローチしなければ、またすぐに再発してしまいます。大切なのは「原因を正しく見極めること」です。

    1. 漢方で「胃の熱」を取る

    私が自分自身の体験も踏まえてよく処方するのが「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」です。 漢方的には「胃の熱を取る」働きがあり、特に胃の不調が原因の口内炎には、痛みを和らげ治癒を早める高い効果があります。ただし非常に苦いのが難点ですので、当院では飲みやすいカプセル製剤で処方しています。

    再発予防としては、「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」を継続的に用いることで、胃腸の調子を整え、口内炎ができにくい体質へと改善していく方法も有効です。

    2. マルチな栄養補給で「修復力」を高める

    栄養面からアプローチする場合、一般的にはビタミンB2不足が疑われます。しかし、私の経験上、単一のビタミン剤よりも「マルチビタミン」で全体を底上げする方が、回復が早いと感じています。

    また、意外に見落とされがちなのが「ミネラル不足」です。亜鉛やセレン(セレニウム)といった微量元素は、粘膜の修復に欠かせません。これらも個別のサプリメントより、「マルチミネラル」としてバランス良く摂取するのが、継続しやすくお勧めです。

    おわりに

    口内炎は小さなトラブルに思えますが、毎日の「食べる」「話す」を妨げるストレスフルな病気です。 「たかが口内炎」と放置せず、ご自身の体からのサインと捉えて、内側からのケアを見直してみませんか?気になる症状があれば、診察の際にお気軽にご相談ください。

    明石海峡大橋(たぶん)