むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 医療と医学

    スケッチャーズという靴のCMを見たことがありますか?
    「ハンズフリー スリップ・インズ」という商品で、靴に触れずに脱ぎ履きできる独自構造のシューズです。テレビで見たときはスニーカータイプだけかと思っていたのですが、なんとメンズのビジネスシューズや運動靴タイプもあるのを発見しました。
    私は訪問診療で患者さんのご自宅や老人ホームに伺うたびに、10分おきくらいで靴を脱ぎ履きする必要があります。そのたびにかがんで靴を履くのが面倒で、ついかかとを踏んでしまうこともありました。
    スリップ・インズは、立ったまま“スッと履ける”。この上なく便利です。靴屋さんで見かけて、1分で購入を決めました。

    普段はいているサイズを店員さんに伝えて試し履きしてみたら、大きすぎてびっくり。
    なんと、いつもより1センチ小さいサイズがちょうど良いフィット感でした。スリップ・インズは、脱ぎ履きしやすいようにワイド設計になっているのが理由のようです。
    そのため、ネット購入は危険。必ず試着してから購入することをおすすめします。

    早速、今日の訪問診療は7箇所を訪問するスケジュールです。いつもなら7回の靴の脱着は本当に面倒ですが、さすがスリップ・インズです。偽りなく、靴にタッチすることなくさっと履けました。こんなに満足度の高い靴は初めてです。

    参考:スケッチャーズ公式サイト

    さて、話は変わりますが、最近は患者さんもAIにいろいろ相談してその回答を参考に来院される方が増えています。AIが「この薬がいい」と言うからほしい、という方も増えました。これまでは、友人から勧められた薬を欲しがる患者さんはいましたが、それがAIに取って代わったようです。
    AIは背景や条件をきちんと伝えれば素晴らしい回答をくれますが、質問の仕方が悪いと、適切なアドバイスが得られないこともあります。患者さんがどれだけ正確にAIに条件を入力したかは分かりませんし、私からすると、その答えは間違っていないけれど、その患者さんにとって最適ではないと思うことも多いのです。

    とはいえ、私に専門家としての知識や経験を基に意見を求めてくるならまだしも、「AIに聞いたからこの薬が欲しい」とか、「その薬はAIが副作用があると言うから飲みたくない」と言われると、正直「勝手にしてくれ」と思ってしまいます。
    AIの答えで明らかに害があるようであれば、もちろん私は止めますが、患者さんが医者ではなくAIを信じきっている場合、私にできることは何もありません。医療は医学(サイエンス)と違って知識だけの世界ではありません。患者さんを診る観察力、背景まで深く洞察して患者さんが話さないことまで聞き出す力、それらを総合して考える力、そして、長年の経験と勘を総動員してはじめてうまく治療できるようになるのです。

    AIはうまく活用すればメリットは大きいですが、まだ皆が使い始めて間もないため、間違った使い方をする人が多いのが気がかりです。

    サクラマチ 2F