むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 喘鳴(ぜんめい)の治療

    北日本では大雪の被害がニュースになっています。夏は猛暑、冬は大雪と、気候が極端になっていますが、これは決して不思議なことではありません。猛暑の影響で海水温が上昇すると、大気中の水蒸気量が増えます。南の地域ではこれが豪雨をもたらし、北の地域では寒気の影響で大雪となる……すべては繋がっているのです。

    近年のAI(人工知能)の急速な発展により、各地でデータセンターの建設が急ピッチで進んでいます。AIの「頭脳」となるサーバー群は膨大な電力を消費し、凄まじい熱を発生させます。そのため強力な冷却システムが不可欠で、場合によっては専用の発電所が必要になるほどです。 そこで、この大雪を冷却エネルギーとして利用しようという試みも始まっているようです。厄介者の雪がこのように有効活用されれば、大きな省エネになりますし、非常に素晴らしい取り組みだと思います。

    さて、クリニックではこのところ再び発熱患者さんが増えてきました。現在はインフルエンザB型が散発的に見られますが、新型コロナウイルスとインフルエンザA型は少し落ち着いている印象です。 注意していただきたいのは受診のタイミングです。発熱してすぐに来院されると、ウイルス量が検査の感度に達しておらず、実際は感染していても「陰性」と出てしまうことがあります。可能であれば、発症から半日〜1日ほど経過してから受診していただくと、より確実な診断が可能です。

    ただし、2日以上放置してしまうと、インフルエンザの場合、タミフルなどの抗ウイルス薬の効果が期待できなくなります。待ちすぎにもご注意ください。 なお、発症から3日目であっても、学生さんの場合は「出席停止」の扱いを証明するために診断が必要なこともあります。「もう薬が間に合わないから」と諦めず、検査を受けておくことをおすすめします。

    また、風邪だと思っていたら「ゼーゼーする」という場合、気管支喘息のほかに、感染症の後に続く「咳喘息」や「感染後咳嗽(がいそう)」と診断されることがあります。この場合は、喘息用の吸入薬が非常に有効です。

    一方で、ゼーゼーするだけでなく「足のむくみ」や「横になった時の息切れ」を伴う場合には、心不全による「心臓喘息」の可能性があります。心臓喘息にも気管支拡張薬が一時的に効いてしまうことがあり、非常に紛らわしいのですが、特に心疾患の持病がある方は注意が必要です。この場合は、利尿薬などの心不全治療を行うことで呼吸が楽になります。

    「単なる咳」なのか「心臓からのサイン」なのか、診断が難しい場合には、胸部レントゲンや心電図、心エコー、さらにBNP(心不全の指標)の採血などを行うことで鑑別が可能です。咳や息苦しさが長引いてお困りの際は、どうぞ早めにご相談ください。

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  • スマートリモコンはすごい2

    昨日のブログでスマートリモコンについて書きましたが、アプリを詳しく確認してみたところ、単なる遠隔操作だけでなく「ルーチン」を細かくスケジュールできる機能があることに気づきました。これが実に素晴らしいのです!

    一般的なエアコンのタイマー機能といえば、数時間後に切れる「おやすみタイマー」や、毎日決まった時間にオンになる程度のものが関の山です。しかし、スマートリモコンを使えば、曜日ごとのON/OFFはもちろん、温度設定まできめ細かく予約できます。

    私の場合、朝出勤した直後の自室が非常に寒く、これまではエアコンを入れて部屋が温まるのを待ってから白衣に着替えていました。それがスマートリモコンなら、出勤時間に合わせてあらかじめ部屋を温めておくことができますし、休診の日曜日は作動させないといった設定も自由自在です。

    さらに、一日のうちに複数のスケジュールを組めるので、昼食の時間にも合わせて設定してみました。私はいつもランチを5分ほどで済ませてすぐに訪問診療へ出かけるため、これまでは午前中の診察が終わってからエアコンをつけても、部屋が温まる前に食事を終えて出発しなければなりませんでした。これからは、温かい部屋でゆったりと(といっても5分ですが)ランチを食べられそうです。

    これまではアレクサと連動させて不自由なく使っていたため、何年も設定を触らずにいましたが、知らないうちにアプリは劇的な進化を遂げていたのですね。デジタルツールは放置せず、時々は設定を見直すべきだと実感しました。

    さて、以前のブログでご紹介した「宇宙微生物の化粧品」のお話です。国際宇宙ステーション(ISS)での実験を経て、過酷な宇宙空間を生き抜くために突然変異した微生物。その培養液から生まれた、強力な抗酸化作用を持つ化粧品がついに届きました!

    ハーバード大学の研究者が臨床応用し、慶應義塾大学の先生が日本での窓口となってくださったものです。期待に胸を膨らませながら、さっそく今日から使い始めることにしました。ひどい乾燥肌の改善と、目元のシワが消えてくれることを祈りつつ、アイクリームを塗ってみました。

    効果のほどは、また改めてご案内します。どうぞお楽しみに!

    きゅうりのキムチ(即席漬け)トラヂにて

  • スマートリモコンは便利

    スマートリモコンを使っていますか?
    我が家では、Amazonのアレクサに声をかけると、テレビやエアコンの電源を入れたり、音量やチャンネルを変えたりすることができます。動かなくてもいいし、リモコンを探す必要もなく、声をかけるだけなので本当に便利です。

    ただ、ずいぶん前に設定してそのまま放置していたため、久しぶりにアプリをアップデートしたり、便利な設定を追加しようと思ってスマホを見たところ、どれがスマートリモコンのアプリなのか分からなくなっていました。何年も一度も使っていなかったので、すっかり忘れていたのです。もっとも、アレクサに声をかければ一通りの操作はできるので、特に困ってはいなかったのですが、せっかく思い立ったので調べてみることにしました。

    アプリ自体はすぐに見つかりましたが、今度はログインIDとパスワードが必要です。これがどこを探しても見つかりません。そこで思い切って初期設定からやり直し、ログインIDも含めてすべて新規に設定し直しました。すると今度は、アレクサとの再リンクなど、なかなか面倒な作業が待っていました。

    ところが、その作業中にアレクサの設定画面を見ていて、思わぬ発見がありました。なんと、アレクサでルンバを操作できるのです。試しにスイッチを入れてみると、ルンバが勝手に掃除を始めました。設定をしておけば、ルンバのアプリを開かなくても、声をかけるだけで掃除ができるようになります。

    さらに便利なのは、外出先からネット経由でスイッチ操作ができることです。例えば、帰宅前にエアコンを入れたり、温度設定を変えたりといったことが簡単にできます。家の中の機器をきちんと設定しておくと、ぐっと未来的な住環境になります。

    我が家にはまだありませんが、WEBカメラも接続できるようで、ペットや子ども、高齢者の見守りのためにカメラを設置し、スマホで様子を確認することもできるそうです。できることが多い分、設定は多少面倒ですが、丁寧に整えておく価値は十分にあると感じました。

    マッコリ 美味しくてぐいぐいいけます!

  • 睡眠時無呼吸が内服で治せる時代が来るかも

    日曜日も雪は降らず、暖かい日差しが差し込む良い休日となりました。気温こそ低かったものの、布団を干したり、ベランダにポータブルソーラーパネルを並べたりと、太陽の恵みをたっぷりいただいた一日でした。

    昨日も書きましたが、この一週間、訪問診療の患者さんの容態が芳しくなく、いつ呼ばれてもおかしくない状態が続いています。せっかくの日曜に遠出ができないのは残念ですが、かといって家でじっと待機していては一週間の疲れが取れません。そこで、思い切って往診バッグを車に積み、街へ出かけることにしました。これさえあれば、どこにいてもそのまま現場へ駆けつけられます。

    おかげで、もみほぐしで体をケアしたり、美味しいご飯を食べたり、温泉に入ったりと、週末のルーティンを一通りこなすことができました。心身ともに充電完了です。来週もまたバリバリ働けそうです!

    さて、ネットで興味深い記事を見つけました。「睡眠時無呼吸を治す飲み薬」が発見されたというニュースです。 米・ハーバード大学のグループが、既存の2つの薬を組み合わせて被験者に投与したところ、無呼吸の発生を抑えられたとのこと。現在、睡眠時無呼吸症候群は根本的な「完治」が難しく、患者さんは「CPAP(シーパップ)」という補助呼吸器を寝る際に装着して、気道が塞がらないようにするのが一般的です。旅行の際にも持参しなければならず、負担に感じる方も少なくありません。

    以前は「お相撲さんのように体格の良い人がなる病気」というイメージがありましたが、最近は顎の骨格が小さい方が増えており、痩せていても寝る時に舌の付け根(舌根)が沈下して、呼吸が止まってしまうケースが多いようです。

    睡眠中の無呼吸は、心臓や脳への低酸素状態を招き、体に大きな悪影響を及ぼします。熟睡できないため、日中に激しい睡魔に襲われるのが特徴です。運転を仕事にされている方などは、事故のリスクを避けるためにもCPAP治療は必須。もしこれが内服治療で済むようになれば、まさに朗報です。 そこまで重症ではなくても、「いびきがひどくて配偶者に迷惑をかけている」といった悩みも、薬で解決できる日が来るかもしれません。

    この治療薬はこれから臨床治験を行い、有効性を証明していく段階のため、実際に市場に出るまでには順調にいっても1〜2年はかかるようです。期待して待ちたいと思います。

    なんとなく123が並んだので記念撮影

  • ZOOMとAIに助けられた一日

    忙しい土曜の診療のあと、予定では福岡に行って「痛みと漢方を学ぶ会」という勉強会に参加するつもりでした。万全の準備をしていたのですが、訪問診療で診ている患者さんの容態が悪化し、いつ呼ばれるかわからない状態となったため、参加できなくなりました。仕方がないので、自宅からWEB参加することにしました。

    時間になりパソコンでZoomにアクセスすると、ほとんど会場にいるのと同じ感覚です。むしろ広い会場でスライドを見るよりも、パソコン画面のほうが小さな文字まできちんと読めるので、かえって勉強になります。自宅なのでコーヒーを飲みながらリラックスして参加できました。

    訪問診療の患者さんは現在80名ほど契約しています。24時間対応ということになっていますが、たいていの場合は老人ホームのスタッフさんや訪問看護師さんが一旦確認したうえで連絡が入るため、何でもかんでも直接電話がかかってくるわけではありません。しかし、いよいよ最期が近くなると、私もいつ呼ばれるかわからず、ヒヤヒヤしながら過ごすことになります。当然お酒も飲めず、好きなサウナにも行けず、電話があればすぐに駆けつけられるようにしています。今回はそのような状態が1週間ほど続いており、なかなかゆっくりリラックスすることができません。こうしたことは年に数回ありますが、医師という仕事柄、仕方のないことだと思っています。

    今日は、海外に仕事で行かれる患者さんから、現在服用している薬を持参するにあたり、税関で質問された際に提示するための英文診断書を書いてほしいと依頼がありました。外来が非常に混み合っている最中でしたが、即座に「大丈夫ですよ」とお答えしました。もちろんAIがあるからです。

    書きたい内容を日本語で簡単に下書きし、AIに依頼すれば一瞬で英文になります。あとは体裁を整え、内容に間違いがないことを確認してサインするだけです。以前は英文を考えながら何度も書き直していましたが、今では数分で完成するようになり、本当にありがたい時代になったと感じています。

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