今年を振り返るにはまだ少し早いのですが、一つだけ振り返ってみたいと思います。年初からめまいに悩まされた一年でした。ベッドに横になるとグラッときて、朝起き上がるとまたフラフラする。その繰り返しでした。日によっては、起床直後から強いめまいが続き、仕事ができるか心配になる日もありました。
地域医療センターの当番の日に、朝からひどいめまいで車の運転を諦め、タクシーで通勤したこともあります。「これはさすがに何とかしないと」と思っても、自分自身への処方は禁じられているため薬はほとんど使えず、患者さんにはめまい薬や漢方薬、さらにめまい体操を勧めているのに、自分でできるのはめまい体操だけでした。
そんな中、ひとつ気づいたことがありました。私はいつもベッドの右側に向かって起き上がっていたのですが、それがめまいを誘発しているとわかりました。左向きに起きるようにしたところ、朝の調子がかなり良くなったのです。
理由を考えてみると、仰向けで寝ている間に内耳の耳石が後方へ沈殿し、起き上がるときに右側の三半規管に入り込むことでめまいが起きていたようでした。このような耳石が関係するめまいには、めまい体操が非常に有効です。私の場合も、起床時に軽くめまい体操を行い、左向きに起き上がることで大きく改善しました。
しかし、これだけでは根本的な解決にはなりません。仕事が忙しいためストレスを減らすのは難しく、パソコン作業が長くなると肩や首が凝り、脳の血流が低下します。特に内耳への血流が低下すると、めまいの原因になります。また、ストレスで活性酸素が増えると慢性炎症を引き起こし、耳石の固定が外れるところに関係していると思われます。
そんなことを考えていたところ、今年はたまたま二つの出来事がありました。一つは、水素吸入器の購入を勧められ、以前から興味があったこともあり、改良された最新機種を思い切って導入したことです。これはクリニックに置いており、皆さんもご存じのものです。もう一つは、ストレッチとの出会いでした。新市街で「お試し1500円」と書かれた Dr.ストレッチに立ち寄ってみたところ、たった1回で肩こりがかなり軽減しました。元々体がかたいため、ストレッチをするにも“土台作り”が必要と言われ、それ以来、月2回ほど通っています。
水素が良かったのか、ストレッチが良かったのかははっきりわかりませんが、最近はほとんどめまいが出なくなりました。1年以上続いためまいの悩みが、ようやく解消したのです。今では右向きに起き上がっても問題ありません。
めまいは簡単には治らないことが多いのですが、薬をほとんど使わずに改善した今回の経験は、めまいに悩む方にとって一つの朗報になると思います。

県庁前のイチョウは今が見どころです
