むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 生薬の処方箋の力

    連休明けはやはり忙しい一日でした。気温が下がってくると血圧が上がってきます。連休などでうっかり薬を切らしてしまうと血圧が結構上がりますので、切れないように注意しましょう。糖尿病の人もこの季節は注意です。新米が出た頃に一気に悪化する人が出ます。いくら新米が美味しいからとはいえ、食べ過ぎは禁物です。食欲の秋は困りものです。ダイエットしている人にとってはさらに深刻です。新米は美味しいし、果物も美味しい。そして、体は冬に備えて皮下脂肪を蓄積する季節です。今日だけ、ちょっとだけ、と自分を甘やかすとあとが大変です。

    私は1年で5キロくらいの米を食べます。去年新米で買った一袋をまだ食べきれずに残っています。いたむので冷蔵庫に入れて保管しています。さすがに早く食べないと古米になってしまうとおもい、最近は一日1回はご飯を食べるようにしています。それでもあまり消費しないので弁当にもご飯を入れるようにしました。その分おかずが減るのでタンパク不足に注意です。もちろん炭水化物が増えると血糖が上がりやすいのでその注意も必要です。私は玄米で買っているのですが1年もたってしまうと表面の糠(ぬか)の油成分が酸化して米の香りが悪くなります。そこで、自家製米機で3分について食べています。ぬかはビタミンB1などと食物繊維が豊富で体に良いと言われていますが、酸化した油は体にわるいので注意が必要です。いい米は真空パックで売ってありますね。あれこそ酸化防止の最もいい方法です。

    話は変わりますが、漢方薬は通常フリーズドライの粉薬になっています。本来は麦茶みたいに各自で煎じて、一日に何度かに分けて飲むのが伝統的なやり方です。その生薬を使った煎じ薬は患者さんのリクエストだったり、どうしても出来合いのエキス製剤では効果が期待できないときに処方しています。今日はそういう患者さんが二人いました。一人は以前からの定期処方。もうひとりは初診でした。初診の場合、どんな処方にするか結構考えます。その処方が決まったら次に生薬の組み合わせや各生薬のグラム数などレシピを決めるのにまた頭を使います。昔の中医の先生は真っ白い紙に万年筆や筆でサラサラと組み立てた処方とグラム数を書いて患者さんに渡していました。私もヒューストンのチャイナタウンの漢方薬局で処方箋を書いてもらったことがあります。できた処方箋は芸術作みたいです。それを書いてもらった時点で半分は病気は治ったようなものです。考え抜いた処方(箋)にはそれくらいのパワーがあります。

     

    イオンモール嘉島(クレア)のレストラン街のインドカレー屋さん。写真はタンドリーチキンカレーライス。この店は抜群に美味しい。モール内の店なのに全く子供(ファミリー客)に妥協しない大人の味。どのメニューもボリュームがあるので食べ過ぎ注意。

  • 漢方の有効性と限界

    気温が下がって快適そのものです。私は日中はエアコンの効いた院内で過ごすので仕事中は快適なのですが、昼に訪問診療すると灼熱地獄の車移動、ついた高齢者の部屋がエアコンが入っていなくてサウナ状態、帰宅後犬の散歩が暑い、と結構暑くて辛い時間もありました。しかし、今週に入って気温が急に下がってきたので、快適です。まだ半袖でちょうどいいです。患者さんに聞くと、暑くて運動できなかったけど、涼しくなったのでまた始めます、と言われます。また更年期で汗があふれるように出ていた人は、ちょっと症状が落ち着いてきています。本当にいい季節です。しかし、熊本の秋は短く、あっという間に冬になります。熊本は内陸性気候で寒暖差が大きいので九州各県の中でも寒さが厳しいところです。貴重な秋の快適な毎日を有意義に過ごしたいものです。

    漢方の話を書こうと思います。漢方は西洋医学と違って診断がついていなくても処方(治療法)があります。それは、西洋医学的な診断ではなく、陰陽寒熱虚実、気血水などのバランスを考えるので、西洋医学的に難しい病名でも体の崩れたバランスを整える処方を考えれば治療法はいくらでもあるということなのです。先日書いたように、コロナ後遺症は西洋医学では太刀打ちできませんが漢方を駆使するとかなりの成績を上げることができます。がん患者さんでも、手術するほどの効果はないにしろ、症状を緩和して気持ちを落ち着け、苦しみを緩和する作用は期待できます。最近の中国では抗癌作用のある生薬も積極的に使われており、当院でも希望者には煎じ薬でそのような処方を行っています。

    一方、万能に見える漢方でも難しいのが、加齢による変化です。耳鳴り、耳が遠い、物忘れなどです。もちろん漢方的な理論で治療法の原則はあるのですが、そのとおりに処方しても効果が出る人は僅かです。歳のせいとはよく言ったもので、それが自然だとすると、自然に逆らう医療というのはそうそう簡単ではありません。

  • コロナ後遺症の話

    コロナ後遺症を積極的に見始めてだいぶ経ちましたが、今日は新聞記者さんが取材に来られました。コロナ後遺症を表立って診てますよと言っているクリニックは少なく、当院にも遠方からたくさんの来院があります。記者さん的には山間部など郡部の医療圏でコロナ後遺症に対応できるところが少ないという問題意識を持っておられるようですが、町中でもさほどそういう施設があるわけでもなく、皆さんネットなどを駆使して探してこられます。わたしが思うに、コロナ後遺症は西洋薬だけでは太刀打ちできないし、心身症として片付けて良いものでもない。漢方はある程度効くけれども、それだけでも太刀打ちできない。コロナ後遺症の病態をいろいろ考えて治療法を模索し、仮説に基づいた治療のトライアンドエラーで次第に有効な治療法が見つかるものです。医師一人で経験する患者数などはたかが知れているので、同じようにコロナ後遺症を診ているドクター同士が症例を持ち寄って研究会のようなものを立ち上げれば、知見が深まり、有効な治療法をシェアすることができると思います。

    現実には、コロナ後遺症という難しい症例を時間をかけて診療するより高血圧や糖尿病の患者さんを診たほうが何倍も効率的です。血圧や血糖を測って、調子いいですね。また薬を出しておきますね、で済むので診療する側もストレスがないし、短時間で何人でも診察できるので待ち時間の問題も少ない。一方、コロナ後遺症に保険適応のある医薬品など一つもないので、頑張って治療したあげく、健康保険組合から査定されると、とんだ赤字になってしまいます。

    コロナ後遺症で味覚障害とか脱毛とかいろいろありますが、一番大変なのは倦怠感がひどすぎて寝たきりに近い人。全く仕事に行けず、上司からは怠けているのかと疑われたり、有給がないので退職せざるを得なくなったり、退職したあとも体調が悪すぎて再就職もできないみたいな人が大勢います。私にできるのは傷病手当や失業保険がもらえるように書類を書くくらいです。漢方などを駆使して一日も速く職場復帰できるよう治療法の研究もさらに進めたいと思います。

  • 当院はインボイス対応です。知らんけど

    いよいよ10月に入りました。途端に空気は涼しくなり、過ごしやすくなりましたね。朝、通勤する車のエアコンの設定は23℃だったのですが、しばらく運転していたら暖房になっていてびっくり。外気は18℃だったんですね。あわてて暖房を切りました。いくらなんでもまだ早いです。

    10月に入ってインボイスという制度が始まりました。何度聞いても全然意味がわかりません。我々のような中小企業は参加するかしないかを決めないといけないのですが、どうすべきかわかりません。保留にして様子を見るという手もあるのですが、様子を見るという行為自体が、何をどう観察すれば良いのかさえわかりません。新聞などを見ると、参加していない企業は淘汰されるとか、すでに個人事業主は事務手続きがついていかないため廃業して大企業に就職する話などを読むと、大変な世の中になった感じがします。でもよくわかりません。ちなみに当院はインボイスの手続きをしていますので、登録番号が必要な企業の関係者はご連絡ください。また、会計の際にインボイス適格請求書の発行もできるように準備しましたので、必要な際にはお声掛けください。関係あるのは企業単位で実施する健診や予防接種の支払いの際だけです。ちなみに、個人の患者さんには関係ありませんので、ご心配なく。

    もう一つ、10月1日から診療報酬改定で発熱患者さんのトリアージ加算という値段が半分になりました。発熱患者さんを他の患者さんと隔離して待ってもらったり、会計を別でする手間は変わらないので、その手間賃が半分になるのは経営側としては辛いですが、患者さんにとってはメリット大です。発熱で受診した際の支払いがお安くなりました。

    昨日、家の近くに回転寿司がオープンしました。今日早速食べに行きました。テーブルの端末で注文するとベルトコンベアで皿が届くタイプの店です。5品ほど注文したら、全部が陶器の角皿に盛ってあり、美味しそうに見えます。味も値段も申し分なし。お腹いっぱい食べて1000円からお釣りが来ました。

  • インフルエンザ予防接種の予約開始

    インフルエンザとコロナの同時流行なんて報道されていますが、、当院ではまだほとんどがコロナでインフルエンザはめったにいません。インフルエンザは一部学校単位で流行して、その家族がかかっている場合もありますが、数としてはまだ少数です。検査してみるとインフルエンザでもコロナでもない症例が多数見られます。これから冷えてくるとインフルエンザも増加する可能性があります。そこでインフルエンザのワクチンですが、10月には当院にも今年の割当が入ってくると思います。そろそろ予約を入れていただいていい時期になりました。定期の診察の際に次回薬が切れる日当たりを予約するのもいいでしょうし、それ以外でも結構です。

    ちょうど新しいコロナワクチンの案内が届いている人もいると思います。コロナとインフルのワクチンはどのくらい間隔をあけるか決まりはないみたいなのですが、用心のため2週間ほどあけてプランされることをおすすめします。インフルエンザの予防はワクチンもいいですが、十分な睡眠と栄養補給も大切です。特にビタミンCとDは欠かせません。免疫力をアップしないとワクチンだけ打って安心してはいけません。昨日も少し書きましたが、秋分の日を過ぎて日照時間がだんだん短くなると体内で作られるビタミンDが減ってきます。ビタミンDは骨を丈夫にするビタミンですが、免疫にも大切な働きがあります。ビタミンDが減ると感染に弱くなりますので、補充が必要です。私は夏の間ビタミンDを5000単位3日に1回位飲んでいましたが、これから春までは毎日飲みます。

    ビタミンCはみかんをたくさん食べても十分量には至りません。一日最低でも2000mgはほしいのですが、レモンだと1日100個相当になります。食事はバランスよく食べて、足りない分はサプリをうまく利用しましょう。