むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 感染対策について

    金曜日は通常患者さんも多くて込みあうのですが、今日は奇跡のようにガランとしてのんびりした一日を過ごしました。これも神様から頂いたプレゼントだと感謝して、ゆっくり過ごさせていただきました。最近コロナの患者さんはだいぶ減ってきて、インフルエンザと胃腸炎がパラパラいますが、今はかなり平和な時期だと思います。年末は忘年会など人が集まる季節なので、感染症が増えてきます。それまでしばしの休息です。最近7回目のコロナワクチンが始まっていますが、当院ではやっていません。インフルエンザのみ受付中です。よく聞かれるのが、最近コロナにかかったけどワクチンは打ったほうがいいですか、というもの。私の個人的な意見としては、一度かかると半年は免疫が持つと思うので、最近コロナにかかった人は春頃まではワクチンを打たなくてもまずは問題ないと思っています。1年前にコロナにかかったという人は最近2回めに感染している人をよく見かけますので、実際にかかっても免疫は1年持たないだろうと予想されます。

    もともと風邪の免疫は長続きしないので毎年風邪を引いてしまうわけです。コロナウイルスも風邪の一種なので免疫はつきにくく、持ってもそのシーズン限りです。これは、ウイスルがどんどん変異するためです。私自身は、ワクチンを打つより日頃から体力、免疫力をつけておくことが先だと思います。そのためにはバランス良い食事と適度な運動、油断せず適切に防寒することなどです。運動はマラソン中毒みたいになると、運動しすぎて免疫が落ちます。運動によっては中毒性があり、雨の日も雪の日も運動しないと気持ち悪いという人がいますが、そこまで行くと健康を害するレベルです。

    ワクチンに匹敵するほど大事だと思うビタミンはビタミンCとDです。たまにビタミン剤を飲んでいたけど風邪引いたとか言われますが、たいてい飲んでいる量が少なすぎます。日本製のビタミン剤は一粒あたりの含有量がかなり少ないので、びっくりするほどたくさん飲まないと有効ではありません。例えばビタミンCは一日最低2000mg。できたら3000mgほしいです。私は日本製のビタミンCを毎日10錠のみます。ビタミンDは最低2000単位、冬は5000単位ほど必要です。その量をきちんと飲めば、めったに風邪ひきません。間違っても「毎日みかんを食べているから大丈夫」とは思わないでください。一日100個食べても足りません。

    県庁前のイチョウ 先週より少し色づいてきました 来週ごろが見頃かもしれません

  • 狭心症について

    まだまだ昼間は暑いですね。診察室はエアコンで涼しくしていますが、患者さんの中にはセーターなどを着ている方もおられるので、人により暑い寒いは随分違うんだなと感じます。私は一日中半袖白衣です。風邪をひいた患者さんだと寒気も強いので、院内のエアコンが寒いときはお伝え下さい。一時的にクーラーを切ったり対応できると思います。明日は雨になり、その後は冷えてくるそうですので、寒暖差も大きくなりそうです。最近はインフルエンザも増えてきていますので、体調管理にはご注意ください。

    秋になり、患者さんで増えてきたのが胸痛や高血圧など循環器疾患です。私は医学部の学生時代に済生会病院で調査したところ、心筋梗塞が一番多かったのは10月でした。まさに今です。おそらく自律神経が不安定な季節なのではないかと思います。せっかくなので狭心症について解説しておきたいと思います。狭心症は大きく分けて2つあります。一つは労作性狭心症と言い、高齢者が階段や坂道で胸が苦しいと言うもの。一定以上の運動負荷で症状が出るので、本人はこれ以上は無理というラインがわかっている事が多いです。原因は心臓の冠動脈の動脈硬化です。コレステロールが高いために血管内腔が狭くなり、運動時に増加する酸素需要に見合うだけの血流を保てなくなり症状が出ます。

    もう一つは安静時の狭心症で、異型狭心症とか冠攣縮性狭心症と呼ばれます。比較的若い世代から見られるのでまさか自分が狭心症なんて、とにわかには信じられない人も多いと思います。原因は冠動脈の攣縮(れんしゅく;痙攣したみたいに縮むこと)です。おそらく遺伝的な原因があると思われます。診断確定のための検査は心電図や心エコーです。場合によっては運動負荷心電図(トレッドミル)やホルター(24時間)心電図を行います。冠動脈の狭窄があるかは心臓カテーテル検査ではっきりしますが、最近は造影CTでもある程度わかるので、検査が簡単になってきました。

  • トウモロコシのひげ茶を知っていますか

    今日は診療のあと、市民病院の連携の会でした。コロナ前にあって以来4年ぶりです。久しぶりだったので、参加者は非常に多くて部屋はギュウギュウ詰めでした。懐かしい面々が大勢集まっているのですが、お互い久しぶりすぎて名前を思い出しません。また、最近の共通の話題もないのであまり話が膨らみません。結局、元同僚とか、本当に親しい人たちとばかりおしゃべりしました。まあ、これも連携の会として役に立つとは思います。当院から急な入院でお願いする市民病院、くわみず病院、桜十字病院などの皆さんや、訪問診療先から近いのでお世話になっている南部広域病院(もと城南病院)などの方々にはお礼の挨拶もできたのでひとまずは参加目的を果たしました。

    話は変わりますが、最近、ヤマト運輸の集配センターに受取ロッカーがあることを知りました。私は通常宅急便のくる時間にほとんど家にいないので、ヤマト運輸や佐川急便から事前に配達時間や受け取り場所の設定をできるメールサービスを利用しています。そこで、受け取り場所をヤマトのロッカーと指定したら24時間受け取ることができるのです。なんと佐川急便の宅配もヤマト運輸で受け取れるので大助かりです。

    今読んでいる「不便なコンビニ」という小説に出てくるアイテムにとうもろこしのヒゲ茶があります。これはご存知とうもろこしを茹でるときにひげみたいな髪の毛みたいな繊維がいっぱいついているあれです。実はトウモロコシのひげは利尿作用があるので、煎じて飲むとむくみが取れると言われています。皆さん、とうもろこしを茹でるときひげは捨てちゃっていることと思います。もったいない!実は、韓国のコンビニではペットボトルのとうもろこしひげ茶が売ってあります。私も旅行で行ったときに飲みました。癖がなく飲みやすいです。ネットで見たら楽天で買えるようなので、注文してみました。一つ注意として、通常農家で栽培されるとうもろこしは虫がつくと商品価値がなくなるため何度も消毒をしています。髭の部分は煎じる前にしっかり洗って農薬を落としましょう。

     

  • 「熱い」はエネルギーの源

    朝夕は涼しいですが、昼は暑かったですね。往診にでかけたときは日差しも強く、車はエアコンをガンガンかけてでかけました。診察室でもクーラーを入れて涼しくしておかないと仕事がはかどりません。今日は殆ど一日エアコンを入れっぱなしでした。朝からクリニックの前の落ち葉の清掃をしていると、枯れ葉にイモムシがついているのを毎日発見します。葉っぱは枯れてしまっているので、イモムシが食べられるようなものではなく、枯れ葉と一緒に歩道に落ちているのです。暑いせいでイモムシが今頃出てきてるんだと思うと、半年遅いぞといいたくなります。

    暑いといえば、先日書いたヨルラーメンという韓国のインスタントラーメン。ヨルというのは「熱」という意味だそうです。有名な辛ラーメンの2倍位の辛さだとネットで見ましたが、YouTubeでは豆腐と卵を入れてスンドゥブチゲ風にして食べるのを紹介しています。真似して作ってみると美味しい!豆腐と卵で辛さはマイルドになるのでヨルラーメンぐらい味付けが濃厚で辛めのほうが美味しいです。気に入ったのでもうすでに3回も作って食べました。韓ドラを見ていると、会社で嫌なことがあったりして落ち込んだときは辛い料理を食べる、みたいなシーンを見かけます。私も、ヨルラーメンを食べたあとはお腹からエネルギーが湧いてきてその日の疲れも吹っ飛ぶ気がします。辛いのが苦手な人にはおすすめできませんが、興味あればお試しください。

    コロナ後遺症などで疲れやすい、元気が出ないという人はかなりいますが、これを西洋薬で治療するのは難しいと思います。無理やり西洋薬で治療するとしたら、ビタミン剤とか抗うつ剤とかでしょうか。それが効くかどうかもわかりません。漢方では疲れやすいは「気虚」と言います。気虚の治療薬の代表は「補中益気湯」です。ただ、コロナ後遺症では気虚が強すぎて補中益気湯だけでは十分な治療効果が出ません。そこで当院ではいろいろアレンジして元気が出るように工夫をこらしています。企業秘密ではないのですが、かなり専門的になるのでここには書かずにおきます。薬膳では元気が出る料理はヨルラーメンではなく参鶏湯(サムゲタン)です。鶏に朝鮮人参や棗(ナツメ)などの漢方薬を詰めて煮込んだものです。

  • 漢方の生薬処方について

    息子がお嫁さんを連れて帰省するとのことで、うちの掃除をしたり、玄関の雑草をとったり、帰省中に貸す車を洗ったり忙しい一日でした。明日帰ってくる、とおもっていたら、メールが来て、あと20分で熊本駅につく!と。なんと明日でなくて今日帰ってきました。私の勘違い。掃除はだいたい終わっていたので、新幹線に負けない速さで駅に迎えに行きました。夜中だったので、道はスイスイで、ほとんど待たせることなくピックアップできました。

    最近、患者さんのリクエストで生薬を使った漢方処方をしています。これは、かなり高度な知識と経験が必要で、簡単にはできません。私も、処方全体のバランスなどを考えて結構時間を取ります。料理もレシピを作るとき砂糖小さじ1、醤油、みりん、酒、各大さじ1とか書いたとしても、果たしてそれが自分で思っている完成像に近いのかどうか、簡単にはわかりません。バランスが悪いと変になるし、大事な隠し味を入れ忘れると失敗作になります。そのあたりは、出来合いのレシピ(ツムラなどの処方)を参考にしながら生薬を組み合わせていきます。生薬の処方がいいのは、患者さんごとにオーダーメイドできるので、少し胃腸を温めるとか、痛みを取る成分を多めにするとかアレンジできる点です。難しいのは、欲張って入れすぎるとでき損なうということ。必要最小限でシンプルに作ることを第一に考えないとうまく行かないのです。

    生薬の場合、毎日麦茶を作るように鍋ややかんなどで30分ほど煮詰めて漢方を作ります。煮詰める時間が短いと十分薬が抽出されませんが、長すぎて香り成分が飛んでしまう場合もあります。私が今のクリニックを開業する前に勤務していた病院では代行煎じをしていました。大きな圧力鍋で1ヶ月分を一気に煎じて真空パックにするのです。患者さんは毎日そのパック詰めされた漢方を飲むだけというもの。今は煎じ代行をやっているところがあまりないので自分でするしかありません。