むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 興味深い2症例

    製薬会社の協力でこれまで血圧手帳を無料で配っていましたが、いよいよ在庫が切れてしまいました。今まで使っていたものに似た様式のものを仕入れていますので、必要な方には1冊50円で販売することになりました。血圧手帳はスマホのアプリにもありますから、そちらのほうが管理しやすいという方の場合はスマホに記録して診察の際に見せていただけたらと思います。もちろん、血圧手帳やスマホのアプリなどを使わなくても100均にある小さな手帳やメモ帳みたいなものに書いていただいても構いません。血圧は病院で測ると家庭で測るより高くなる方が多く、あまりあてになりません。診察時の血圧を信じて薬を調整すると、家庭では下がりすぎてしまう場合があります。ぜひ、家庭血圧を測って記録する習慣をつけてください。

    今日来られた患者さんで、頭痛、吐き気、下痢で困っていると言う方がいました。この時期、熱中症でもこのような症状がありえます。暑いので冷たいものを大量に摂取することで胃腸機能が落ちて吐き気や下痢が出るというパタンです。しかし今日の患者さんはどう聞いても熱中症みたいなエピソードもなくしっくり来ませんでした。なぜこんな症状が出ているんだろう・・。しばし、患者さんといろんな話をしながら探っていたところ、わかったのは、家庭のストレスがかなり強いこと。それでわかりました。ストレスから来た心身症の症状でした。熱中症でもおかしくないような症状ですが、やはり第一印象で患者さんを目の前にして、そうじゃないような・・としっくりこないところがポイント。症状が出ている背景が分かれば治療方針も決まってきます。

    もう一例印象的なのがありました。ひざ裏が熱を持ったようになりふくらはぎがジンジンして痛いというもの。よく聞くと足先は冷えるとのこと。普通、漢方で上熱下寒と言って上半身は暑くカッカしているのに下半身は冷えるという更年期で見られるパタンは有名ですが、膝部分が熱く足先が冷えるという上熱下寒は聞いたことがありません。膝関節を清熱するか、気をめぐらして寒熱のバランスを調整するか考えましたが、まずは直球で膝の関節を冷やす処方を出してみました。どうなるのか興味深いですが、うまく行かなかったときの次の候補やその次の候補など3つぐらい先まで処方を考えています。将棋のような治療です。