むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方の生薬処方について

    息子がお嫁さんを連れて帰省するとのことで、うちの掃除をしたり、玄関の雑草をとったり、帰省中に貸す車を洗ったり忙しい一日でした。明日帰ってくる、とおもっていたら、メールが来て、あと20分で熊本駅につく!と。なんと明日でなくて今日帰ってきました。私の勘違い。掃除はだいたい終わっていたので、新幹線に負けない速さで駅に迎えに行きました。夜中だったので、道はスイスイで、ほとんど待たせることなくピックアップできました。

    最近、患者さんのリクエストで生薬を使った漢方処方をしています。これは、かなり高度な知識と経験が必要で、簡単にはできません。私も、処方全体のバランスなどを考えて結構時間を取ります。料理もレシピを作るとき砂糖小さじ1、醤油、みりん、酒、各大さじ1とか書いたとしても、果たしてそれが自分で思っている完成像に近いのかどうか、簡単にはわかりません。バランスが悪いと変になるし、大事な隠し味を入れ忘れると失敗作になります。そのあたりは、出来合いのレシピ(ツムラなどの処方)を参考にしながら生薬を組み合わせていきます。生薬の処方がいいのは、患者さんごとにオーダーメイドできるので、少し胃腸を温めるとか、痛みを取る成分を多めにするとかアレンジできる点です。難しいのは、欲張って入れすぎるとでき損なうということ。必要最小限でシンプルに作ることを第一に考えないとうまく行かないのです。

    生薬の場合、毎日麦茶を作るように鍋ややかんなどで30分ほど煮詰めて漢方を作ります。煮詰める時間が短いと十分薬が抽出されませんが、長すぎて香り成分が飛んでしまう場合もあります。私が今のクリニックを開業する前に勤務していた病院では代行煎じをしていました。大きな圧力鍋で1ヶ月分を一気に煎じて真空パックにするのです。患者さんは毎日そのパック詰めされた漢方を飲むだけというもの。今は煎じ代行をやっているところがあまりないので自分でするしかありません。