むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • もし引っ越すならどこにしますか?

    ゴールデンウイークですがいかがお過ごしですか?今日は天気が良かったので、数年ぶりに押し入れに入っている布団を全部出して干しました。ベランダに全部は干せないので、裏表30分ずつ干して次から次へと入れ替えました。夕方までに全部干し終わりました。最初は余裕で押し入れに入っていた布団も干し終わったらすごく膨れてやっとの思いで押し入れに再収納しました。布団干しも終盤に差し掛かったところで、ウォーキングにでかけました。昨日の21キロに引き続き、今日は16キロです。途中、長嶺に後輩がクリニックを開業するのでその予定地を見ました。ちょうど着工したところで、整地をしていました。いよいよというところです。きっと楽しみで胸膨らましていることと思います。長嶺経由で国体道路を東へ進み、高速道路を立体交差で超えたところに二岡中学があります。その向かいにはすごい人気のラーメン屋さんがあります。今日通りかかったときも店外に列をなしていました。私はラーメンは食べずにそこで折り返しました。帰りは戸島からクリニックを経由して帰宅です。

    ところで皆さんは、もし引っ越すとしたらどこに住みたいですか?仕事や親戚など全く気にせず好きなところに住んでいいとしたらどうしますか?今住んでいるところの近所にしますか?日本人の場合、農耕民族ですから一箇所に定着する傾向が強いです。「住み慣れたところがいちばん」とか、「周りに知った人がいないと不安」といいます。一方、アメリカ人はどんどん移動します。仕事も、少しでも条件のいい所があれば移動するのが当たり前です。そして、アメリカ人はリタイアすると多くの人が引っ越していきます。金持ちの夢はリタイアしたらハワイかフロリダに住みたいと言います。これを日本に当てはめれば、おそらく鹿児島か沖縄ということになるでしょう。

    私も、そんな目であちこちを見ながら歩きます。別にウォーキングは不動産探しが目的ではないのですが、ここの辺は好きだなと思う土地があります。もっぱら東区・中央区近辺を歩くので、それ以外はあまりわからないのですが、今のお気に入りは戸島です。クリニックから東へちょっと行ったところです。とてもいいところです。沖縄やハワイにはかなわないかもしれませんが、現実的な話、この辺りに住むのもいいなーと思いながらいつも散歩しています。

  • 香害(こうがい)について

    香りの害と書いて「こうがい」というのが最近話題となっています。西洋人は香水をつける文化がありますが、もともと体臭がそれほどきつくない日本人にとっては香りをつけなくてもそれほど人に不快感を与えることはないと思います。それなのに、最近は柔軟剤に強力に残り香がつくよう設計されたものが多くなっています。香り成分を閉じ込めた微粒子を洗濯が終わっても服から流れてしまわないようにすることで、いつまでも香りがするのです。化学物質に過敏な人にとってはとてもつらい世の中です。病院ではこのような香りがしないように心がけています。私は、白衣を洗濯する際にも、洗濯機の洗剤のところには洗剤と塩素系の消毒・漂白剤(ハイターなど)を入れます。一方、柔軟剤を入れるところには、クエン酸を入れます。洗濯石鹸はアルカリ性なので、最後に酸性のクエン酸でリンスすることで残った石鹸は完全に流れてしまいます。洗濯物が乾いたときにゴワゴワするのはアルカリ性の石鹸が残っているためなので、クエン酸で完全に石鹸を除去するとゴワゴワしなくなります。自然な仕上がりとなります。もし、柔軟剤に過敏で困っている場合、お試しください。

    夜、暗い道を犬の散歩しているとどこからともなくサラリーマンの香水の香りがします。柑橘系の爽やかな香りで特に嫌な感じではありません。匂いを嗅いだだけで、その人が働いているオフィスの様子や、部下の人たちが目に浮かびます。その人が厳しい場合、部下の人たちはその爽やかな柑橘系の香りを嗅いだだけで鳥肌が立ったり吐き気をもよおします。条件反射です。私は、犬のようにその香りをかぎながら夜道をあるいて、「あ、この人はこの角を右に曲がったな」とか鼻でわかります。ほら、そこで信号待ちをしている、あの人です。やっぱり厳しい上司風です。匂いだけでわかってしまいます。

    このように香りというのはその人の人格すべてを象徴する静かなる自己主張となります。それを意識的に武器とすることもできます。アロマセラピーもそんな力を借りています。しかし、あまりに多くの人がそういった香りの持つ(暴力的とも言えるほどの)力について無頓着だと思います。あなたはどうですか?

  • 遺伝子組み換えの話

    GW前半は天気が良かったので、クリニックの駐車場の芝生の草取りをしました。冬の間気を抜いていたら気がつけば草だらけです。芝生は草が混じっていると見栄えが悪いので、管理が大変です。そうこうしているうちに、芝が遺伝子組換えだったらどんなに楽かと想像しました。そうです。遺伝子組み換え植物というのは大豆やとうもろこしだけではありません。作ろうと思えばどんな植物にでも遺伝子を入れれられます。なんの遺伝子を入れるかわかりますか?そうです。「除草剤でも枯れない遺伝子」を入れるのです。そうすることにより、芝生や大豆畑にはバンバン除草剤をまいて雑草の増殖を抑えます。芝や大豆は除草剤で枯れないような遺伝子が入っていれば、問題なく成長します。

    こういう遺伝組み換え技術で世界をリードしているのはアメリカのモンサントという会社ですが、最近はドイツのバイエル薬品に買収されました。もちろんモンサントは除草剤を製造販売している会社です。遺伝子組換え植物の持っている遺伝子は、モンサントの除草剤に対してだけ強くなるよう設計されていますから。当然除草剤はセットで売られていています、会社の収益にはダブルで寄与する仕組みです。その結果、農家は除草の手間が省けて収益が上がります。アメリカの農家ではヘリコプターで除草剤や農薬を撒きますが、最近はドローンを使った農薬散布が可能となっています。GPSで畑の位置情報を入力しておくだけで自動運転で農薬が撒けるのです。

    結局、遺伝子組み換え食品は農家にとっては大規模農業で手間を取らずに除草できて収益も上がりいいことずくめです。しかし私達消費者はそれら生産物が農薬や除草剤まみれであることを認識しないといけません。店で買った納豆や味噌が「遺伝子組み換えでない」と書いてあっても安心できません。肉は国産でも牛を育てたとうもろこしなどの飼料は遺伝子組換えで安く大量に生産したものを使っていますから、残留農薬などは想像以上と思われます。そういった遺伝子組み換え飼料を使っていない、草だけで育った(グラスフェッド)牛肉や牛乳が最近では手に入るそうですが、近くのスーパーなどでは無理です。それなりのいい店で高いお金を出さないと手に入りません。怖い世の中ですね。

  • 完璧主義

    最近、日本の労働生産性が先進国最下位だと発表がありました。先進7カ国(G7)中最下位なのは37年前連続で、今に始まったことではないそうです。OECD35カ国中でも20位だそうです。日本人が1時間あたり46ドル(約4600円)稼ぐ間に、一位のアイルランドでは96ドル(9600円)稼ぐそうです。日本人は、それほど怠け者ではなく、むしろこれでもかと言うほど働いているように見えますが、実際には1位の国の半分しか稼げていないというのはショックです。

    この原因の多くは完璧主義だからではないかと思います。客の要求が非常に高いし、それが当たり前だと思っている。製品の製造でも、不良品の許容がむちゃくちゃ低いのです。アメリカでは不良品が出たらいつでも無料で交換するというシステムを確立して、不良品の%をある程度許容しています。アメリカに限らず世界中そんな感じです。しかし私達日本人はそれが許せないがために、最後の1%を完璧に詰める努力をします。実は、99%でよしとする場合(100個に1個不良品)と、99.99%(1万個に1個不良品)まで品質を高めようとする場合、生産コストがむちゃくちゃ違ってきます。

    この完璧主義が世界でも有数のおもてなし文化を生み、外国人が日本の航空会社に乗るとそのサービスに驚くのです。結局、お金にならない最後の詰めを強要されているのです。会社でも、会議用の資料できれいな資料作成(スライドなど)を要求するところがあるかもしれません。こういうのが無駄です。資料は数字を間違えていなければいいのであって、見栄えのする色付けなど無駄です。働いても働いても仕事が終わらないという場合、おそらくこういった完璧主義に陥っているのではないかと思います。それが我々の文化であり、客がそのレベルのサービスを要求する限りはこの状況は変わらないと思います。世は働き方改革といいますが、実際は、もう少し肩の力を抜いて世界標準レベルの品質で良しとしなければ、仕事量(無駄)は減らないと思います。

  • みんな横並びを好む日本人

    いよいよGWですね。天気もいいようですが、皆さんいかがお過ごしですか?私は連休の前半は残念ながらあまりゆっくりできません。私達開業医は毎月1ヶ月分の診療報酬請求(レセプト)チェックを月初めに行います。私がチェックして、さらに医療事務で訂正作業があります。これを期限までに済ませないといけないのですが、何しろ連休ですから、作業できるのは祝日でない5月1日、2日、7日、8日の4日間しかありません。その4日は事務作業に専念できるように、私のチェックは5月1日には終わらせておきたいのです。折角の連休ですが、朝から晩までずっとレセプトチェックです。また、クリニックはこの連休を利用してワックス清掃が入るため、一日院内にいないといけません。

    仕事が休みの人もいれば、小売業や飲食店などここが一番忙しくなる業種もあることでしょう。ご苦労さまです。実は、日本は世界でも有数の祝日の多い国です。日本人が休んでいるうちに世界はどんどん進みます。アメリカも中国も東南アジア各国も猛烈に働いています。経済力も日本だけが停滞して他国は伸びていますから、比較すると日本はとても貧しい国になってしまいました。海外に行かず日本国内で過ごしていれば、物価が安定していて過ごしやすいのですが、外国では物価が高くてびっくりします。逆に、中国人などからすると日本は物価が安くて買い物天国です。数十年前は日本から中国に旅行すると1週間の滞在でも1万円を使い切れないほどの物価でしたが、今や逆転しています。

    生活費ランキングは日本は21位だそうです。ビッグマック指数というのがあり、世界中でビッグマックがいくらで売られているかと言う経済指標が有ります。日本は390円。一位のスイスは720円、スエーデン660円と各国500円以下というのはほとんど有りません。ぜひネットで調べてみて下さい。

    日本がこんなに祝日が多いのは実は日本人の心理的問題があると思います。みんなが休みでないと自分だけ休みを取りづらい。だからみんなで休みましょうということになる。そうすると、国が休みの日まで設定して来るのです。結果、どこへいくにも大渋滞です。外国は祝日が少ない分、適当な時期にそれぞれが休みを取るので、分散される傾向にあります。みんな横並びでないと安心しない日本人と、個人主義の欧米の違いがここに見えます。