病院を運営するには、医者と看護師と医療事務が揃えば大丈夫、と思われるかもしれません。しかし、それはあくまでミニマムであり、実際にはもっと多くの人たちの助けがなければ運営は成り立ちません。クリニックの目の前には薬局がありますが、私が処方箋を書いても薬がなければ治療は成立しません。薬局なしでは何もできないというのが現実です。
スタッフの給与計算や労務管理は社労士さんに、毎月の帳簿整理や年に一度の決算処理は税理士さんにお願いしています。出来上がった決算書を法務局へ提出し、必要な手続きを行ってくれるのは行政書士さんです。
また、医療廃棄物を回収してくれる業者さん、ワックスがけを担当する清掃会社、植木の手入れをしてくれる造園業者さんも欠かせない存在です。さらに、院内で使う医薬品の卸会社、採血検査を請け負う検査センター、電子カルテや院内サーバーのメンテナンス会社など、困ったときにすぐ対応してくれる人たちの支えがあって診療が成り立っています。
その中で、「契約しているけれど、出番がないことが一番ありがたい」存在が顧問弁護士さんです。いざというときに気軽に相談できるよう、当院では弁護士事務所に顧問を依頼し、法律に関する相談に対応してもらっています。もちろん訴訟になれば本格的に出番が来ますが、そんな事態がこの先も起こらないことを願うばかりです。とはいえ、そのままだと疎遠になってしまうので、年に2~3回は食事をご一緒し、近況を語り合って交流を深めています。昨日も久しぶりにお会いし、美味しい食事とともに有意義な時間を過ごしました。
このように、クリニックというひとつの事業を運営するには、多様な業種の方々の力が必要です。それぞれと契約を結び、連携してもらうことで初めて医療が提供できます。医療のことだけを知っていても、世の中のことを知らなければ何もできません。医師会や学会の勉強会などで同業者との交流は盛んですが、異業種との交流こそ非常に重要です。職種が違えば抱える問題も目指す方向も異なり、知らないことばかりなので、話していて興味が尽きません。
インターネットでは、自分の興味に合わせた情報ばかりが自動的に流れてきます。そのため、異なる世界の動きに気づきにくいという課題があります。視野を広げるためには、新聞や雑誌といったオールドメディアのほうがむしろ重要なのではないかと感じています。

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下の一時停止ボタンなど、デザインが凝ってますね
