むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 帯状疱疹ワクチンの補助制度を誤解しないようにしましょう

    夕方から雨になり、一段と冷えてきました。急に季節が変わると、体がついていきません。やっと冷房なしで眠れるようになり、「久しぶりに熟睡できた!」と喜びの声をよく聞きますが、今度は突然毛布を出さなければならない状況ですね。
    私はいつものように半袖半ズボンでチョコザップに歩いて行きましたが、雨も降っていたせいか寒く感じました。
    今のところ風邪の患者数は落ち着いており、コロナもインフルエンザもパラパラ見かける程度です。発熱で来院されると、コロナかインフルエンザかわからないので、両方同時検出できるキットで検査しています。

    インフルエンザだった場合、48時間以内ならタミフルが効きますので、検査結果を見て処方しています。コロナの場合、抗ウイルス薬は高価ですので、よほど重篤な持病がある方や超高齢の方でなければ、普通の風邪と同じような薬で様子を見ていますが、1週間ほどで治ります。
    ご存じと思いますが、発熱してすぐ来院されても、ウイルスを正しく検出するのは難しいことが多いです。1日ほど経過して、依然として熱が高い時などが検査に良いタイミングです。
    3日以上たってからだと、タミフルの有効なタイミングを逃しているため、検査の意義が薄れてしまいます。ただ、学生さんの場合、インフルエンザやコロナの場合だと欠席扱いにならないので、検査は必要となります。

    さて、現在インフルエンザの予防接種と帯状疱疹ワクチンを同時に勧めています。帯状疱疹ワクチンは5歳刻みで国からの補助が出る案内が送られていると思います。この補助は来年3月までです。
    帯状疱疹ワクチンは2回接種する必要があるので、1回目をできるだけ年内に済ませていただき、2回目を3月までに打つようにしてください。
    もし、今回パスして5年後に打とうと考えている方は大間違いです。この補助は一生に1回しか送られてきません。手元に補助のハガキが届いている場合、今年限りで、5年後にはもう送られてきませんので、お間違いのないようお願いいたします。

    昨日はお酒を飲まない話を書きましたが、飲む日もあります!人生メリハリが大事です

  • お酒を飲まないメリット

    やっと涼しくなりましたね。天気予報は本当に当たります。もう、さすがに夏の暑さは戻ってこないでしょう。これから短い秋ですが、ベストシーズンを楽しみたいですね。最近、何人かに「どの季節が好きですか?」と尋ねられました。「涼しくなった秋、今が一番好きです!」と答えます。季節の変わり目はアレルギーや喘息、その他の体調不良を引き起こす方も多いですが、秋は食欲、読書、スポーツと、何をするにも最適な季節です。

    最近、健康診断で異常が見つかった方が再検査(二次健診)で来院されることが多いです。肝機能が引っかかった方には、お酒を飲むかどうか必ず確認します。数年前までは、「休肝日はありません!」と笑いながら言う方が多かったのですが、ここ数年は「ほとんど飲みません。ノンアルに変えました」という方が大半になりました。時代は変わりましたね。

    私が医者になりたての頃は、まだタバコを吸う人が多く、診察時に喫煙歴を確認するのが当たり前でしたが、今ではほとんど吸っている人がいなくなりました。昔はバスや電車でもタバコを吸っている人がいたのは、今では信じられません。これも時代の変化です。

    当院には痛風で来院される方が非常に多いです。痛風は発作がおさまった後でも、尿酸値をきちんと管理しないと再発します。実は尿酸値を上げる一番の原因はお酒です。プリン体ゼロの飲料にしても大丈夫というわけではありません。プリン体ゼロでも、アルコールそのものが尿酸の排泄を妨げ、結果として高尿酸血症となり、痛風発作を引き起こします。これから年末の忘年会シーズンが近づき、普段飲まない方でも飲む機会が増えると思います。そのため、痛風発作が出やすい季節でもあります。最近では、ノンアルコールビールでも、一度ちゃんと醸造した後にアルコールを抜いた本物の味わいに近い商品が登場しています。従来のビール風の飲料とは全く異なります。できれば宴会でも、こういった美味しいノンアルビールを楽しんでいただければと思います。

    お酒をやめるメリットは他にもたくさんあります。アルコールは脳細胞にもダメージを与えるため、飲むたびに脳細胞が減少していきます。認知症予防のためにも、アルコールを控えたほうが良いのは自明です。また、私の場合、休みは土曜の午後と日曜だけです。そのわずかな休み中にしなければならないことが山のようにあります。お酒を飲んでしまうと、その後は何もできなくなります。街で美味しいご飯を食べても、飲んでいなければ、帰宅後に車で温泉に出かけたり、夜遅くまで空いているモールで買い物を済ませたりすることができます。時間を有効活用するためには、酔っている暇はありません。

    昔のイメージでは、お金持ちは夜な夜なワインやブランデーを飲むイメージですが、今やお金持ちはお酒を飲まず日夜働く。時代は変わりました。

    新型プレリュード かっこいい!

  • 起立性調節障害の漢方治療

    夕方は雨になりました。予報では、来週雨が上がった後は気温が下がるということです。毎日暑い日が続いていたので、待ちに待った秋ですね。

    土曜日の夜は、私が主催する東方医学研修会で講演をしました。講演のテーマは「起立性調節障害の漢方治療」です。

    起立性調節障害は中高生に多い疾患で、朝起きられない・めまいがする・動悸がする、といった症状があり、なかなか学校に行けない生徒さんが多く、最近では社会問題にもなっています。

    漢方ではこれを「フクロウ型体質」と言い、夜更かしや朝寝坊の傾向を持つタイプを意味します。当院ではカウンセリングなどは行っていませんが、このような体質の患者さんにはりょうけいじゅつかんとうなどを中心とした漢方治療を行っており、比較的多くの患者さんが「体調が良くなり、朝起きられるようになった」と喜ばれています。

    そのような治療内容について発表しました。

    このような発表をすると県内各地から「起立性調節障害と言われた」とのことで当院に来られる患者さんが増えるのですが、もちろん皆が皆うまくいくわけではありません。それぞれの生活スタイルや細かな体調を聞き取りながら処方を考えます。スムーズに改善する例もあれば、なかなか時間がかかる場合もあります。せっかく処方しても漢方が飲めなかったと言うお子さんもおられます。

    中には出席日数が厳しくなってから来院される方もおられますが、できれば早めにご相談いただき、余裕を持って治療されることをお勧めします。

     

    キンパプリンスの冷麺 スープがシャーベット状で冷え冷えです

  • 暑くても秋

    連休ですが、いかがお過ごしでしょうか?私はクリニックのワックス清掃があったため、一日院内で待機していました。帳簿をつけていくつか事務作業をした後は、Amazonプライムでドラマを見ながら過ごしました。また、せっかく院内にいたので、作業中に水素吸入をしました。おかげで何歳か若返った気がします!

    それにしても暑い日が続きますね。昼間、日陰で34℃位まで上がっていました。こう暑いと、野外で行楽を楽しむ気にはなかなかなりません。私はいつもの週末のように、夕方からイオンモールに行き、「水春」の温泉で1週間の疲れを癒しました。暑い暑いと言いながらも、クリニック近くの田んぼでは稲刈りが始まっていました。着実に季節は進んでいるんですね。
    秋のアレルギーシーズンで、花粉症や喘息が悪化している方もいらっしゃると思います。暑いからまだ大丈夫と油断しないよう注意が必要です。私自身、症状はありませんが、聴診器で自分の胸の音を聞いてみると、少し喘息が出てきているのを感じました。

    こういうときに、漢方薬なら柴朴湯(さいぼくとう)という処方が有効ですが、私の好みはモンテルカストです。1日1錠で、ほとんど喘息が出ないくらいに抑えてくれるので、多くの患者さんにも処方しています。皆さんがよく「寝る前に飲むオレンジの薬」と呼んでいるものがそれです。

    私は漢方が好きですが、何でもかんでも漢方を選ぶわけではありません。明らかに西洋薬の方が優れている、または効果は同じくらいでも、1日1錠で済む西洋薬があれば、それを優先することが多いです。例えば、血圧やコレステロールの薬などは、漢方の効果が西洋薬には及ばないため、よほどの理由がない限り西洋薬を使うことを選びます。

    漢方薬には、西洋薬では治しきれない難しい症例を治療する力があるので、そういう時こそ活躍します。生薬資源にも限りがあるため、無駄に使わず、ここぞという時に大切に使用したいと考えています。

  • 葛根湯医者

    大阪大学の坂口教授が「制御性T細胞」の発見でノーベル賞を受賞しました。私は大学を卒業して最初の数年、血液内科に所属しており、当時の教授が成人T細胞白血病(ATL)の発見者である高月先生でした。驚くほど聡明な先生で、このATLの研究からAIDSが発見され、この分野の先駆けとなったという意味では、高月先生もノーベル賞候補に挙がっていたことがありました。残念ながら高月先生はすでに他界されましたが、ご存命であれば、ノーベル賞を受賞されていたかもしれません。

    そんな中、今日の熊日新聞1面には「木原稔氏官房長官」の記事がトップにあり、ノーベル賞の記事は隅に追いやられていました。熊日新聞すごいですね。忖度でしょうか。

    夜空を見上げると、昨日が中秋の名月、今日は満月とのことで、美しい月を拝むことができました。しかし、だんだん雲が多くなり、満月はその姿を消してしまいました。それでも、見ることができてラッキーでした。数日前の朝5時頃に夜空を見上げたら、星がすごくきれいで、空気が澄んでキラキラと輝いていました。秋の訪れを感じつつも、いまだに驚くほど暑い日が続いています。日中は真夏のような日差しで、帰宅時には日が暮れた後でも気温が30℃を超えていました。いつまで猛暑が続くのでしょうか。

    このような気温の変化により、血圧が上がったり、頭痛やめまいがひどくなったりする患者さんが後を絶ちません。体調不良を引き起こす原因になっているようです。洋服の調整やエアコンの設定など、こまめに調整することが必要な時期です。また、喘息や秋の花粉症が出ている方もいるので、体調管理には十分ご注意ください。

    ところで、落語に「葛根湯医者」という話があるのをご存知ですか? 風邪をひいたと言えば、これを飲んどけと葛根湯を処方する。頭が痛いと言っても、肩が凝ると言っても、お腹を壊したと言っても、どんな時でも「これを飲んでおけ」と葛根湯を出す。ちょっと聞くと、ヤブ医者のようですが、実はこれが漢方薬の無限のポテンシャルを表しているのです。

    西洋薬と異なり、漢方は治療目的が多岐にわたり、1つの処方がさまざまな疾患を治す力を持っています。私はよく苓桂朮甘湯や補中益気湯を使いますが、この2剤を合わせて使うと、まさに神秘的な効果を発揮します。今度、東方医学研修会という勉強会で、そのことについて発表しようと思っています。

    韓国焼肉『ITARO』