むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 食材の薬効

    藤川徳美先生の分子栄養学の理論を勉強して一生懸命に実践している人がよく当院に来られます。私も藤川理論を学び、自ら実践しているので患者さんのあるあるを一通り経験しています。そして、私なりにたどり着いた結論は、この理論は正しいし、実践するのは素人でもできる。しかし、気合を入れてやりすぎないで適当に手を抜くくらいで十分だということ。医療には予防と治療という概念があります。健康な人が病気にならないためにするべきは予防です。一方、病気になってしまったら当然治療です。

    ほとんどの皆さんは藤川理論を学んでより健康になりたいとおもって実践すると思います。これは予防的な対策なので、やりすぎないことです。糖質を極端に制限したり、毎日大量の肉や卵などのタンパク食に偏るのはよくありません。ビタミンもやたらめったら大量に取る必要はありません。基本はバランス良い食事です。それで足りない分をサプリで補えばいいのです。一方、治療となると、かなり大量の成分が必要となります。それは、普通だったら偏った食事と言われるかもしれませんが、それが治療効果をもたらすわけです。

    食品は薬ほどではないにしろ薬効があります。例えばトマトやきゅうりは体を冷やす。健康にいいからといって冬に生のサラダを食べ続ければ当然冷え性が悪化します。ちなみにビール、緑茶、コーヒーなども体を冷やします。逆に温めるのは紅茶、生姜、ラム肉、もち米などです。こういう食材の特性を知らずに藤川理論でとにかくタンパクを、ビタミンを、と取りまくれば体のバランスが崩れるのは当然です。握り寿司をたべるとき生姜(ガリ)がついているのは刺し身でお腹が冷えるのを打ち消すためです。食べ合わせは先人の知恵です。昔、毎日30品目食べましょうとキャンペーンがありました。たくさんの食材を取ることで、冷える、温める、補う、瀉するなどの食材の薬効が打ち消されてプラマイゼロになるのです。これが体のバランスを壊さないで健康を維持する食事法なのです。

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