昨夜は寝ているときにかなり雨が降ったような気がします。「あれ、降っているのかな」と思ったことだけは覚えています。朝、新聞を取りに玄関先に出ると、やはり雨の痕跡があり、少し涼しく感じました。
このところ、コンスタントに発熱患者さんは来院されますが、インフルエンザはほとんどいません。コロナも以前に比べると減った印象があります。2週間ほど前は胃腸炎が立て続けに見られましたが、大流行とまではいかずに収まってきました。その代わりといっては何ですが、インフルエンザでもコロナでもない風邪が増えています。
風邪症状があれば診断はつきやすいのですが、発熱以外に何も症状がない患者さんも数名来院されました。念のため採血をしてみても、多少の炎症反応がある以外には特に異常所見はありません。このような原因不明の発熱では、胆嚢炎や総胆管結石、腎盂炎、前立腺炎などが鑑別に挙がります。ただし、これらはよく聞けば腰の痛みなど何らかの症状を伴うことが多く、まったくの無症状は少ないと思います。高齢者では痛みに気づきにくいこともあるかもしれませんが、それでも完全に症状がないというケースは稀です。
とはいえ、こうした原因不明の発熱患者さんをどう扱うかはとても悩ましい問題です。混雑している外来ではゆっくり検討したり精密検査を進めたりする時間はなく、長くとも5分程度で結論を出して方針を立てなければなりません。
こういう発熱患者さんも、一日待てば下痢が出たり咳が出たりと、診断の手がかりになる症状が現れることがあります。そうした場合を見越して「胃腸炎の初期かもしれないので、この薬を出しておきます」といった先回り処方をすることもあります。しかし本来であれば、時間をおいて再診いただきたいところです。ところが最近の患者さんはとても移り気で、少しでも治らなければ翌日には別の病院を受診されることが少なくありません。その結果、同じような検査を一から受けることになり、医療費の無駄遣いにつながることも多いのです。
「医療費はちゃんと払っているから問題ない」と思われるかもしれませんが、自己負担は3割で、残りの7割は社会全体の保険料でまかなわれています。つまり、誰かが汗水流して働いて収めた社会保険料を使わせてもらっているのです。ドクターショッピングは医療経済上の無駄だけでなく、薬を複数の医療機関から処方されることで副作用のリスクが増し、どれを飲めばよいのか分からなくなったり、責任の所在が不明確になったりする危険もあります。
そういうわけで、一度かかったら一定期間はあちこち受診せず、同じ医師に経過を見てもらうのが安心にもつながり、医療全体にとっても望ましいと思います。

益城の「四季の味 やまもとや」今回の天丼にはワカサギの天ぷらが沢山乗っていました。他には、大きなエビ、穴子、カボチャ、ピーマンなど。美味しかった!
