むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 仕事始め

    今年の仕事始めはカレンダーの都合で土曜日からでした。4日はゆっくりスタートと思いきや、午前中で過去最多の80名を診察する忙しさとなりました。幸い、お正月休みで体力が充実しており、無事乗り切ることができました。スタッフは昼食を取る間もなく夕方までレセプトチェックをしてくれ、本当に感謝です。私も往診車を点検に出した後、クリニックに戻り、皆と一緒に仕事をしました。

    Voicyという音声プラットフォームをご存知ですか(https://voicy.jp/)? YouTubeが動画配信なら、Voicyは音声配信がメインです。喋りだけで勝負するので、画像や映像がなくても内容の濃いコンテンツが楽しめます。私が好きなのは講演家の鴨頭嘉人さんの配信です。以前はYouTubeで多くの講演を配信していましたが、最近はVoicyが主な発信源となっています。

    音声コンテンツの魅力は、ながら作業に向いていること。私はランニング中に聞いていますが、集中して聞ける話が多く、役に立つと感じます。ラジオと違い、CMが入らず、話し手も無駄にダラダラと話さないので、要点がぎゅっと詰まっています。ぜひ一度試してみてください。

    ところで、アンチエイジング(抗加齢)という言葉は随分浸透しているのでご存知と思います。私は以前アンチエイジング学会に所属して、抗加齢について随分勉強しました。アンチエイジングは、老化の原因である酸化と糖化を避けることが基本です。酸化を防ぐには活性酸素を消去するビタミンやミネラルの摂取が、糖化を防ぐには血糖値を急激に上げない食事や甘いものを避けることが重要です。さらに最近では、アルデヒド化を避けることの重要性も指摘されています。アルデヒドは糖質やお酒の代謝で生じるため、禁酒も抗加齢の一環と言えます。

    このアンチエイジングをさらに発展させたのがリバース・エイジング(若返り)です。私のイメージですが、田舎で芋や麦を食べて質素に暮らしているお年寄りはエイジングが進んでいると思います。逆に都会でステーキやアワビを食べてビタミンも飲んでいる人のほうが若々しい。食事だけでなく生活の刺激(楽しいこと、やりがい、楽しい友人との交流など)も重要だと思います。若返りの法則を明確にする研究が進めば、より多くの人々の健康に役立つことでしょう。

     

    OLD SOUL おしゃれなエスニックレストランです。久しぶりに行ったらメニューがずいぶん増えていました

  • 28(土)は午前中診療します

    今年もいよいよ年の瀬です。仕事納めだった会社も多いと思います。当院も忙しい診察の合間にスタッフ全員集まり、納会をしました。しかしながら、28日(土)は通常通り午前中の診療をします。正月休みに薬が切れるかもしれないという方は、ぜひ切れる前のラストチャンスです。午前中に間に合うようにおいでください。年始は1月4日からとなります。

    さて、私は毎朝6時半頃クリニック前の歩道の落ち葉を掃除しています。まだ真っ暗で寒いのですが、きれいにすると気持ちいいので日課にしています。ご近所の方からも喜ばれています。今朝は犬の散歩をしている男性から声をかけられました。「いつもこの近所を犬を連れて散歩していますが、こちらの駐車場は毎日すごい車の数で、先生も忙しいですね。いつもきれいにされているのを近所の人達はちゃんと見てるんだと思いますよ。ご苦労さまです」とねぎらいの言葉をいただきました。有り難いことです。

    連日凄まじい数の発熱患者さんが来られていましたが、私は目の前で口をあーんと開けてもらって診察します。多くのクリニックのドクターは喉を見るとき咳でもされたらうつるから喉の診察はしないとか、メガネやフェイスシールド越しでないと怖いという人も多いと聞きます。しかし、私は全く気にもせず普通に診察しています。この10年以上インフルエンザなどかかったことありません。何も特別な秘策はないのですが、毎回手を洗うことと、喉の診察をするのは10秒くらいと決めてその間息を止めています。これだけです。

    サプリをたくさん飲んでいるので免疫アップに効いている可能性は十分考えられます。ビタミンB,C,Dは絶対に必要です。いざというときはオリーブ葉エキスというサプリがあり、これを飲むと風邪ひきそうなときもすぐ治ります(個人的感想です)。最近、このオリーブ葉エキスを材料としたオキシリアというサプリも飲み始めましたが、疲れが抜けて元気になるだけでなく体温が上がって体が冷えません。お陰で今日も半袖で仕事しました。これは、ミトコンドリア機能が上がりATPというエネルギー産生が増加しているためだと考えられます。

    私が毎日飲んでいるサプリ!左のビタミンD、Aなど(脂溶性ビタミン)は週1−2回だけ。

  • 戦場のメリークリスマス

    先週から毎日、まるで休日当番医のようなすさまじい数の患者さんを診ています。通常の外来に加えて発熱患者さんが毎日40名ほど加わり、今日はついに150名の外来患者のうち、50名が発熱患者という異常事態となりました。

    これほどの忙しさは、医師になって30年以上のキャリアの中でも初めての経験です。かつて正月の休日当番医を務めたときも大変でしたが、あの日を超える状況がすでに2週間続いています。インフルエンザの猛威は、トップニュースになってもおかしくないレベルだと思いますが、世の中は不思議とあまり注目していないようです。今日はクリスマスでしたが、まるで実感が湧きません。「ハッピーホリデー」や「サイレントナイト」ではなく、まさに「戦場のメリークリスマス」です。

    インフルエンザの検査キットは在庫切れ、咳止めなどの薬も逼迫しています。唯一の救いは、カロナール(アセトアミノフェン)やタミフルが十分に確保されていること。それがなければ、何もできなかったでしょう。診察が終わるまで集中力が途切れなかった自分をほめると同時に、受付や看護師さんたちが見せてくれた献身には感謝しかありません。

    ただし、休日当番医ならその日が終われば平穏な日常に戻れますが、この冬は毎日が「当番医レベル」です。このような状況が続けば、スタッフが倒れるのも時間の問題です。医療現場の限界が近づいていることをひしひしと感じます。

    これほどの事態に発展した理由として、私は以下の可能性を考えています:

    >コロナ禍による免疫低下
    コロナ禍では人と人との接触が極端に制限され、感染症の流行が抑えられました。その結果、自然免疫を鍛える機会が減り、多くの人の免疫力が低下した可能性があります。
    >コロナワクチンの影響
    コロナワクチンによってスパイクタンパクに対する抗体が優先的に作られ、それ以外の免疫が低下している可能性も指摘されています。例えば、帯状疱疹が激増していることがその一例と言われています。同じ理由で、今年のインフルエンザの異常な増加にも影響しているかもしれません。

  • 植物の色素:アントシアニンの効果

    今年の正月に江津にある「くりの実カフェ」を訪れました。そこでいただいたベジタリアン料理は、健康的で美味しく、満足感のあるものでした。この体験をきっかけに、今年から「ベジタリアンもどき」の生活を始めています。これが今年の自分にとって大きな変化の一つです。

    毎週、生協のカタログから食材を選んで購入していますが、気がつけば肉のページを見なくなりました。普段の食事は野菜や納豆を中心に、魚もできるだけ食べるようにしています。完全なビーガンではありませんが、野菜をしっかり摂る食生活のおかげで体調も良く、満足しています。ただし、タンパク質が不足しないように、えんどう豆プロテインを毎日飲むようにしています。

    さらに、今年から「坂の途中」という有機野菜通販サイトで、定期的に有機野菜を取り寄せるようになりました。毎週段ボールいっぱいの美味しい野菜が届き、中には珍しい野菜も含まれています。そのため、食べ方を調べながら料理する楽しみが増えました。特に気づいたのは、健康に良い野菜には赤や紫など色鮮やかなものが多いことです。紫大根、紫人参、紫キャベツ、紫玉ねぎ、ブルーベリーなどがその例です。

    紫色の野菜や果物に含まれるアントシアニンは、抗酸化作用が強く、体内の活性酸素を除去して細胞の酸化ストレスを軽減します。この成分は植物自身を守る働きをしますが、人間にとっても多くの健康効果をもたらします。たとえば、ブルーベリーは目の疲れや夜間視力の改善に役立つことが知られています。また、アントシアニンには血管壁を強化して動脈硬化を予防する作用や、体内の慢性的な炎症を抑える抗炎症作用もあります。さらに、記憶力や認知機能の維持・向上にも効果があると言われています。これほど優れた効果があるのに、店頭ではあまり見かけないのが不思議です。

    ただ、アントシアニンは調理中にスープや煮汁に溶け出し、料理が紫色になります。例えば、味噌汁や煮込み料理では、紫色の汁が「ハロウィンのジョーク料理」のようになります。この点はメニュー作りに少し工夫が必要です。ウクライナの名物料理「ボルシチ」に使われるビーツも、体に良い成分を含んでいますが、煮汁が鮮やかな赤になります。

    アンチエイジングに役立つ植物の色素を、皆さんも日常の食生活に取り入れてみませんか?美味しく健康的な食材を楽しむことで、体調や気分にも良い影響が期待できます。

    昨日の雨で街路樹のイチョウはほとんど散ってしまいました

  • 体内の鉄が不足したら・・・

    検診で貧血を指摘される人は多く、当院でも毎日のように再検査や精査を行っています。軽い貧血で自覚症状がほとんどない場合でも、調べてみると驚くほど体内の鉄分が低い方がいます。これは鉄欠乏性貧血です。貧血の原因の大半は鉄欠乏ですが、その他にもビタミンB12欠乏、葉酸欠乏、甲状腺機能低下症、再生不良性貧血、腎性貧血、白血病など多くの基礎疾患が原因となることもあります。

    特に鉄欠乏性貧血は女性に多く見られます。これは、生理による出血で毎月鉄を失うため、日常の食事だけでは必要量を補いきれないことがあるからです。一方、男性や閉経後の女性で鉄欠乏性貧血が認められた場合は、胃がんや大腸がんなどの消化管出血を伴う疾患が隠れている可能性があるため、注意が必要です。症状がなくても、胃カメラや大腸カメラなどの検査を受けることをお勧めします。

    鉄は体内でヘモグロビンの材料となり、赤血球を作るために欠かせないものです。また、赤血球以外の普通の細胞においても、ミトコンドリア内の電子伝達系(エネルギー産生に重要な働きをするシステム)において必須です。そのため、鉄が不足すると細胞内で十分なエネルギー(ATP:細胞が使用するエネルギー源)が作れなくなり、倦怠感や疲れやすさを引き起こします。

    さらに、脳内でも鉄は重要な役割を果たしています。アミノ酸の一種であるトリプトファンがセロトニンに代謝される際、鉄やビタミンB3(ナイアシン)が必要です。セロトニンは気分を安定させる働きがあり、これが不足すると不安やパニック、うつ症状が現れることがあります。また、セロトニンは睡眠を調整するホルモンであるメラトニンに変換されるため、不足すると不眠にもつながります。不安やパニック、不眠を訴える患者さんにおいて血清鉄やフェリチン(体内の貯蔵鉄)の値を測定し、低値であれば鉄剤やサプリメントで補充すると症状が改善することが少なくありません。

    軽い貧血だからと侮らず、検診で指摘された場合は一度鉄やフェリチン値を測定することをお勧めします。不足が認められた場合には、鉄剤やサプリメントを活用し、必要な栄養を補うことで、身体の不調やメンタルの改善が期待できます。疑問点があればお気軽にご相談ください。