牛乳が骨に良いか悪いかという議論は、昔から続いています。
私は以前から、「牛乳は逆効果だからやめた方がいい。カルシウムは、いりこなどの小魚から取りましょう」と、患者さんによく説明してきました。
今日、その内容が記事になっているのを見つけ、「そうそう、これが正しい!」と、いちいち頷きながら読んだので、ご紹介します。
プレジデントオンラインの記事です:
👉 牛乳は骨を強くするという「大誤解」…骨粗鬆症専門医が「骨がもろくなる人の共通点」として挙げる”カルシウム神話”のウソ
記事の中では、
「カルシウムはマグネシウムと一緒に摂らないと逆効果」
「骨を丈夫にするには、カルシウムだけでなく、タンパク質・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンC・マグネシウムなどをバランスよく摂取することが必要」
ということが、かなり詳しく解説されています。ぜひご一読ください。
整形外科でアレンドロン酸などの骨粗鬆症治療薬をもらっている方も多いと思いますが、これらは骨密度を上げるだけで、「骨を丈夫にする」わけではありません。なぜなら、骨はカルシウムだけでなく、コラーゲン(タンパク質)も重要な構成要素だからです。
たとえるなら、カルシウムはコンクリート、コラーゲンは鉄筋。
鉄筋が入っていないのにコンクリートばかり塗り重ねても、建物としては不安定です。
同じように、骨をしっかり作るには、肉や魚に含まれるコラーゲン、そしてそれを体内で合成するためのビタミンCなどが必要なのです。
私の両親が以前、「うちのエアコンはフィルターの自動掃除機能があるから、掃除は不要だと思っていた」と話していました。でも実際は、その自動掃除機能の部分こそ定期的に掃除しないと、内部がゴミだらけになって詰まってしまいます。
骨のメンテナンスも、それと同じです。
「牛乳を飲んでいるから安心」
「整形外科で薬をもらっているから大丈夫」
……では、うまくいきません。
理屈を理解して、正しい方法で取り組まないと、思うような改善は得られません。
ただ、整形外科の先生方も非常に忙しく、そこまで詳しい説明をする時間もなく、説明しても診療報酬には結びつかないため、「薬を出しておきますね」で終わってしまうのも、仕方のないことだろうと思います。

