今年2つ目のノーベル賞でしたね。嬉しいニュースです。日本は研究費が少なく、アメリカにはとても及びませんが、京都大学には本当に優秀な研究者が多いですね。今ネットで調べたところ、ノーベル賞受賞者の出身大学は、1位が京都大学、2位が東京大学、3位が名古屋大学とのことでした。先日ブログにも書いた、熊本大学の血液内科の教授だった高月先生も京都から来られていました。
最近のことは分かりませんが、私が大学受験の頃、東大の入試問題は「勉強すれば解ける」タイプの問題でしたが、京大の入試は非常に独特で、単なる知識だけでなく、発想力や考える力を試される問題ばかりでした。京大だけは、それ専用の対策をしないと太刀打ちできないと感じたのを覚えています。このような「考える力」のある人が集まっていることが、ノーベル賞受賞につながっているのかもしれません。
皆さんは、ノーベル賞受賞者に会ったことがありますか?
日本では受賞者がまだ少ないため、実際に会う機会はなかなかありませんが、私はこれまでに4名ほどの受賞者にお会いしたことがあります。といっても挨拶をしたり直接話したわけではありません。何度か講義を聴く機会がありました。日本では東京で開かれる内科学会総会などで著名な先生方の講演を聴くことができるので、そういった場がチャンスです。
私がテキサス大学に留学していたときにも、時々ノーベル賞受賞者による特別講演がありました。教室に入れれば自由に聴講できるスタイルで、アメリカでは日本の10倍以上の受賞者がいるため、特別なイベントというより日常の一部のような雰囲気でした。それでも講演の際は、教室が満員になるほどの人気でした。
一方で、最近アメリカではトランプ大統領が研究費の削減を発表し、今後の科学の発展に影響が出るのではないかと懸念されています。しかし、最近のノーベル賞受賞者の中にはGoogleなど企業出身の研究者もおり、大学以外でも優れた研究開発が進められていることがわかります。日本でも、質量分析法の田中耕一さん(島津製作所)や、青色発光ダイオードの中村修二さん(日亜化学)など、企業から世界的な研究成果が生まれており、誇らしいことだと思います。
大学に残っている先生方の話を伺うと、学生講義、病棟診療、外来、研究、論文執筆、厚労省の科研費申請など、業務が非常に多く、研究に専念できる環境が整っていないと感じます。
アメリカの大学では、研究が得意な人は研究一筋、手術など臨床が得意な人は臨床一筋、学会発表や教育が得意な人はその分野に特化して活躍していました。その分、職員数は日本の何倍にもなりますが、それこそが「国力の差」だと痛感しました。





