むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 超高齢者のペースメーカー手術

    いよいよ8月に入りましたね。あと2週間頑張ればお盆休みです。

    通常はお盆明けから9月頃になると、夏バテの患者さんが増えてきますが、今年は7月の時点ですでに相当な人数を診ています。漢方には夏バテを改善する「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」という処方があり、その名のとおり、暑さを冷まし元気を補う薬です。今年は例年になく、この処方を多用しています。

    先日、新聞で「熊本市内の給食センターに急きょエアコンを設置することになった」との記事を見ました。なんということでしょう。調理中の熱気は相当なもので、エアコンのない環境では室温がどれほど上がるか、想像に難くありません。調理師さんたちは、これまで汗だくで仕事をされていたことでしょう。そんな職場環境を、令和の今まで放置していたこと自体が信じられません。

    熊本市内では、久しぶりに夕立が降りました。ずっと日照りが続いており、クリニックや自宅の植木に毎日水をまいていましたが、やっと恵みの雨がやってきました。蒸し暑くはなりましたが、空気に潤いが戻り、汚れていた車も少しきれいになりました。

    そういえば先日、訪問診療をしている95歳の女性が、突然脈拍が40前後に下がりました。心電図の結果からペースメーカーの植え込みが必要と判明しました。高齢なので「何もしない」という選択肢もありますが、その場合、次第に心不全が進行してしまいます。

    もちろん「それが寿命」と言えなくもないのですが、その方は認知症もなく、元気な生活を送られていたので、「治療すれば、まだまだ余生を楽しめるはず」と考え、日赤に紹介しました。病院も快く手術を引き受けてくださいました。

    私自身も国立病院にいた頃、90歳を過ぎていても元気な高齢の方にはペースメーカーを植え込む手術をしており、その後のQOL(生活の質)が大きく改善することを何度も経験しています。

    先日、その方が手術とリハビリを終えて退院され、久しぶりに元気な姿を見せてくれました。本当に元気になっておられて、「手術してよかった」と心から思いました。

    なんでも「年齢のせい」にして諦めるのではなく、その方の状態をしっかり見極めて、できる限りの治療をしてあげたい。それが私の願いです。

    チャパゲッティー(韓国の有名なインスタント麺)の卵とチーズのせ。クマブンシクにて

  • 整体+ストレッチが効いた

    3連休、皆さんは有意義に過ごせましたか?
    私はというと、妹夫婦が帰省してきたので実家で食事をしました。義弟は現在インドに単身赴任中なのですが、久しぶりにちょうど帰国してきて、会うことができました。
    彼曰く、「熊本のほうがインドより暑い!」とのこと。きっとインド人もびっくりの暑さでしょう。

    私はインドに行ったことはありませんが、以前シンガポールのインド人街に家族旅行で訪れたことがあります。そのとき、大きな葉っぱの上に盛られたカレーとご飯を、右手の指で混ぜて食べるという体験をしました。普通はスプーンを使いますが、インドでは「手で一度味わい、口でもう一度味わう」と聞いたことがあります。
    一方、日本のインド料理店では、ナンが主に出てきますね。これは日本独特のスタイルではないかと思っていたのですが、義弟に聞いてみたところ、インドでも米もナンも両方食べるけど、日本のインド料理屋のようにナンが出てくることはないとのこと。
    インド北部では小麦文化なのでナンを、南部では米が取れるためご飯を主食とするのだそうです。
    ちなみに熊本市内にはスリランカカレーのお店が数件ありますが、スリランカはインドよりもさらに南に位置しています。やはりスリランカカレー店では、カレーライスが主流のようですね。

    さて、この3連休は、私にとって「自分メンテナンス」の時間でもありました。
    先日ブログでも書いたように、整体に通い始めたのですが、今回も頚肩を中心にしっかりほぐしてもらいました。
    おそらく筋膜リリースの手技だと思われます。以前、私も教科書で筋膜リリースを学んだことがあるのですが、今回実際に施術を受けて、その手技がよく理解できました。やはり上手な人にやってもらう方が圧倒的に効果的ですね。さらに、セルフストレッチの方法も教えてもらい、時間があるときに自分でも実践してみました。

    今日は、せっかくなので、ストレッチ専門店にも行ってみました。
    肩甲骨まわりを中心に、肩をひねったり回したり引っ張ったり、いろいろな方法で一つひとつの筋肉を丁寧にほぐしてもらいました。
    日ごろ、パソコンの画面をにらみながら右手でマウスを操作し、同じ姿勢で長時間仕事をしているため、肩や関節がすっかり固まっていたようです。
    緩めてもらって初めて、そのことに気づきました。施術のあとは、車検を終えた車のように、関節が軽やかに、伸びやかに動くようになったのは不思議です。
    しばらくは、定期的にストレッチにも通ってみたいと思います。

  • 夏本番、生活リズムを大切に

    学校もいよいよ夏休みに入りましたね。にわかには信じがたいですが、ここからが夏本番です。
    今日も気温は36度を超え、外に出るだけで頭がクラクラしてします。ほんの少し車で外出しただけなのに、頭痛がするほどの暑さです。皆さんも、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

    私はというと、昨年の猛暑対策で購入した冷風扇を、今日ついに引っ張り出しました。小さな卓上サイズで、水を入れてスイッチを入れるとミストが噴き出し、それが気化する際に熱を奪って、ひんやりとした風を送ってくれる仕組みです。
    思った以上に涼しく、一度使うと手放せなくなります。そのおかげで、室内のエアコンも少し高めの温度設定にできて、財布にもやさしい気がします。

    さて、当院に通っている学生さんたちには、いつも同じことをお伝えしています。
    それは、「夏休みだからといって、夜ふかしや朝寝坊をしないように」ということ。生活リズムを崩さず、一定のペースを保つことがとても大切です。いったん乱れてしまったリズムは、なかなか元に戻りません。2学期の始まりを気持ちよく迎えるためにも、夏休みのあいだも日々の生活リズムを意識して過ごしてみてください。

    明日は「海の日」ですね。皆さんはどんな予定を立てているでしょうか。
    私は最後に海に行ったのがいつだったか、思い出せません。海と山、どちらが好きかといえば「山」派です。海が嫌いなわけではありませんが、東区に住んでいると阿蘇方面の方がアクセスしやすく、つい山にばかり足が向いてしまいます。

    でも実のところ、海でも山でもなく「街」がいちばん好きかもしれません。美味しいものや面白いものがたくさんあって、刺激があって楽しいからです。

    体調管理には十分気をつけながら、それぞれの「夏」をぜひ満喫してください。

  • 2回目の整体

    先週、下通のマッサージ店で整体を受けたところ、長く続いていためまいが一発で治ったことをブログに書きました。あまりに感動的な治療効果だったため、続きをお願いしようと、また行ってきました。

    今回は、たまたま店長さんと思しき方に当たり、45分の「もみほぐしコース」をお願いしたのですが、実際はもみほぐしとは程遠い、本格的な整体施術でした。

    「肩こりがつらいんです」と伝えたところ、まず全身をチェックされ、「腰が硬すぎて肩の筋肉を引っ張っていますね」と指摘されました。そこから腰、骨盤、下肢の筋肉を重点的に矯正していただき、後半は肩甲骨まわりを丁寧にほぐしてもらいました。

    お店の名前は「リラックス・マッサージ」ですが、施術中、心の中で「イテーッ!」と叫んだのは100回くらいだったと思います(笑)。

    しかし終わってみると、腰も肩もすっかり軽くなり、帰り道の下通を歩く足取りも軽快。予想をはるかに超える本格的な施術に、また驚かされました。おかげで今夜もぐっすり眠れそうです。


    整体の店からほど近いところに「戯(たわむれ)」という小料理屋があり、店主は高校時代の同級生です。数年ぶりにふらっと立ち寄ってみたところ、奥さんも私のことを覚えていてくれていて、その記憶力に感銘を受けました。

    小さなお店なので、他に2組しかお客さんがいませんでしたが、たまたまどちらも仕事関係の知り合いで、改めて「熊本は狭いなぁ」と実感しました。


    どの業界も、人手不足と物価高騰が深刻です。飲食業界も例外ではありません。人材の確保が難しい上に、食材費の高騰もあり、販売価格にどう転嫁するかは大きな悩みどころでしょう。

    価格は据え置きのまま、料理の量が少しずつ減っているお店も多く、昔は同じ値段でお腹いっぱい食べられた記憶がある分、最近の料理が“こじんまり”していてがっかりすることも増えてきました。

    高級店ではこれ以上の値上げが難しいと感じている一方、チェーン店は大量仕入れのスケールメリットで価格を維持できているところも多く、飲食業界は徐々に「二極化」しているようにも思えます。

    今日、いただいた「戯」での食事は以前と変わらず、いや、以前よりより磨きがかかった上品な味で大満足でした。

    東郵便局近くのだご汁専門店「ここのつ」のランチ

    最近ご飯の写真ばかり載せているのは、暑くて綺麗な花があまり咲いていないからです

  • 19番目のカルテ

    19番目のカルテ」というドラマ(TBS系・日曜夜9時)が始まりました。前情報はまったく知らず、たまたま日曜の夜に水春のサウナに入ったあと、帰りの車でテレビをつけたらちょうど放送していました。「なんのドラマだろう?」と思ったのも束の間、車を発進させると画面がナビに切り替わり、結局見ないまま終わってしまいました。あとでネットを見て、タイトルや内容を知りました。ご覧になった方もいるかもしれませんが、総合診療医を主人公としたドラマです。今日、Netflixで配信しているのに気づき見ました。とても面白いドラマです。


    総合診療科というのは、これまで内科(消化器・呼吸器など)や外科、整形外科、耳鼻科といった「臓器別」で分かれていた診療体制の弊害に対応する形で生まれた診療科です。どこに相談すればいいか分からない“狭間の患者さん”が多くいる現状に対応すべく、診療科を横断して広く患者を見るという役割を担っています。

    私が医学生だったころには総合診療科というのは存在せず、卒業してしばらくしてから熊本大学にも新設されました。初代教授には福岡徳洲会病院の院長が就任し、医局員も各専門科からの寄せ集めという形でスタートしていたのを記憶しています。


    私はもともと循環器が好きで、将来はこの道に進みたいと思っていました。卒業時に進路を相談したのは、第2薬理の荒木助教授(現在は子飼で荒木循環器を開業されています)です。そのとき、「最初は内科全体を幅広く勉強してから、循環器を専門にしたほうがいい」とアドバイスされ、第2内科(現在の血液・膠原病内科)に入局しました。

    そこで漢方の師との出会いもあり、呼吸器・消化器・腎臓など、さまざまな領域の先生方と仕事をする機会に恵まれました。

    留学を経て、最終的には循環器内科に入局し、専門医も取得しましたが、その過程で自然と「多科横断的な診療スタイル」が身についたように思います。


    今では高血圧や糖尿病といった生活習慣病はもちろん、ぎっくり腰や五十肩、更年期障害の診察まで、幅広く対応しています。私はその多彩で刺激の多い仕事が好きで、日々の診療にもやりがいを感じています。

    実は、現在、息子が筑波で研修医をしているのですが、総合診療科に進んで勉強しているのは私にとってはとても嬉しいことです。

    目玉焼きをプロが作るとこうなる