「19番目のカルテ」というドラマ(TBS系・日曜夜9時)が始まりました。前情報はまったく知らず、たまたま日曜の夜に水春のサウナに入ったあと、帰りの車でテレビをつけたらちょうど放送していました。「なんのドラマだろう?」と思ったのも束の間、車を発進させると画面がナビに切り替わり、結局見ないまま終わってしまいました。あとでネットを見て、タイトルや内容を知りました。ご覧になった方もいるかもしれませんが、総合診療医を主人公としたドラマです。今日、Netflixで配信しているのに気づき見ました。とても面白いドラマです。
総合診療科というのは、これまで内科(消化器・呼吸器など)や外科、整形外科、耳鼻科といった「臓器別」で分かれていた診療体制の弊害に対応する形で生まれた診療科です。どこに相談すればいいか分からない“狭間の患者さん”が多くいる現状に対応すべく、診療科を横断して広く患者を見るという役割を担っています。
私が医学生だったころには総合診療科というのは存在せず、卒業してしばらくしてから熊本大学にも新設されました。初代教授には福岡徳洲会病院の院長が就任し、医局員も各専門科からの寄せ集めという形でスタートしていたのを記憶しています。
私はもともと循環器が好きで、将来はこの道に進みたいと思っていました。卒業時に進路を相談したのは、第2薬理の荒木助教授(現在は子飼で荒木循環器を開業されています)です。そのとき、「最初は内科全体を幅広く勉強してから、循環器を専門にしたほうがいい」とアドバイスされ、第2内科(現在の血液・膠原病内科)に入局しました。
そこで漢方の師との出会いもあり、呼吸器・消化器・腎臓など、さまざまな領域の先生方と仕事をする機会に恵まれました。
留学を経て、最終的には循環器内科に入局し、専門医も取得しましたが、その過程で自然と「多科横断的な診療スタイル」が身についたように思います。
今では高血圧や糖尿病といった生活習慣病はもちろん、ぎっくり腰や五十肩、更年期障害の診察まで、幅広く対応しています。私はその多彩で刺激の多い仕事が好きで、日々の診療にもやりがいを感じています。
実は、現在、息子が筑波で研修医をしているのですが、総合診療科に進んで勉強しているのは私にとってはとても嬉しいことです。

目玉焼きをプロが作るとこうなる
