むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • インフルエンザが流行っているそうです

    最近、インフルエンザが流行っているというニュースがあります。当院でも発熱患者さんのインフルエンザの検査はルーチンでしていますが、まだウチの近所ではそれほど陽性患者さんはいません。ただ、家族がかかったとか、学校で陽性者がいたという話はよく聞くので注意が必要です。話を聞いて、感染の可能性が高い場合、検査が陰性と出てもタミフルの処方をしています。風邪症状がないのに家族にインフルエンザが出たから予防的にタミフルを飲みたいという場合は保険適応でないため自費となりますが、喉が痛いとか、熱が出たとか何らかの症状があれば、たとえ検査が陰性でもうつった可能性が高いと判断できる場合は保険適応です。

    実際には最近インフルエンザでもコロナでもない普通の夏風邪の患者さんが一番多いです。ただ、なかには結膜炎症状(目やにや白目が赤く充血している)場合、アデノウイルス感染症の可能性があります。また、喉の炎症がつよく通常の風邪でないようなときは、喉の検査すると溶連菌感染ということがあります。その場合、抗生剤を使う必要があります。最近は普通の風邪で抗生剤を使うことは殆どないので、どの病院にかかっても解熱剤とかトラネキサム酸(喉の炎症を取る薬)程度しかもらえないのですが、溶連菌感染では抗生剤が必要です。きちんと治療しないと、尿蛋白が出たり、心臓弁膜症を起こすことがあるので、注意が必要です。

    夏風邪といえば、葛根湯や麻黄湯などが効かないのが特徴です、葛根湯などは体を温めて発汗を促す薬なので、夏に飲むとカダラが暑くなりすぎます。夏風邪は清熱作用のある小柴胡湯(加桔梗石膏)をベースとした治療をします。去年オミクロンが流行り始めたのが夏だったので、小柴胡湯加桔梗石膏は全国で大量に使われてついには欠品してしまい、いまだにその影響を受けて漢方薬が品薄状態です。

  • コーヒーが好き

    私はコーヒーが好きです。朝はペーパーフィルターで淹れて飲みます。夜はネスレのカプセルにに入った豆をドルチェグストという機械を使ってドリップして飲みます。これはうまい!大満足の味です。職場ではドリップする時間はないので、インスタントです。最近気に入っているのはAGFのブレンディ・カロリーハーフです。微糖ですが、飲むと疲れが飛びます。今年の正月明けにゆめタウンをぶらぶらしていたらお歳暮ギフトの売れ残りを格安で投げ売りしていたので、インスタントコーヒーの詰め合わせを買ってみたところ、インスタントでも結構いけるじゃん!と認識を新たにしたのでした。

    韓国ドラマをみていると、オフィスの風景でみんなスティックタイプのインスタントコーヒーを淹れています。独特なのは、インスタントコーヒーにお湯を注いだあと、ステイック状のアルミのパックを何度か折り曲げてスプン代わりにグルグルっとかき混ぜる風景。何度となくいろんなドラマで目撃したので韓国人の定番なのでしょう。その、ドラマでよく見る韓国のスティック状のインスタントコーヒーがイエスマートに売ってあったので買ってみました。飲んでみたら、むちゃくちゃ甘い。カロリーも高い。味はなんてことない普通のインスタントコーヒーに砂糖とミルクを入れた味。仕方ないので最近はそれを日本のインスタントコーヒーで薄めて飲んでいます。

    仕事中は、魔法瓶に入れた飲み物をちびちび飲むのですが、それにはコーヒーは入れていません。もっぱら緑茶です。お茶パックにお茶の葉を詰めてそれに粉末緑茶を足して濃い目の緑茶を作っています。緑茶のカテキンは感染予防効果があり、インフルエンザや風邪の予防効果が証明されています。喉についたウイルスが細胞内に取り込まれる前にお茶で洗い流します。お茶うがいでもいいのですが、飲み込んでも胃酸が殺菌してくれるので問題ありません。私たちは一日中何度も感染症のリスクに晒されるので、カテキンたっぷりの緑茶が必需品です。

    ホスピタルメントのバラのタワー

  • 不定愁訴は漢方で治す

    漢方を専門にしていると、いわゆる不定愁訴と呼ばれる患者さんがたくさん来院されます。不定愁訴とは訴えがとにかく多彩で治療する側も困ってしまう状態です。例えば、頭痛、めまい、倦怠感、肩こり、不眠、腰痛みたいなことを問診票に記入されます。私たちが医学部で勉強する際には、臓器別(縦割り)なので、このように多科横断的な訴えがあると困ってしまいます。診療科で言うなら、神経内科、整形外科、耳鼻科、などとなります。実際、大学病院のように全部の科が揃っているところほど、自分の領域(垣根)がはっきりしており、その症状は当科ではないので専門の科を受診するよう紹介するということになり、たらい回しになります。全部の科をまわったあげく、結局特に異常は見つからなかったということで終わりになる場合もあります。

    一方、漢方は不定愁訴の治療を得意としており、訴えが3つであろうと10であろうととくに構いません。漢方薬は多成分(いくつもの生薬を組み合わせている)のため、薬効も1つではなくいろんな症状を治す力があるからです。私に言わせると、訴えが多いほど、それだけ参考となる情報が多いので治療がしやすいぐらいです。むしろ、訴えが少なくて情報が少ないほど漢方治療は難しくなります。

    いま、私はハングルを勉強していますが、絶対読めないと思っていたハングルがだいぶ読めるようになってきました。丸や四角の記号みたいなものが英語のスペル(発音記号)対応できるため、ハングルを全部アルファベットに置き換えればよめてしまうのです。そして、面白いのは隣り合ったハングル文字の母音と子音(パッチム)が溶け合って発音されるのです。漢方と似ているなーと思います。母音や子音の塊であるハングルは漢方の基本処方。2から4つの基本的な生薬の組み合わせで1つの薬効がでてきます。それをいくつか組み合わせた単語に相当するものが個別に対応した処方となります。

  • 認知症予防の話

    認知症の予防や進展抑制になにかいいサプリはないかとよく尋ねられます。認知症治療薬はいくつか保険収載されていますが、あまり効果を実感できません。症状が進んでしまう前に予防するのがいいのは間違いないと思います。

    まず、気をつけないといけないのは血圧、血糖、コレステロールです。動脈硬化が進むと脳の血流が悪くなるので認知症に悪影響となります。脳梗塞を起こすと一気に認知症が進みます。脳梗塞を起こしたことに気づかないような小さな梗塞がたまたまMRIを撮るとみつかることがあります。ラクナ梗塞といいます。これは糖やコレステロールをしっかり管理すれば予防できるので、甘いもの、肉の脂、塩分などに気をつけるのは言うまでもないことです。さらには、アルミの摂取を避けるべきです。アルミ鍋とアルミ箔に注意。テフロン加工された鍋もコーティングの下はたいていアルミです。アルミ箔を落とし蓋にして料理する人がいますが、認知症の予防の観点からはおすすめできません。

    では、とったほうがいいものはなにか。まず、レシチン。脳の神経伝達物質アセチルコリンの材料です。大豆レシチンと卵黄レシチンがあります。食材ならもちろん大豆と卵。しっかり食べましょう。次にオメガ3という良質の油。魚に多く含まれます。イワシやサバなどを毎日食べるといいのですが、グリルで焼いたら油が酸化するのと、油は網から下に落ちてしまいます。一番オススメはサバ缶です。サバ缶は缶詰にしたあと酸素に触れずに加熱してあるので良質の油を含みます。大事なのは汁の部分。ここに大量のオメガ3が含まれます。捨てずに味噌汁の出汁などとして使いましょう。

  • キリンは高血圧

    毎週月曜はWEBで管理しているカレンダーをみて、1週間の予定を確認します。今朝も予定を見ていたら、私のテキサス大学時代の同僚のモンゴル人が熊本に来るまであと2週間だと気づきました。彼は熊大で私と毎日一緒に研究をしていた親友で、年に1−2回はメールしていましたが、会うのは19年ぶりとなります。あっという間にすごい年月が経ちました。久しぶりすぎるので、彼の近況(最近の業績)をネットで検索したら、いくつもの論文が見つかりました。なるほど、彼はこういう研究をしているのか、と思って、朝から懐かしくもワクワクしながら彼のことを思い出していたら、ポーンとメールの着信がありました。なんと、彼からです。すごい、私の思いは時空を超えてはるかテキサスまで届いたのでしょうか。メールには今度熊本に来るので会えますか?と書いてありました。そう、まだ私が彼を阿蘇の観光案内することになっていることを伝えていなかったのです。サプライズではないのですが、東京の先生が一生懸命スケジュールをたててくださったので、その流れで彼もすでに知っているのかと思っていました。今日はその件で何度か彼とメールをやり取りして、頭の中は完全に英語モードです。今度あったらこんなことを話そうとか思うと、頭の中に英語がどんどん出てきて留学していた頃の自分に戻った気がしました。この続きはまた2週間後に実際あってから書きたいと思います。

    さて、今日は血圧のことを書こうと思います。最近、寒暖差が大きく、自律神経が乱れたような人が多く、血圧も日によって乱高下する人が見られます。そういう患者さんの中で、自宅で血圧を測るとき、座って測ると高いので寝て測る、という人がいます。寝て測ると、多少血圧は下がります。しかし、私たちは日中起きているので、体を起こして座った状態で測るのが正しい測り方です。心臓は脳に十分な血流を送らないといけないので、立った状態では血圧を上げて血液を心臓より上の頭まで届けます。キリンのように首が長いと、当然心臓はものすごい圧力で頭まで血液をあげないといけないのでキリンは高血圧です。

    だいたい、心臓発作や脳卒中は朝起きてすぐ倒れる人が多いのですが、その時間に最も血圧が上がるのです。したがって、その血圧を適切に下げないと事故を防げません。朝ごはんを食べて血圧の薬も飲んで、のんびり新聞を読んだり朝の散歩を済ませたあとに血圧測れば下がっているのは当たり前です。知りたいのはそのタイミングではなく、朝イチの血圧です。高い数字を見たくないという人も多いと思いますが、そこを見ずして血圧コントロールはできません。