金曜日の午前中は、まれに見るほどのんびりした外来でした。昼ごはんもしっかり食べる時間が取れ、訪問診療に出かけたのですが、戻ってきて驚きました。午後の診察を待つカルテの山ができていたのです。
さらに、午後は難しい症状を訴える新患の方が何人も来られ、検査をしながら治療方針を考える必要がありました。その結果、診察の進行が遅れ、多くの方をお待たせすることになってしまいました。お忙しい中、長時間お待ちいただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。全力で診療を行いましたが、もっと待ち時間を短縮できる方法を常に考えなければと思います。
漢方薬のメーカーと選び方
私が処方する漢方薬には、いくつかのメーカーがあります。最もよく知られているのがツムラ、次にクラシエ(旧カネボウ薬品)です。カネボウの名前のほうが馴染みがある方もいるかもしれませんね。そのほか、小太郎、大杉、三和、JPSなど、さまざまなメーカーの製品を使っています。
基本的には同じ処方であっても、各メーカーの考え方によって微妙にレシピが異なります。私たち漢方専門家は、その違いを理解し、より効果の高いものを選んで処方しています。また、同じ処方が複数のメーカーから販売されている場合は、実際の効果や服用のしやすさを考慮し、最適なものを選ぶようにしています。
例えば、メーカーによって顆粒の大きさが違ったり、一日の服用回数が異なったりします。錠剤タイプの漢方を扱うメーカーもありますが、すべての処方に対応しているわけではありません。患者さんのライフスタイルや飲みやすさも考慮しながら、最適な形で提供することを心がけています。
漢方薬は即効性がない? それは誤解です
「漢方は長く飲まないと効かない」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、それは誤解です。もちろん、長期間服用することで効果を発揮する漢方もありますが、即効性のあるものも少なくありません。
例えば、風邪のひき始めに葛根湯を飲めば、寒気が取れ、すぐに効果を感じることができます。芍薬甘草湯は、足がつったときに飲めば即座に筋肉のけいれんを和らげます。甘麦大棗湯は、子どもの夜泣きや大人のパニック発作時に服用すると、一度の服用で落ち着くことが多いです。
このように、漢方には即効性のあるものと、継続して服用することで効果を発揮するものがあり、それぞれの特性を理解しながら処方することが重要です。

白川
