皆さんには、師と仰ぐ人物がいらっしゃいますか?
私たち医師の場合、医学部を卒業してからすぐに独り立ちできるわけではなく、長い下積みの時期があります。その期間にどんな師に出会うか、それが将来に大きな影響を与えると思います。それは、たまたま入局した教室の先輩かもしれませんし、理想的な師に出会い、弟子入りした有名な教授かもしれません。
私には多くの恩師がいます。
まず、医学部卒業時に進むべき科を迷っていたとき、当時第二薬理学の助教授だった荒木先生(現在、子飼の荒木循環器院長)。次に、漢方を一から指導してくださった牟田先生(御船の牟田医院元院長)。鍼灸を手取り足取り教えてくださった長尾先生(熊本市民病院元院長)。大学院時代に指導教官だった岡嶋先生、テキサス大学でフェローとして迎えていただき、その後教官に採用いただいたTraber教授など…。恩師を数え上げるとキリがありません。
師との出会いは、まさに運命的であると感じます。しかし、振り返ると、それは自分が選び、動いた結果でもあることに気づかされます。
私は、漢方を学びたいと思い、牟田先生に弟子入りをお願いしました。鍼灸に関しても、長尾先生に直接会いに行き、学びたいと申し出ました。Traber教授も、サンフランシスコで開催されていた集中治療学会で直談判し、留学を決めました。これらはすべて、漠然とした願望を具体的な行動に移した結果、実現したものです。
「鍼ができたらかっこいいな」と思い描くだけでは何も始まりません。具体的なアクションを起こすことで、イメージが実現に近づくのです。
当院に初めて訪れる患者さんの多くは、ネットで情報を調べた結果、当院にたどり着きます。自分や家族の健康に悩み、何か解決策を探している中で、このブログが検索にヒットし、それを読んでピンときて初診予約を入れてくださる方が多いです。その行動が、長年の体調不良から抜け出すきっかけになることもあります。
運命を切り開くのは、自分自身です。待っているだけではなく、積極的に動きましょう。





