むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コロナ後遺症をいかに救済するか

    先日新聞記者さんからコロナ後遺症に関する取材を受けたと書きましたが、昨日全国各地の新聞に掲載されたとの連絡をいただきました。残念ながら熊日新聞には載っていないので、皆さん目にすることはなかったかもしれません。私は記者さんからPDFで掲載されたページを頂いたのですが、著作権などの問題もあるかもしれないので、こちらには載せないでおきます。コロナ後遺症というものが本当にあって、患者さんが怠けて仕事できないと言っているわけではなく本当に悩んでいるんだと言うことをわかっていただきたいと思います。なかには鬱みたいになる患者さんもおられますが、大半は精神的な問題ではなく、本当に身体の問題です。全くカウンセリングしたり抗うつ剤などを使わないでも漢方薬などで元気になる方が大勢います。家族も会社もそういう病気(後遺症)で悩んでいる人に対する理解と暖かく見守る気持ちが必要だと思います。

    コロナ後遺症で通院中の患者さんの中で数名は労災認定されている方がいます。業務上の理由でコロナに感染した可能性が高いと認められた方です。しかし、最近労災の方から私が処方した後遺症の治療薬の一部は認めないと言われたものがあります。それは、通常高脂血症の治療として使うオメガ3をブレインフォグの治療に使ったりしたのを、認めないと言うものです。こちらは必死で治療法を考えて、治療しているのですが、そもそもコロナ後遺症の治療薬として認可された薬なんてないわけですから、認めるも何も最初から制度に無理があると思います。

    また、労災かどうかといえば、実際は医療従事者や介護施設など大勢が職場でコロナに感染したと考えられます。そこで、実際労災の申請をするかどうかですが、ほとんどの人は申請していません。非常に不公平感があります。厚労省はコロナ後遺症に対する保険診療をどうするかもっと積極的に対策を考えてほしいと思います。

    ワンピースのナミの銅像@萌の里

  • 感染対策について

    金曜日は通常患者さんも多くて込みあうのですが、今日は奇跡のようにガランとしてのんびりした一日を過ごしました。これも神様から頂いたプレゼントだと感謝して、ゆっくり過ごさせていただきました。最近コロナの患者さんはだいぶ減ってきて、インフルエンザと胃腸炎がパラパラいますが、今はかなり平和な時期だと思います。年末は忘年会など人が集まる季節なので、感染症が増えてきます。それまでしばしの休息です。最近7回目のコロナワクチンが始まっていますが、当院ではやっていません。インフルエンザのみ受付中です。よく聞かれるのが、最近コロナにかかったけどワクチンは打ったほうがいいですか、というもの。私の個人的な意見としては、一度かかると半年は免疫が持つと思うので、最近コロナにかかった人は春頃まではワクチンを打たなくてもまずは問題ないと思っています。1年前にコロナにかかったという人は最近2回めに感染している人をよく見かけますので、実際にかかっても免疫は1年持たないだろうと予想されます。

    もともと風邪の免疫は長続きしないので毎年風邪を引いてしまうわけです。コロナウイルスも風邪の一種なので免疫はつきにくく、持ってもそのシーズン限りです。これは、ウイスルがどんどん変異するためです。私自身は、ワクチンを打つより日頃から体力、免疫力をつけておくことが先だと思います。そのためにはバランス良い食事と適度な運動、油断せず適切に防寒することなどです。運動はマラソン中毒みたいになると、運動しすぎて免疫が落ちます。運動によっては中毒性があり、雨の日も雪の日も運動しないと気持ち悪いという人がいますが、そこまで行くと健康を害するレベルです。

    ワクチンに匹敵するほど大事だと思うビタミンはビタミンCとDです。たまにビタミン剤を飲んでいたけど風邪引いたとか言われますが、たいてい飲んでいる量が少なすぎます。日本製のビタミン剤は一粒あたりの含有量がかなり少ないので、びっくりするほどたくさん飲まないと有効ではありません。例えばビタミンCは一日最低2000mg。できたら3000mgほしいです。私は日本製のビタミンCを毎日10錠のみます。ビタミンDは最低2000単位、冬は5000単位ほど必要です。その量をきちんと飲めば、めったに風邪ひきません。間違っても「毎日みかんを食べているから大丈夫」とは思わないでください。一日100個食べても足りません。

    県庁前のイチョウ 先週より少し色づいてきました 来週ごろが見頃かもしれません

  • 狭心症について

    まだまだ昼間は暑いですね。診察室はエアコンで涼しくしていますが、患者さんの中にはセーターなどを着ている方もおられるので、人により暑い寒いは随分違うんだなと感じます。私は一日中半袖白衣です。風邪をひいた患者さんだと寒気も強いので、院内のエアコンが寒いときはお伝え下さい。一時的にクーラーを切ったり対応できると思います。明日は雨になり、その後は冷えてくるそうですので、寒暖差も大きくなりそうです。最近はインフルエンザも増えてきていますので、体調管理にはご注意ください。

    秋になり、患者さんで増えてきたのが胸痛や高血圧など循環器疾患です。私は医学部の学生時代に済生会病院で調査したところ、心筋梗塞が一番多かったのは10月でした。まさに今です。おそらく自律神経が不安定な季節なのではないかと思います。せっかくなので狭心症について解説しておきたいと思います。狭心症は大きく分けて2つあります。一つは労作性狭心症と言い、高齢者が階段や坂道で胸が苦しいと言うもの。一定以上の運動負荷で症状が出るので、本人はこれ以上は無理というラインがわかっている事が多いです。原因は心臓の冠動脈の動脈硬化です。コレステロールが高いために血管内腔が狭くなり、運動時に増加する酸素需要に見合うだけの血流を保てなくなり症状が出ます。

    もう一つは安静時の狭心症で、異型狭心症とか冠攣縮性狭心症と呼ばれます。比較的若い世代から見られるのでまさか自分が狭心症なんて、とにわかには信じられない人も多いと思います。原因は冠動脈の攣縮(れんしゅく;痙攣したみたいに縮むこと)です。おそらく遺伝的な原因があると思われます。診断確定のための検査は心電図や心エコーです。場合によっては運動負荷心電図(トレッドミル)やホルター(24時間)心電図を行います。冠動脈の狭窄があるかは心臓カテーテル検査ではっきりしますが、最近は造影CTでもある程度わかるので、検査が簡単になってきました。

  • 漢方の生薬処方について

    息子がお嫁さんを連れて帰省するとのことで、うちの掃除をしたり、玄関の雑草をとったり、帰省中に貸す車を洗ったり忙しい一日でした。明日帰ってくる、とおもっていたら、メールが来て、あと20分で熊本駅につく!と。なんと明日でなくて今日帰ってきました。私の勘違い。掃除はだいたい終わっていたので、新幹線に負けない速さで駅に迎えに行きました。夜中だったので、道はスイスイで、ほとんど待たせることなくピックアップできました。

    最近、患者さんのリクエストで生薬を使った漢方処方をしています。これは、かなり高度な知識と経験が必要で、簡単にはできません。私も、処方全体のバランスなどを考えて結構時間を取ります。料理もレシピを作るとき砂糖小さじ1、醤油、みりん、酒、各大さじ1とか書いたとしても、果たしてそれが自分で思っている完成像に近いのかどうか、簡単にはわかりません。バランスが悪いと変になるし、大事な隠し味を入れ忘れると失敗作になります。そのあたりは、出来合いのレシピ(ツムラなどの処方)を参考にしながら生薬を組み合わせていきます。生薬の処方がいいのは、患者さんごとにオーダーメイドできるので、少し胃腸を温めるとか、痛みを取る成分を多めにするとかアレンジできる点です。難しいのは、欲張って入れすぎるとでき損なうということ。必要最小限でシンプルに作ることを第一に考えないとうまく行かないのです。

    生薬の場合、毎日麦茶を作るように鍋ややかんなどで30分ほど煮詰めて漢方を作ります。煮詰める時間が短いと十分薬が抽出されませんが、長すぎて香り成分が飛んでしまう場合もあります。私が今のクリニックを開業する前に勤務していた病院では代行煎じをしていました。大きな圧力鍋で1ヶ月分を一気に煎じて真空パックにするのです。患者さんは毎日そのパック詰めされた漢方を飲むだけというもの。今は煎じ代行をやっているところがあまりないので自分でするしかありません。

  • 血糖をあげない食事

    最近当院は非常勤の先生に訪問診療のお手伝いを頂いているので、私が自由に動ける時間が少しできました。おかげで今日は予定通り麻薬免許の更新のため外出することができました。この僅か数時間の自由が今まで取れませんでした。本当に助かります。

    今週は月曜がお休みだったのであっという間に一週間が過ぎました。インフルエンザやコロナはだいぶ減ってきて仕事もちょっと落ち着いてきました。少し心にも余裕が出てきたので、患者さんの相談事などはわりと時間を取って聞くことができるようになりました。

    今日は糖尿病の食事療法について書こうかと思います。糖尿の場合、当然甘いものは控えるべきです。お菓子、ジュースなどはだめです。ただ、それだけではありません。炭水化物全般が消化されて糖分になるのでご飯もパンも麺も要注意です。うどんのメッカ香川県は日本一糖尿病が多いのでうどんが危険だというのはすぐに分かると思います。同じ麺でも血糖が上がりにくいのはそば、パスタ、緑豆春雨です。一方、注意が必要なのがうどん、ラーメン、素麺です。はるさめの中には馬鈴しょ(じゃがいも)のデンプンでできたものがあり、これは血糖が上がるので注意です。米は白米より玄米のほうが血糖が上がりにくいといいますが、最近は玄米も圧力鍋などで柔らかく炊けるので、これは消化がよく結果的に白米と同じように血糖が上がります。野菜から食べると良いという話もありますが、実は肉や魚を先に食べても同じように血糖の上昇を抑えます。とにかく最初からご飯を食べないことです。会席料理みたいに、締めに少しだけご飯を食べるのがおすすめです。

    県庁前 まだ紅葉していませんがイチョウが綺麗です。