いつもの土曜日は混雑して慌ただしく時間が過ぎますが、今週は比較的ゆっくりで助かりました。午後から長崎県大村市で講演があり、その準備があったからです。昼に仕事が終わり外に出てみると、さんさんと日が照りつけ、暑いほどでした。出発まで少し時間があったので、布団を干したり洗濯をしたりと、つかの間の土曜の午後を過ごしました。
長崎方面へ新幹線で向かうには新鳥栖で乗り換えが必要ですが、佐賀県内の区間が在来線のままなので、意外と時間がかかり面倒です。長崎はすでに新幹線が開通していますが、この状況は、かつて熊本の新幹線建設が遅れ、鹿児島側から先に開通した時と似ています。それぞれの事情があるとはいえ、多くの人が利用しやすいよう、早く全線開通してほしいものです。
気温が下がってきた影響で、血圧が高くなる患者さんが増えています。私は降圧薬を処方する際、夏と冬で薬の強さを調整することがよくあります。一年を通して同じ治療で問題ない方もいますが、季節に応じて適切に調整したほうが良いと考えています。
特に問題なのは、寒い朝に布団から出た瞬間、血圧が急上昇して脳卒中を起こしてしまうケースです。これは非常に不幸なことで、普段から注意していても、薬が十分に効いていなかったために残念な結果を招きます。近年は血圧値の学会基準が厳しくなっていますが、それを知って家庭血圧が140前後でも「高い」と心配して来院される方が増えています。
しかし、高齢で脳動脈硬化がある場合、血圧を下げ過ぎると今度は脳梗塞のリスクが高まります。加齢に伴い血管は多少細くなり、その結果、脳へ十分な血流を送るために体が血圧を上げようとするのです。基準だけを鵜呑みにすると、かえってよくない場合もあります。このように、血圧管理は単純ではありません。
かつて日本で脳出血が多かったのは、高血圧が放置されていたことに加え、日本食の塩分の多さ、そして当時はタンパク質の摂取が不十分で血管が脆かったことが背景にあります。血管はコラーゲンでできています。肉や魚に含まれるコラーゲンをしっかり摂り、ビタミンB・Cなど基本的な栄養を確保することで、しなやかで丈夫な血管が保たれます。
大切なのは、適切な血圧管理と栄養管理です。梅干しや漬物とご飯だけの食事は、塩分過多かつタンパク不足になりやすいため注意が必要です。

