むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 太るのは人類が生きるために獲得した能力

    お正月まであと4週間です。というのも、当院では薬を週単位で処方することが多いため、4週間分の処方をすると、次回の来院がちょうどお正月休みにあたります。そのため、処方日数を調整して、次回の来院時期が休みに当たらないようにしています。「次回の来院は年末と年明けではどちらがいいですか?」と尋ねると、ほとんどの方が年明けを選ばれます。その結果、1月最初の2週間は非常に忙しくなると予想します。

    睡眠薬を定期的にもらっている患者さんには、30日分以上の処方ができない決まりがありますので、年末にもう一度来ていただくか、眠剤を半分に割って使うなど工夫が必要です。ただし、一部の眠剤は安全性が高いため、30日分以上処方できるものもあります。この際、安全な眠剤に変更するのも一つの方法かもしれません。

    ところで、朝起きられない、学校に行けないというお子さんは、出席日数が足りず進級や卒業が危うくなっていることも多く、ご両親も心配だと思います。当院ではこのようなお子さんに漢方治療を行っていますが、焦って連れてこられても、漢方がすぐに効くわけではありませんので、余裕を持って早めにご相談いただきたいと思います。初診からわずか数日後に、まだ学校に行けませんと連れてこられることがありますが、すぐに劇的な効果が出るわけではありません。おそらく小児科や心療内科、児童精神科にかかっても、効果的な治療法は少ないのが現実です。結果的には通信制の学校に転校することが多いです。漢方は、ケースバイケースですが一定の効果があります。しかし、漢方の粉が苦手な方には、数少ない錠剤の漢方を使うこともありますが、選択肢がわずかしかありません。試行錯誤しながら、少しでも良い方向へ導いていきますが、時間がかかることをご理解いただければと思います。

    治療が簡単ではない話を続けますが、痩せたいから漢方をくださいと言われる患者さんが非常に多いです。しかし、漢方を飲むだけで痩せるわけではありません。運動や食事制限といった努力なしでダイエットが成功するのは、めったにありません。人間の体は、何百万年にもわたり飢餓と戦ってきたため、少し食べれば皮下脂肪として蓄える仕組みを持っています。最近、熊の出没が話題になっていますが、熊も冬眠前にたくさん食べて脂肪を蓄えます。人間も同様、生きるために太るようにできているのです。これに逆らうには、相当な覚悟と努力が必要です。