当院は100名近い訪問診療をしています。今日はその一人を看取りました。当院で訪問している高齢者の殆どは老人ホームの入居者さんなのですが、今日の人は個人宅でした。これと言った病気もなく、老衰での最期だったためとても穏やかで全く苦しむことない素晴らしい最期でした。1週間ぐらい前からそろそろと思っていたため、ご家族も心の準備はできており、息を引き取ったのが午前中だったため家族みんなに見送られました。こんな幸せな最期もあるんだなと感心しました。よほど日頃の行いが良かったのでしょう。私は診療中だっため、少し遅れて駆けつけたのですが、なんと私より先にお坊さんが到着されていました。これまた長い経験上初めてのことでびっくりでした。
個人宅での看取りはこのように難しいことではなく、私たち訪問診療(ドクター)と、訪問看護の協力で実現します。場合によっては在宅酸素を入れて家庭での酸素吸入や点滴などの処置は可能となります。それぞれのサービスを契約する必要がありますので、そういう状況になった際にはこちらから提案して話を勧めます。また、最後になって家族だけでなく、遠い親戚などが病院に送ったらどうかとか、いろいろ言い始めるともめる原因になるため、事前に意思を固めて置く必要があります。
先月から当院では訪問診療に助っ人のドクターをたのんでおり、二人体制で回っています。その先生がいたおかげで、今日の看取りが実現しました。もしその先生がいなかったら、私は一時外来をストップするか、昼の訪問診療を大回りして無理して長距離を回らないといけないところでした。本当にドクターを頼んでおいてよかったです。

