むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 「暴君のシェフ」が面白い

    最近Netflixで話題の韓国ドラマ「暴君のシェフ」に夢中になり、毎日見続けました。配信はまだ途中までのようで、気がついたら公開されている分を全部見終わっていました。物語は、フランス料理の三つ星シェフがひょんなことから500年前にタイムスリップし、成り行きで王様の専属シェフになるというものです。時代劇のかしこまった古語の中で、現代語をペラペラ話す主人公のギャップがとても面白い。韓ドラで韓国語を勉強している私にとっては、言葉の違いが特に興味深い点でした。外来語は全く通じず、今の時代の人は尊敬語もうまく話せない。そんな中でグルメ番組のような料理対決が繰り広げられるのも見どころです。また、昔の侍はなぜ些細なことで人を斬ったりするのだろう、と考えさせられます。

    現代人が昔に入り込むだけで常識の差が浮き彫りになります。私たちは料理対決にしろ何にしろ「命がけ」で挑むことはありませんが、ドラマの中では負けたら手を切られるという過酷な罰が待っています。フィクションとはいえ、昔は命が軽んじられ、本当に儚いものだったのだろうと感じました。

    また、現代人はとても早口です。短時間で伝える情報量が増えた一方で、昔の人はゆっくり話す分、思慮深かったのではないかとも思います。

    前の大阪万博では「人が10倍速く動けるようになる魔法の薬が発明された」という設定の映画があり、今回の関西万博でも上映されたそうです。10倍速く動けるようになった人々は工場で猛烈に働き、10倍の仕事をこなしただけ。果たしてそれで豊かになったのか?という疑問が投げかけられていました。この映画の予言は現実になったとも言えます。例えば新幹線は自転車より約20倍速いそうです。浮いた時間をバカンスや家族団らんに使えれば幸せですが、実際には仕事を増やしただけ…それでは豊かさとは言えません。

    昔と今を対比しながら「本当に幸せとは何か」を考えさせてくれる、そんな意味でも「暴君のシェフ」はとても示唆に富んだドラマでした。

  • 水素吸入を導入して1ヶ月

    予報通り台風が発生し、九州をかすめて行ったようです。幸い熊本市内は小雨程度で、大きな風もなく被害はありませんでした。他県では大雨になったとのニュースもありました。地球温暖化で海水温が高くなり、台風は発達しやすく、大気中の水分量も多いため大雨をもたらします。油断は禁物です。

    さて、当院に水素吸入器を導入してちょうど1ヶ月が経ちました。私は一日も欠かさず吸入しており、体調はとても良好で、忙しくても頭は冴えて働けています。一度めまい発作がありましたが、以前に比べて1日で回復できたので、水素吸入のおかげかもしれません。まだ大々的には宣伝していませんが、このブログを読んで興味を持った方には優先的にお試しいただいています。

    同じ水素吸入器を使っている水素サロンが籠町通りにあります。先日そこの前を通り、パンフレットをいただいたのですが、偶然にも料金設定は当院と全く同じでした。繁華街という立地のため、美容やアンチエイジング目的の利用者が多く、すでに予約でいっぱいとのことです。当院でも美容や老化防止にご利用いただいて構いませんが、病院ですから他に治療法のない持病のある方にもぜひ試していただきたいと思っています。

    実際、先日は不眠や頭痛で来院した中学生に水素を勧めました。漢方も併用しましたが、後日「かなり調子が良くなったのでまた吸入したい」との希望がありました。学生さんに睡眠薬を処方することもありますが、水素なら安全で副作用や依存の心配もありません。効果がある方にとっては非常に有用な治療法だと思います。他にもコロナ後遺症でお困りの方などにおすすめしています。少しでも元気になっていただければと思います。

    水素吸入は、診察の待ち時間に行っていただいてもよいですし、診察のない日に来ていただいても対応可能です。その場合は診察代(再診料など)は不要です。目や頭をスッキリさせたい方にはゴーグルタイプもありますので、ご希望をお伝えください。

    大々的に宣伝すると混雑して、本当に必要な方に使っていただけなくなるかもしれませんので、当面はゆっくり利用者を増やしていこうと考えています。吸入器は複数台揃えていますので、だいたいはご希望に沿えると思います。

  • 明確なビジョンがあれば実現できる

    また台風の接近がありそうです。とはいえ、まだ台風が発生していないので天気予報でも大きく取り上げられてはいません。しかし九州のすぐ近くで台風となり、そのまま上陸して東へ横断しそうです。どんなコースを取るのかはまだ不確かですが、とりあえず備えだけはしておきたいと思います。備えといっても、携帯やポータブル電源をフル充電しておく、車にガソリンを入れておく、玄関先の飛びそうな物を片づけておく、といった基本的なことです。食料も缶詰やレトルト食品が数食分あれば十分でしょう。

    先日、校医をしている中学校の修学旅行前の健康相談に呼ばれて行ってきました。行き先は大阪・関西万博だそうです。楽しそうですが、まだ暑い時期なので熱中症には要注意ですね。健康相談というのはたいてい、食物アレルギーや喘息などの持病がある生徒さんへの注意点を確認するのが中心です。例えば、蕎麦がだめな子には絶対に食べないように伝える、万一症状が出たら速やかに先生に報告する、などです。

    今回、一人QT延長症候群の生徒さんがいて、引率の先生方もどう注意すべきか戸惑っていました。先生の間では「常に目を離さないようにしよう」「夜は何時間かおきに巡回した方がいいのでは」など、議論になり、中には「いっそご両親にも同行してほしい」という声まであったそうです。

    私も診察の場でいくつか注意事項をお伝えしましたが、あとでChatGPTに聞いてみたら、とても適切なアドバイスを返してくれました。私がその場で言い忘れた大事な点――「常にAEDの場所を確認しておくこと」「いざというときにAEDを使えるように準備しておくこと」――これこそ引率の先生方が最も心がけるべきことでした。保健の先生にはChatGPTの回答を見せて、それをまとめて引率の先生に共有するようお願いしました。結局、「私に聞くよりAIに聞いた方が早くて正確」ということです。

    これからはどんな分野でも同じことが言えると思います。専門家やベテランにわざわざ相談しなくても、AIに聞けば同等レベルの助言が得られる。すごい時代になったものです。

    YouTubeを見ていたら、ソフトバンクの孫正義さんがAIの近未来について語っていました。夢のような世界が、想像を超える速さで現実になりつつあります。孫さんはまるで未来を見てきたかのようにビジョンを語り、その実現に向けて巨額の投資をしています。未来がはっきりと見えている人は、それを現実にできるのです。ただ「頑張ります」と漠然と言うのとは全く違いますね。

    うちの外来処置用のガーゼに「カクイわた」のマークがついていてびっくりしました!!

    下の写真は懐かしの田舎の家の壁広告

  • 忙しいときは手抜きを工夫する

    9月に入り、少し診察にも余裕が出てきました。お盆休み明けの8月後半の2週間は、連日100名を超える患者さんで目まぐるしく働き、振り返れば限界に近い働き方だったと思います。一昨日ひどいめまいに襲われたのも、その無理がたたったのかもしれません。

    家に帰っても「食べて寝るだけ」。それに加えて、チョコザップでは「お掃除会員」になっているので、最低でも月12回は行こうと決めており、どんなに疲れていても15分とか30分だけ運動に出かけました。その結果、家のことは本当に最小限に。
    「今度しよう、後でしよう」と後回しにしたことが山のように溜まっていました。掃除なんてルンバに頑張ってもらえばいいのに、気持ちの余裕がないとスマホでルンバを作動させることすら面倒に感じます。

    この土日で溜まっていたToDoをほとんど片づけました。掃除も終わったし、必要なものの買い物にも行った。小豆の甘酒も作ったし、毎日食べるゼリーも作った。一つ一つは大したことないのに、仕事が忙しすぎるとまったく手がつかなくなるのです。

    実はこういう悩みは、患者さんからもよく聞きます。たとえば子どもが生まれて間もないお母さん。子育てに時間を取られて自分のことができない。それなのに夫は手伝わないどころか、世話が焼ける存在になってしまう。そんな苦労の中で、イライラしたり涙が出たり、朝起きられなくなったり、心身にいろいろな不調が現れます。本当は休むのが一番ですが、それが難しいことも多い。そんなときは実家の親に頼るとか、誰かに助けを求めることが大事です。自分ひとりで抱え込むと身動きが取れなくなります。

    大事なのは「完璧主義を捨てること」。ご飯を作らずに外食したり、お惣菜を買ってきてもいいのです。最近はお惣菜コーナーの品ぞろえも驚くほど豊富で、栄養バランスも心配ありません。クリニック近くのゆめマートやトライアルの棚を見れば、「もう自分で作る必要ないのでは」と思うほどです。アメリカでは自宅で料理をしない家庭も多く、多くの人が電子レンジだけで暮らしています。そこまで見習う必要はありませんが、忙しいときには「手抜きの工夫」を考え、自分にそれを許してあげることが大切です。

  • 地域医療センターの当番にて

    日曜は地域医療センターの出動協力医として、救急外来の内科を担当しました。これは何ヶ月かに一度まわってくるので特別なことではないのですが、その朝、久しぶりにぐるぐるめまいがして真っすぐ歩けないほどでした。手すりに伝いながらなんとか台所まで移動し、急いでコーヒーを飲んで出勤の準備をしましたが、気持ち悪くて朝ごはんは食べられません。このままでは仕事に行けないと思い、患者さんにも勧めているめまい体操(エプリー法)を2回試しましたが、かえってめまいはひどくなりました。

    「やばい」と思い、自宅にあった苓桂朮甘湯とセファドールを飲み、気合だけで準備を整えました。少し薬が効いてきたのか若干おさまった気がしたので車に乗ってみたのですが、風景がバンバン横に流れて見えます。まだエンジンもかけていないのに、「運転は絶対に無理!」と判断し、車はあきらめてタクシーを呼びました。

    幸い日曜朝ですからすぐにタクシーは到着。乗り込んだものの、景色が動くとめまいが強まるので目を開けていられません。「地域医療センターまでお願いします」と告げたあとは、ずっと目をつぶっていました。運転手さんは「この人、体調悪いんだろうな」と思ったのだと思います。何も言わず一目散に走ってくれ、おかげで時間ぎりぎりに到着。ふらふらしながらも当直日誌など一式を受け取り、着替えて外来診察室に入りました。「ここまで来たらなんとかなる」と腹をくくりました。

    患者さんは20人ほどで、ほとんどが発熱患者さん。コロナの検査をして薬を出すだけなので、座って診察していればめまいはあまり起こりません。なんとか業務を終え、帰ろうとしましたがタクシーがいません。幸いめまいも少し落ち着いていたので炎天下を歩いて下通まで行き、三年坂の韓国料理店「ネネチキン」で冷麺を食べ、鶴屋前からタクシーで帰宅しました。帰りは車の窓から景色を見られるくらいに回復していました。

    なぜめまいが再発したのか考えていたら、前日の江津湖の花火大会を思い出しました。公園の広場で1時間以上、空を見上げ続けていたのです。これはめまいの人にとっては過酷なチャレンジ。今思えば無茶をしたなと反省しました。

    今日はチョコザップでいつも通りランニングをして、施設内の清掃もして帰れるほどに回復しましたのでご心配なく。めまいの患者さんはとても多いので、自分の体験をもとに、いい治療法を研究しています。昨日ふと思いついた処方があり飲んでみたらかなり効いているようなので追試したいとおもっています。

    そして、開院9周年のお祝いメッセージを各方面からいただき、本当にありがとうございました。これからも地域の皆さんの健康と幸せのために、ますます頑張っていきます。

    ネネチキンの冷麺。スープが凍っているので冷え冷えで美味しい!暑い今こそお試しあれ