むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • あずき甘酒をつくってみました

    最近、コラーゲンを気軽に毎日摂る方法として、ゼラチンで手作りゼリーを作って食べています。市販の小分けゼラチン(コラーゲン100%)が1袋5gなのですが、私はそれに「フランス産お魚コラーゲン」というパウダーを小さじ1杯追加。1日あたりのコラーゲン摂取量はおそらく10g近くになっていると思います。

    コラーゲンは、ただ摂取するだけでは体内でアミノ酸に分解され、一般的なタンパク質として利用されます。しかし、ビタミンCを一緒に摂ることで、体内で再構築されやすくなり、肌・血管・骨・軟骨などの材料として役立つのです。実際、「ちょっとぶつけただけでアザができる」「白目の部分に出血が起きやすい」などの症状は、血管の脆弱性=コラーゲン不足のサインかもしれません。こういう方には、ぜひコラーゲンとビタミンCのセット摂取をおすすめしたいです。

    さて、ゼラチンだけで作るゼリーは味気ないので、私は甘さ控えめの「市販の水煮小豆」を加えてゼリーを作っています。ゼラチンが固まると、小豆とゼリーの2層に分かれて、見た目もきれい。しかも美味しい。ただし、既製品だと砂糖の量がちょっと気になる……。

    そんな話を妻にしていたら、「ホットクックで小豆を自分で煮たらいいじゃない」と提案されました。正直、小豆を煮るのは火加減が難しく、自分ではうまくできないと思っていましたが――
    なんと、ホットクックに小豆と水を入れてスイッチを押すだけで、簡単につぶあん(砂糖なし)が完成。しかも、豆をあらかじめ水に浸す必要すらなし。これはすごい!

    さらに、もうひと工夫。
    この「砂糖なしのつぶあん」に、米麹と水を加えて甘酒モード(低温調理)で6時間。すると、小豆がまるで甘酒のようにとろとろで自然な甘さの発酵小豆に変身します。

    これがもう、美味しい! ヘルシー!この発酵小豆をゼラチンに混ぜてゼリーにしてみたいと思います。

    正直、ここまで簡単に豆料理が作れるとは思っていませんでした。たぶん、聞いただけではその便利さは伝わりにくいと思います。でも、一度やってみると「なぜもっと早く試さなかったんだろう」と思うくらい、手軽で美味しくて驚きますよ。

  • 五月病の季節

    いよいよ本格的な連休に入りましたね。
    今朝、通勤中の道路は車の量が少なく、まるでお正月のような静けさでした。ただ、行楽地やショッピングエリアは混雑が予想されますので、お出かけの際は時間に余裕を持って移動されることをおすすめします。

    当院では連休前ということもあり、血圧のお薬などを受け取りに来られる患者さんで、忙しい一日でした。
    また最近は、職場のストレスから体調を崩す、いわゆる「五月病」と思われる患者さんが少しずつ増えてきました。


    🧠 五月病について

    五月病とは、新しい職場(あるいは異動先の部署)や学校といった環境に、4月中にうまく順応できず、心身に不調をきたす状態を指します。

    ・夜眠れない
    ・朝になると動悸や腹痛がする
    ・出勤や登校がつらい
    ・気分が落ち込んでやる気が出ない

    といった症状が見られます。放っておくと、うつ状態に進行することもあるため、早めの対処が大切です。

    当院では心療内科も標榜しており、ストレスに起因する身体症状に対して、漢方薬などを活用しながら治療を行っています。

    ただし、根本の原因が職場や環境にある場合、一時的に休職してストレスから離れることが最も効果的なこともあります。復職の際には、周囲の理解と協力のもと、働きやすい環境づくりが必要です。
    特に「新しい上司との関係」がストレス源になっているようなケースでは、相談そのものが難しいこともあります。会社に産業医や保健師などの相談体制がある場合は、そうした専門職に早めに相談するのもよいでしょう。


    🏥 当院での対応について

    現在、当院では心療内科の新患の方の直接受付は行っておりません
    開業から数年間、新患も積極的に受け入れていたため、現在では患者さんが非常に多くなり、心療内科の診療にかかる時間が全体の診療に影響するようになってしまいました。

    ただし、以下のようなケースでは対応可能です。

    • 当院かかりつけの患者さん:これまで一般内科で通院されていた方が、心療内科的なご相談をされる場合は、いつでもご相談ください。

    • 他院に通われている方で、当院での受診を希望される場合:現在の主治医からの紹介状をお持ちいただければ、新患として受付しております。

    ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

  • 米価格高騰で麺生活は注意が必要

    相変わらずお米の値段は高止まりしているようです。備蓄米が市場に放出されても、その効果は「焼け石に水」といった印象です。
    例年なら十分足りていたはずのお米は、一体どこに消えてしまったのでしょう。新聞によると、家計を意識して、比較的安価な麺類への消費シフトが起きているとのこと。しかしこれを見て、私は少し不安になりました。「これは、生活習慣病が増えるな」と。

    たとえばうどん。実は白ごはんよりも血糖値が上がりやすい食品です。消化が早いため、血糖値が急激に上がりやすく、糖尿病のある方には注意が必要です。また、腹持ちが良くないため、食後にすぐお腹が空いて間食が増える、という悪循環に陥ることもあります。さらに、インスタントラーメンとなると、問題はもっと増えます。多くの製品は麺が油で揚げてあるため、酸化した脂質を摂りすぎるリスクがあります。また、付属のスープに入っている調味料には、化学調味料や保存料が多く含まれています。たまに食べる分には問題ありませんが、毎日のように食べるのはおすすめできません。

    こうした栄養バランスの偏った食生活を続けていると、ビタミン不足による体調不良が起きることもあります。「脚気」は、ビタミンB1の不足によって起こる病気ですが、現代でもインスタントラーメン生活で脚気になったという話を聞いたことがあります。

    また、麺類に多く含まれる塩分も見逃せません。ラーメンのスープをすべて飲み干すと、それだけで5g近い塩分を摂ってしまうこともあります。高血圧のある方にとっては、とくに注意が必要です。

    では、どうすればインスタント麺を少しでも健康的に食べられるのでしょうか?ポイントは、足りない栄養をしっかり足すことです。具体的には、野菜、きのこ、卵、鶏肉や豆腐などのタンパク源を加えて「煮込みラーメン」風にするだけでも、栄養バランスがぐっと良くなります。

    また、付属のインスタント調味料は極力使わず、できれば自分でスープを作るのがおすすめです。かつお節や昆布の和風だしでは味噌汁っぽくなってしまうので、魚介系の粉末だし(いりこ・サバ・カツオなど)や、野菜だし、とんこつ系のペースト(ウエイパーなど)をブレンドすると、ラーメンらしいコクのあるスープになります。どうしても物足りないときは、付属の粉末スープを1/3ほど加えるだけでも十分味が整います(さすが化学調味料の力ですね)。私は韓国の辛ラーメンもお気に入りですが、こちらもコチュジャンやテンジャン(韓国味噌)などを使えば、スープは自作できます。こうすれば、少し安心して楽しめますね。

    いろいろ考えてみましたが、やっぱりお米のほうが健康的で安心感のある主食だと感じます。以前ご紹介した業務スーパーのカリフォルニア米は、価格も比較的手頃で、しかも日本人に馴染みのあるジャポニカ米です。はじめは少し軽めの食感に違和感を覚えるかもしれませんが、毎日食べているとだんだんおいしく感じられるようになります。ネットでも「さっぱりしているのでチャーハンにすると間違いなく美味しい」との声が多く、私も同感です。

  • ストレスで体が痛むこともある

    GWまであと1週間となりました。その前に薬をもらっておこうという患者さんが殺到し、この日は外来だけで120名を超えました。さらに訪問診療も回りましたので、診察した人数は合計で140名ほどになりました。なかには1時間半ほどお待ちいただいた方もおられましたが、平均すると1時間前後の待ち時間でした。ご協力いただき、誠にありがとうございます。

    せっかく長時間お待ちいただいたからには、困っていることや診てもらいたいことは、遠慮なくすべてお話しいただいて大丈夫です。私も限られた時間の中で、できる限り丁寧に、ひとりひとりに精一杯の対応を心がけています。ただし雑談をしている余裕はなく、病状の情報収集から診察、検査、結果の説明までを、できるだけ効率よく行う必要があります。患者さんによって、詳しく話を聞きたい方もいれば、あまり耳を傾けてくれない方もいらっしゃるため、それぞれのニーズに合わせた説明を工夫しています。

    「胸が痛い」「お腹が痛い」といった症状の場合、循環器内科や消化器内科で各種検査が行われます。しかし、それでも異常が見つからなかった場合、西洋医学的には「様子を見ましょう」「ロキソニンを出しておきます」といった対応になることが少なくありません。けれども、患者さんの痛みが実際に改善されるわけではないため、「何とかしてほしい」と、当院のような漢方や鍼治療を求めて来院されます。

    こういったケースでは、まず当院で検査の見落としがないかを確認します。必要に応じて追加検査を行うこともありますが、多くの場合、それは必要ありません。では、すぐに漢方を出すかというと、実はそうでもありません。というのも、このような痛みの背景には、ストレスが関与している場合が多く、身体表現性障害や疼痛性障害といった、心療内科で扱う領域の問題が潜んでいることがあるからです。

    先日「突然意識を失った」という若い女性の患者さんが来られました。もちろん、脳血管障害やてんかんなども鑑別診断として考慮する必要がありますが、詳しく話を聞いていくうちに、心因的な要素が強く、いわゆる“ヒステリー”と呼ばれる反応であることがわかりました。

    ちなみに「ヒステリー」という言葉は、日常会話で使われる意味と、医学的な意味ではかなり異なります。医学的には、ストレスなどが身体症状として表出する一連の状態を指し、決して「感情的な人」といったレッテル貼りの言葉ではありません。

    このように、西洋医学では主に臓器ごとの診療科に分かれているため、自分の専門領域外のことにはあまり関与しない傾向があります。その結果、「異常なし」と診断されてしまい、本来は心療内科的なアプローチが必要な患者さんが取り残されることがあります。

    だからこそ、私は総合診療の視点と東洋医学的なアプローチを組み合わせて、患者さんの「本当の困りごと」にできるだけ寄り添えるよう努めています。

  • 漢方で免疫を高める治療

    わりと暇だった4月も、残すところあと1週間となりました。来週にはGWも始まります。
    今週は連休中に薬が切れないよう、早めに来院される方が多く、徐々にいつもの忙しさが戻ってきました。季節の変化で風邪の患者さんも相変わらず多く、咳が長引いて胸が痛くなったり、だるさが取れないと訴える方も目立っています。それでも、コロナ後遺症に比べれば、治療にはそれほど苦労しません。多くの咳の患者さんは、感染後咳嗽(かんせんごがいそう)と呼ばれる状態で、病態としては咳喘息に移行している方が多く見られます。このため、通常の咳止めではなかなか改善せず、喘息治療用の吸入薬を使用して治療しています。

    もともと花粉症がある方は、風邪をひくと鼻炎症状がさらに悪化し、こじらせると副鼻腔炎を起こします。耳鼻科ではレントゲンやCTを用いて診断することが多いですが、臨床的には、頬や眉間あたりが重く痛む、ジャンプするとその部分に痛みが響くといった症状があれば、副鼻腔炎を疑います。当院では、抗ヒスタミン剤(アレグラ)、去痰剤(ムコダイン)に加えて、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)を使用して治療しています。慢性化して治りにくいケースでも、こうした組み合わせが非常に有効です。

    昨日は、漢方薬についての講演を行いました。今日、参加者の方から「ここが面白かった」という感想をいただきました。それは、薬剤耐性菌に対する治療戦略についてです。

    通常、薬剤耐性菌が出現すると、さらに強力な抗生剤を使用することになります。しかし、これを繰り返すと、菌はますます耐性を強め、どんな薬も効かない状況に陥ります。
    抗生剤開発ばかりに目が行きがちですが、実は別のアプローチもあります。それは、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や人参養栄湯(にんじんようえいとう)といった補剤を使って、体の免疫力を高める方法です。免疫力が上がれば、感染した菌が自然に消失することもあるのです。

    抗生剤で戦うのではなく、漢方で身体の免疫力を引き上げるという新たな戦略を紹介したところ、「とても面白かった」という感想をいただきました。こうしたフィードバックは、本当に励みになります。