むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • いきなり台風

    昨日の週間天気予報では「全部晴れ」だったのに、朝の天気予報でいきなり「台風が九州に上陸」とは、寝耳に水でした。鹿児島の方はもっと驚かれたと思います。全く備えていなかったでしょう。

    私がアメリカのテキサスにいた頃も、こういうことが時々ありました。テキサスの南には温かいメキシコ湾があり、ある日突然、すぐ近くで熱帯低気圧が発生して嵐がやって来ることは珍しくありませんでした。ただし、ハリケーンに発達するには、フロリダより南からじわじわと成長しながら接近するというプロセスが必要なので、その場合は何日も前から予想が可能です。

    診察の際に、八代や熊本市の西区にお住まいの方に「水害は大丈夫でしたか」と聞いてみましたが、皆さん「怖かった」と話されます。本当に大変な思いをされたようです。今回の台風は少し南にそれましたが、今度は鹿児島で大雨になっているようなので、大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

    お盆休み明けの多忙な週も、あと少しで終わります。連日100名前後の患者さんを診る大忙しの日々でしたが、元気にやっています。今週は当院前の東稜高校から学生さんが職場体験に来られました。将来医療職を目指したいという学生さんで、今回の体験が良いモチベーションとなり、将来に役立ってくれたら嬉しいです。

    お盆前から急激に増えていたコロナ患者さんは、やはり今週も増えています。それに伴って、後遺症と思われる味覚障害や倦怠感などを訴える方も多くなってきました。当院ではデルタ株の頃からすでに1000名以上の後遺症患者さんを診ていますが、連日後遺症の患者さんが来られるのは久しぶりです。

    治療法は私なりにある程度確立しており、ほとんどの後遺症に対応できていますが、難治性で長引いている方も数名いらっしゃいます。そうした方の治療は試行錯誤の連続です。今回導入した水素吸入も効果が期待できると考えており、他に良い治療法が見つからない場合には、試していただくようおすすめしています。

  • 水素吸入の効果を実感

    予想通り、お盆明けの今週は連日100名を超える診察が続いています。普通なら昼過ぎには疲れて頭の回転が鈍ってくるのですが、今週はいたって元気です。その秘密は――水素です。

    患者さんに勧める前に、自分自身で「どんなときに使うと、どのように変わるのか」を一通り体験しておかないと説明できません。そこで、いろんなパターンを試しています。今は、忙しい診療の前に30分ほど吸入しておくと、頭脳明晰・疲れ知らずで仕事ができるのを実感しています。また、夕方はたいして疲れていないように思えても、「これだけ仕事したのだから疲れを取っておこう」と30分ほど吸入してから帰ると、全く疲れを残さず帰宅できます。さらに夕食後、チョコザップでランニングをする際も、いつもと同じ速度・同じ時間で走っているのに「あれ、もう終わり?」と感じるほど疲労感がありません。これは自分でもびっくりです。

    これだけ効果があるなら、部活の大会前やハードな練習の前後に立ち寄って30分ほど水素を吸いながら休息してもらうと、パフォーマンスが大きく変わってくると思います。あまり宣伝して希望者が増えすぎると、本業の患者さんの座る場所がなくなってしまうので、このブログで気づいた効果を少しずつ紹介する程度に留めます。ただ、「ぜひ吸入したい」という方は、診察時あるいは受付でお声がけください。

    料金は保険外で、30分1500円。初回のみ吸入用カニュラ1本(税別500円)の購入が必要です。横になって昼寝しながら吸入してもよし、腰掛けてスマホを見ながらでも構いません。

    眼科疾患(白内障・緑内障・網膜変性・黄斑変性など)にも良いという体験談を聞いています。目に高濃度の水素を入れる専用のゴーグルもありますので、吸入以外に「目の水素療法」を希望される方にも対応可能です。

    私がいままでにいろいろ試した感覚では、1回30分だけの吸入や点眼で大きな変化が出るわけではありません。何度も繰り返すことで、体の酸化した部分がだんだん元の良い状態に戻っていくように思います。しばらくは1回ごとのお支払いで提供しますが、もし「月に何度も通いたい」という希望の方が多ければ、回数券などの導入も検討したいと思っています。

    ChatGPTでポスターを作ったら日本語(文字)が変になりました(御愛嬌)

  • 脂質ファーストの食事法

    血糖値が上がりにくい食事が健康の秘訣であることは、皆さんご存じのとおりです。

    かつてはカロリー制限が主流で、電卓片手にカロリー計算をしていた方も多かったでしょう。

    その後、「糖質制限」が重要だという考え方が広まりました。アメリカで提唱されたアトキンス・ダイエットや、日本の江部康一郎先生による厳格な糖質制限で、インスリン治療を回避できるというデータも示されています。こうした新しい潮流が社会に浸透してから、すでに20年以上が経ちますが、今もなお糖尿病専門医の間では賛否が分かれています。

    近年はさらに進化し、「脂質ファースト」という考え方が注目されています。

    『糖質疲労』や『脂質起動』といった著書で知られる山田悟先生が、その旗振り役です。

    今日、ネットを見ていたら、この「脂質ファースト」を特集した雑誌 Tarzan 最新号の記事を見つけました。実際に外食の際、どのように食事を組み立てればよいかが具体的に書かれており、とても参考になります。

    🔗 Yahoo!ニュース記事リンク

    これは従来の常識とはまったく異なり、カロリー計算や空腹の我慢といった従来型の食事制限ではありません。

    最近では、持続的に血糖を測定できる機器「リブレ」が普及し、この手の食事法の研究も大きく進みました。

    あれこれ疑う前に、まずは正しい方法を学び、実際に試してみることをおすすめします。

    大好物のベトナム料理屋さん「金堂」三年坂

  • 体の不調は自分で治す

    朝、玄関先に出て涼しくてびっくりしました。気温はなんと23度。お盆前にこんなに涼しいと、逆に心配になるほどです。昼にはそれなりに暑くなりましたが、先日までの危険な暑さとは比べ物になりません。快適です。ただ、患者さんの中には、この数日の悪天候で頭痛やめまいが悪化したという方もおられるので、喜んでばかりもいられません。

    さて、今日もお盆前ということもあり、100人を超える患者さんでした。訪問診療を合わせると120人ほどになります。午前の診療がかなり押したので、大慌てで昼ご飯をかき込み、すぐに訪問診療に出かけました。それでも、帰ってきたのは午後の診療にギリギリ間に合う時間です。ゆっくりする暇は全くありません。夕方、すべての診療が終わった頃には、さすがに疲れモードでした。

    こんなときこそと思い、帳簿などをつけながら水素吸入を30分。終わってみてびっくり、今日の疲れは微塵も残らず、すっかり元気になりました。そのおかげで、帰宅して夕食を取ったあとは、いつも通りチョコザップに走りに行き、ついでに以前から気になっていたランニングマシンの手垢も、アルカリ電解水でぴかぴかに磨きました。満足です。

    夕方の診療の終わり際、こんな出来事がありました。難病の患者さんが来院され、開口一番「おかげさまで、すごく元気になりました」と。私の治療がうまくいったのかと思ったら、待合に置いてあった『すべての不調は自分で治せる』という本を読んで、プロテインやビタミンをとったら、どんどん体調が良くなったとのこと。本を読んでご自身で治されたのです。素晴らしい。

  • 「聞かせて、君の話を」

    日本全国、記録的な猛暑が続いていますね。
    私も、昼の一番暑い時間帯に毎日訪問診療で外を回っているので、今年の夏は本当に過酷です。

    ただ、幸いなことに、今年は日焼け対策などを万全にしているため、去年までのような苦しさはかなり軽減されています。
    ここまで暑いと、外見など気にしていられません。いかに日差しを防ぐか、それがすべてです。

    昔、アラブの人たちが、あんなに暑いのにどうして頭から足まで布をぐるぐる巻いているのか不思議に思っていましたが、今になってその理由がよくわかります。
    この日差しの中で、半袖Tシャツなんかで外に出るのは危険行為です。やけどします。


    さて、来週はお盆休み。
    当院も 13〜15日は休診となるため、今週は早めに薬を取りに来られる患者さんで混雑しています。

    私の予想では「お盆明けの週に混雑が集中する」と思っていたのですが、
    意外にも多くの方が早めに来院してくださっており、お盆明けの混雑は思ったより緩和されるかもしれません。

    特に睡眠薬はもちろんのこと、血圧や糖尿病などの慢性疾患の薬が切れてしまうと大変です。
    どうぞ余裕を持って、早めのご来院をお願いいたします。


    日曜の夜に放送されている「19番目のカルテ」というドラマをご存知でしょうか?
    総合診療医が主人公の医療ドラマで、視聴率も好調、最近話題になっています。

    私の仕事も、いわゆる総合診療医に近い立場ですが、
    ドラマと現実との一番の違いは「一人の患者さんにかけられる時間」です。

    ドラマでは、一つの症例に何日もかけて、同僚や患者さんの家族まで巻き込みながら病気の本質にたどり着いていきます。
    でも、現実の私たちができるのは、わずか数分の診察だけです。

    そのわずかな時間の中で、会話から病気の原因を探り、どの方向から治療を始めるべきかを、パズルのように考えながら進めています。
    患者さんを前にして、「うーん」「なるほど」と独り言のように考えている私の姿を見て、
    「これが診察?」と思われることもあるかもしれません。


    患者さんが、自分の症状や困っていることを上手に言葉で説明してくださると、診断にも非常に役立ちます。
    逆に、無口な方や、自分の状態をうまく表現できない方には、私たちも苦労します。

    また、質問を本人にしているのに、お母さんや配偶者の方が代わりに答えてしまう場面もあります。
    お気持ちはわかるのですが、やはりご本人の言葉で語ってほしいのです。

    「何がどう困っているのか」——それがわからなければ、診断も治療の方針も立ちません。

    この点については、「19番目のカルテ」の中でも、主役の松本潤さんがこう言っています。

    「聞かせて、君の話を。」

    まさに、それが総合診療の原点だと思います。