むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 年賀状

    御用納めで、今年の仕事がひと段落しました。この5年間はずっと透析の担当だったため正月もなく勤務していましたが、今年は久しぶりに30日から休みです。

    さて、年賀状を書こうと思い年賀状ソフトを立ち上げてみたのですが、プリンターとの相性が悪くて印刷できません。仕方ないので、パソコンの画面で住所録を開いてそれを見ながら全部手書きしました。我ながら、日頃パソコンばかり使っているので字が下手で、しかも漢字の正しい書き方がわからないので崩した字になってしまいます。お恥ずかしい。

    今は、LINEやフェースブックという便利なツール(SNS)がありますから、年賀状なんか必要ないと思っているのですが、SNSで繋がっていない大切な人もたくさんいるので、書かざるをえないです。SNSで繋がっている人にはお互いの近況は聞かなくてもわかっていますから、年賀状は必要ないですね。これからもますますSNSでの繋がりが一般化して、旧態然とした年賀状はいらなくなって欲しいと願うばかりです。

    というのも、年賀状を書いている暇はないのです。月末でレセプトの点検が山のようにあります。これを見終わらないと正月は来ません。1月2日は当番医です。3日は午前中に訪問診療があり、午後から深夜にかけては地域医療センターで急患の診察にあたります。4日には仕事始めですから、全く暇なしです。

  • 食と健康の都市伝説

    食と健康は切っても切れない関係ですが、それがゆえにいろんな都市伝説があります。

    例えばビールのプリン体。尿酸が高い人は痛風になるので、尿酸が上がらない食生活が大事です。プリン体は体内で代謝されて尿酸になるので、プリン体をカットしたビールがいいと言われています。しかし、アルコールそのものが体内で代謝される際に尿酸になるので、プリン体をカットしても尿酸は上がります。ビールは特にプリン体が多いのですが、もともとあまりプリン体を含まない焼酎や日本酒でも尿酸は上がります。つまり、尿酸が高い人は節酒しないといけないのです。

    次に、ひじき。ひじきは鉄分が多く、貧血に良いと言われてきました。ひじきの料理に含まれる鉄分を分析した何十年も前のデータが再検査されずにずっと伝説のように言われてきたものです。最近測り直したら、ひじきにはあまり鉄分が含まれていないことが判明しました。結局、昔測った際にはひじきをサンプルとせず、「ひじき料理」をサンプルとして測ったのですが、ひじきを料理する際に鉄の鍋で炒めたために鉄分が多かったようなのです。したがって、現代テフロン加工のフライパンでひじき料理をしていたら鉄分は入ってきません。逆に、鉄の鍋を使って料理すればひじきでなくてもふんだんに鉄分が取れるわけです。私は、ホームセンターに売ってある小さな鉄製のスキレット(キャンプで使うようなフライパン)を料理に使います。一人用のちょっとした炒め物などに便利です、しかも、テフロン加工のフライパンより熱くなりますから、IHのように火力が弱い場合でもかなり高温で料理ができます。鉄分が料理に入るのは一石二鳥です。

    話題はそれますが、スキレットに新鮮なエビとたっぷりのオリーブオイルとハーブソルト、ニンニクを入れてちょっとだけ煮込んだ感じに加熱するとエビのアヒージョの完成です。美味しい!今の季節、牡蠣やキノコ類もアヒージョにぴったりです。もちろん余ったオイルはフランスパンにつけて食べると絶品です。店で食べるアヒージョはちゃんとオリーブオイルが使ってあるのかかなり怪しい(きっとサラダ油でしょう)ですが、自宅で作れば間違いないです。オリーブオイルでなければこれだけの油料理は体に毒です。家庭で簡単にできます。ぜひお試しください。これも、小さなスキレットがあればこそです。

  • 師走ですね

    週末、街に用事があって出てみたら、車の混雑と人の多さがやっぱり師走ですね。なんでこんなに混むんだろうというくらい渋滞します。そういう自分も通町筋を運転しているのだから、渋滞に関係しているわけです。

    気になるのが、運転の荒い人が多くなることです。渋滞してイライラするのはわかりますが、車の運転はくれぐれも気をつけましょう。事故を起こしては元も子もありません。もう一つが、飲酒運転です。絶対にしてはいけません。タクシー代や代行代をケチって運転して帰ろうなんて、社会人として失格です。飲酒した人は自分で自覚していないだけでかなり判断能力が低下しています。万一事故を起こすと浮いたタクシー代ではすみません。時には被害者の命にも関わります。あちこちで検問もやっています。早朝も検問しているようですから、朝帰りや深夜遅くまで飲んで翌朝酒気帯びの状態で出勤なんてことになると大問題です。

    お歳暮を配達してくれる宅配業者さんたちもさぞかし大変なことと思います。渋滞すればそれだけ配達にも時間がかかるし、運転中に眠くなったりすることでしょう。当院では現在過重労働面談と言って時間外勤務や深夜勤が規定よりかなり多くなっている社員さんたちの健康チェックを行っています。物流関係はやはり残業も多く、大変のようです。皆さんが残業や深夜勤で体を壊したり、鬱のように心を病んでいないかを聞き取り、会社の方に改善の要求などフィードバックを行います。しかし、このようにきちんと過重労働の面談の仕組みを作っているところは大丈夫と思います。改善する気持ちが企業側にもあるからです。問題となるブラック企業は働くだけ働かせた挙句に社員を切り捨てますから、こういうクリニック受診にまでは繋がらないと思います。

    会社とは関係なくても、職場環境の悩みで体調を崩す方は大勢いらっしゃいます。耳鳴りやめまいがしたり、吐き気、腹痛、下痢など消化器症状、落ち込み、不安、引きこもりなどの心の問題などストレスが原因で身体に異常をきたしたら心身症ですから我慢せずに心療内科に相談したほうがいと思います。心療内科では通常の胃薬やめまいの薬だけでなく、ストレスに対抗できるような処方を組み合わせていくからです。thumb_img_0775_1024

  • 伝統と新しいものと

    私はワインをよく飲みます。いつも安いものばかりで高級ワインなどは買ったことがありません。安いワインでは、最近スクリューキャップになっていて、コルクの使用が随分減っています。コルクを減らすのは、コストの問題や材料の入手が困難なことなどいろいろあると思います。

    ワインはやっぱりコルクでないと・・・という人は、古いと思います。調べてみると、スクリュートップにはいろいろとメリットがあります。

    第一に、開けやすい。ワインオープナーが不要です。いつでもどこでも開けられます。

    第二に、保存がよく、酸化しません。コルクの場合、カビが生えたりして品質の劣化が一定の割合で見られます。昔はよくコルクが乾燥しないようにワインのボトルは寝かせて保存、などと言っていましたが、スクリューボトルではそんな必要はありません。普通に立てたまま保存がききます。そして、スクリュートップのボトルに詰められたものは劣化しませんから、品質管理が簡単です。コルクのワインの場合、ソムリエがうやうやしく開けてくれたものを、代表して一人がテイスティングをし、カビ臭くないか、発酵が進みすぎて酸っぱくなっていないかなどをチェックします。しかし、スクリュートップの場合、そんなテイスティングをしなくても品質は一定ですから、すぐにつぎ分けても問題ないはずです。簡単です。

    世の中このような事例がたくさんあると思います。伝統的な良さもありますが、技術が進むにつれ簡素であっさりした仕組みにはなっているものの、品質的には圧倒的に新しい方が良い、ということです。漢方好きの私のことですから、ワインはやっぱりコルクでないと・・・・とは思っていません。私はスクリュートップが好きです。

    さて、医療の話を少し。いよいよインフルエンザの季節となりましたが、インフルエンザの検査キットをご存知と思います。先日は高感度検査器のことを書きましたが、もう一つ検査について書いておきたいと思います。インフルエンザの検査では、綿棒を鼻の奥まで突っ込んでサンプリングするのですが、これが結構痛くて不快です。いろんなメーカーの検査キットがありますが、大塚製薬のインフルエンザの検査キットに付いている綿棒は細くてしなやかでどの検査キットよりも鼻に対する刺激が少ないのです。そこで、値段は少し高いのですが、当クリニックでは今シーズンはこの大塚のキットを採用することにしました。患者さんは自分の家族と思って接する、という当クリニックの理念に従ったまでです。患者さんが自分の家族だと思えば、やはり少しコスト高でも痛くない検査キットを使いたいと思うのは親の心情だからです。

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  • 手作りキムチ

    以前桜十字病院に勤務していた関係で、桜十字(再春館グループ)の手作りキムチをいただきました。毎年この時期に職員さんたちが協力してキムチを漬けるのです。例年おすそ分けをもらっていたのですが、毎年味が進化しています。今年はかなり気合いを入れて作ってあるように感じました。

    5−6年前はまだ素人がつけた味付けで、唐辛子風味の浅漬けみたいな味だったのですが、かなり本場の味に近づいてきました。私の勘ですが、今年のキムチには昆布をかなり増やしたのと、隠し味ににんにく醤油を使ったのではないかと思います(間違っていたらすいません)。本場のキムチには日本人があまり想像しないような魚介系の材料が入っています。オキアミ、たらの干物、イカ(するめ)、その他名前がわからない魚の塩辛などが入ります。これらがうま味となり、深い味わいを出します。

    だいぶ前にこのブログでうま味について書きましたが、復習でもう一度書くと、うま味成分には3つあり、グルタミン酸(昆布や白菜に多い)、イノシン酸(鰹節など魚貝系や肉類に多い)、グアニル酸(しいたけなど)です。そこで、白菜に昆布はグルタミン酸の重複で、それではあっさりした味わいになります。鰹節や魚介類を加えるとグルタミン酸+イノシン酸となりさらに味が広がります。

    自宅でキムチを漬けるときには、イカの塩辛やするめなどを韓国唐辛子と混ぜてペースト状にしたものを白菜の葉の間に入れてつけ込めばいいのですが、韓国の漢方の先生に習った簡単なキムチのつけ方には、ナンプラーを使うという手があります。ナンプラーは魚醤とも言いますが、魚やイカなどの塩漬けを材料にして発酵させた醤油です。タイではナンプラー、ベトナムではニョクマム、東北ではしょっつると呼びます。ものすごく魚介系の味が強いので、これを使えば他にだしはいらないくらいです。

    話を戻しますが、桜十字(再春館グループ)で例年つけているキムチが市販のキムチの味と異なるのはそういううま味の問題だけではありません。市販のものは、ものすごく添加物を入れてあるから、私たちはそれに慣れてしまっているのが問題なのです。市販のキムチのラベルを見てみてください。人工甘味料や化学調味料が大量に入っています。増粘剤やわけのわからない添加物がものすごいです。無添加のキムチは探すのがほとんど困難です。そういう意味では、桜十字のキムチは完全無添加だから、市販品のような味になっていないもののかなりいい味を出してきているのはすごいと思います。毎年キムチをつけてくれている職員さんたち、ありがとうございます。thumb_img_0782_1024