秋雨前線の影響で、すっきりしない天気が連日続いていました。今日は昼頃には雨も上がり、天気予報によると、これからしばらくはいい天気が続きそうです。秋雨はひとまず終了となりそうですね。朝晩の冷え込みはこれからさらに強くなりそうですが、昼間はまだ30℃近くまで上がると予報されています。これからは朝晩と昼間の寒暖差がかなり大きくなってきますので、体調管理には気をつけたいところです。特に夜に薄着のまま寝てしまうと、朝方に思った以上に冷え込むことがあります。布団や寝間着なども、気温に合わせて調整していきたいと思います。
さて、今日は診療が終わってから、オンラインで漢方の勉強会に参加しました。講師は佐賀の栗山先生です。栗山先生は以前クリニックを開業されていましたが、今年、残念ながら閉院されました。クリニックは閉院されたものの、定例のオンラインセミナーは継続してくださっています。これまで長年にわたって培ってこられた知識や経験を、今も私たちに惜しみなく披露していただけるのは、本当にありがたいことです。画面越しに拝見した先生のお姿は以前と変わらず、お元気そうで安心しました。
漢方は教科書から学ぶこともできますが、長年の臨床経験も非常に大切だと思います。漢方を長く診療している先生は、それぞれに独自のノウハウを持っています。それは患者さんを診察するときの独特の方法だったり、病態を考えるときの視点だったりします。
私のクリニックにも、漢方を勉強するために見学に来られる先生方がたくさんおられます。その先生方に「私はこういう理論で、この漢方を選んでいます」と説明しようとしても、なかなか言葉だけでは伝えるのが難しいと感じます。一番いいのは、実際にそばで私の診察を見ていただき、その診察の雰囲気を感じてもらうことではないかと思います。漢方の診察では、患者さんの身体の状態だけでなく、患者さんと医師との間にある「気」のようなものも大切だと私は考えています。
「気」と言っても目に見えるものではありません。しかし私たちは、日常生活でも相手の表情や声、話し方、動きなどから、無意識のうちに相手の状態を感じ取っています。漢方では、そうした全体的な状態を診察するために、顔色を見たり、唇の乾燥具合を見たり、舌の色や形を観察したりします。さらに脈を触れ、お腹の力や緊張の状態を確認するなど、さまざまな情報を組み合わせて患者さんの状態を判断します。こうした総合的な診察から漢方薬を選んでいきます。そのため、教科書に書かれている言葉だけで説明しようとすると、どうしても分かりにくくなります。
実際に患者さんを目の前にして、見て、触れて、話を聞き、全体を感じ取る。そうすることで、「この患者さんにはここが問題なのではないか」と見えてくるものがあります。これは長年診療を続ける中で、少しずつ身についてくるものなのかもしれません。
今日の栗山先生のセミナーでも、そうした診察の方法について丁寧に解説していただきました。教科書を読むだけではなかなか学べない、臨床経験に基づいたお話を聞くことができ、とてもいい勉強になりました。
こうした先生方の経験を直接学べる機会は、漢方を勉強していく上で本当に貴重だと思います。

カムジャタン



