むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビジネストークの勉強

    歯科業界ではホワイトニングや矯正、インプラントなどビジネス色を前面に押し出した営業活動が一般的になっており、虫歯や歯周病ばかりを保険診療の範囲で提供しているクリニックが経営的に苦戦するケースも見られます。一方で、病院経営は通常のビジネスとは異なり、医療機関としての信頼を重視するためあまり派手な営業活動はしないことが多いと思います。しかし、昨今の歯科業界を見ていると、私たち医療業界も、遅かれ早かれそのような流れに巻き込まれていくのではないかと思います。

    国の財政難からジェネリック医薬品の使用が推奨されるようになり、薬の選択肢についても患者さん自身が意識的に選ぶ時代になっています。実際、ジェネリックは先発薬と同じ成分が含まれているとはいうものの、品質にばらつきがあるのも事実です。もし自己負担に余裕があれば、先発薬を選択するのも一つの方法でしょう。

    今日は、医療においてもビジネスセンスが求められる時代になっていると考え、心理学を応用したビジネストークの勉強会に参加しました。保険診療では患者さんの自己負担は2〜3割ですが、自由診療では全額自己負担となるため、価値を十分に理解してもらわなければ選ばれません。

    今日のセミナーで印象的だったのは、「商品の優秀さを無理に説明しても意味がない」という点でした。大切なのは、相手のニーズを的確に聞いて、必要な情報を提供し、最終的な判断は患者さん自身に委ねることです。そうでないと、「強く勧められたから買ったのに効果がなかった」と責任転嫁されるリスクもあります。

    セミナー後の懇親会では、会社経営者や個人事業主の方々と交流し、異業種ながらも「いかに適切な情報を伝えるか」という課題は共通していると感じました。健康ビジネスは単なる物販ではなく、購入者が実際に健康になり、満足してもらうことが重要です。

    国民皆保険制度は将来崩壊するかもしれません。今後、医療機関としても適切な情報提供のスキルを磨くことが求められるでしょう。今日の学びを活かし、患者さんにより健康になっていただくため、幅広い選択肢を提示できるようにしていきたいと感じました。

    根子岳の絵(医師会病院にて)