今日はちょっと変わった相談がたて続けに数件ありました。具体的には、風邪をひいたことをきっかけに倦怠感が強くなり、ほとんど寝たきりのようになってしまった中高生の患者さんたちです。コロナのあとは、そのような後遺症—例えば、倦怠感や体力の低下—が頻発しましたが、最近はそのような後遺症の患者さんをほとんど見なくなりました。そして、今日見た患者さんたちはコロナではなく、普通の風邪やインフルエンザが原因でした。それなのに、動けない程の後遺症が残るなんて珍しいと思います。なぜこのような状態になっているのかは謎ですが、体が動くためにはミトコンドリアがATP(細胞のエネルギー源)を作らないといけませんから、風邪でミトコンドリアがダメージを受けたのではないかと想像します。
ミトコンドリアについては以前も解説しましたが、ダメージを受けるのは、活性酸素がうまく処理されずに細胞傷害を引き起こすことが原因です。活性酸素を処理する仕組みとしては、SOD、カタラーゼ、グルタチオン、ビタミンC、ビタミンE、αリポ酸、コエンザイムQ10など様々なものが関与しています。また、食品からはカテキンやアスタキサンチンなどが抗酸化的に作用します。
私はこれらのサプリをいろいろと摂っていますが、自己判断での摂取が基本ですので、患者さんに治療として処方することはできません。役に立つかもと思っても、結局は保険適応内の漢方薬などを工夫して処方することにとどまります。興味がある方にはサプリの紹介もしていますが、自分でネットから注文してもらうことになりますし、説明にも時間がかかるので、ある程度サプリに理解のある方にしか紹介していません。たまに、せっかく時間をかけて説明しても、ふーんと聞き流されると、あー時間の無駄だったと後悔することもあります。
今回のような症例は珍しいですが、風邪やインフルエンザによっても体調に大きな影響を与えることがあることを改めて感じました。早めに適切な対応をすることで、回復への道が開けるかもしれません。また、漢方の他にサプリメントでのケアも一つの選択肢と考えています。

