むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • がん細胞のエネルギー源は糖質

    大荒れの天気となりました。雷雨がすごかったですね。当院は小高い丘の上にあり、標高が高い分、雷がよく落ちます。今日は夕方、最後の患者さんの会計をしている最中に瞬間停電してパソコンが落ちてしまいましたが、幸いその患者さんでおしまいだったので助かりました。電子カルテのサーバーや電話(ビジネスホン)のサーバーなどには無停電電源がついているので、短時間の停電には耐えられるようになっています。しかし、太陽光発電の蓄電池は今日のように朝からずっと雨だとほとんど蓄電できず、停電時にはあまり頼りになりません。

    最近、合志で統合医療クリニックを開業されている赤木先生の著書を手に入れたので読んでいます。赤木先生はもともと外科医ですが、現在は手術ではなく、低用量抗がん剤と免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ)などを併用し、末期と言われる患者さんも積極的に治療されています。さらに、温熱療法や水素吸入などの補助療法を組み合わせることで、良い経過をたどる症例も多いとのことで、とても興味深い内容です。読み終わったら、クリニックのロビーに置いておこうと思います。

    正常な細胞はミトコンドリアが機能し、酸素を取り込んで大量のエネルギーを産生しますが、がん細胞は主に解糖系という無酸素エネルギー産生系を利用しています(ワールブルグ効果)。つまり、がん細胞は糖質をエネルギー源としているため、糖分の過剰摂取はがん細胞にとって好都合となる可能性があります。がん細胞は健康な人にも毎日発生しているため、常日頃から糖質を制限しておいたほうががんの予防になると思われます。

    では、血糖を下げる糖尿病の治療薬にがんの予防効果があるのでは? という疑問が浮かびますが、メトホルミンにはその可能性が期待されています。一方、その他の糖尿病治療薬については、まだ十分なエビデンスがありません。