むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 「暇」を大切にする勇気

    熊本は梅雨前線の影響で、梅雨の走りのような雨となりましたが、天気予報によると今週末にかけては前線が南下するため、一旦天気は持ち直しそうです。

    前線の北側にある高気圧に覆われるため、昨日とは打って変わって涼しい風が吹いてきました。週末、予報通り天気が良くなれば、梅雨入り前の貴重な晴れ間となるかもしれません。

    私の場合、残念ながらこの土日は全く休みがありません。土曜日は午後から心臓検診があり、日曜日は地域医療センターの救急外来の当番で出勤となっています。せっかく晴れそうですが、どこにも行くことはできず、ずっと仕事の予定です。

    さて、昨日のブログに書いたように、現在私は「スマホ脳リセット法」を読んでいます。もう9割ほど読み進めたので、あと少しで読み終わります。

    非常に納得のいく内容で、いかにスマホが私たちの頭の中に不要な情報や感情を大量に送り込んでいるかということがよく分かりました。たとえ暇つぶしにダラダラと見た情報であっても、頭の中ではそれらを処理するために大量のエネルギーが消費されます。

    一説によると、現代人が1日に処理している情報量は、江戸時代の人の1年分にも相当すると言われています。つまり、昔の人の360倍もの情報を毎日処理しているわけですから、疲れるのも当然です。それにもかかわらず、本人は「ただスマホを見て暇つぶしをしただけ」という感覚なので、自分がなぜ疲れているのかに気づいていない人が多いということです。

    スマホの場合、目から入る視覚情報、耳から入る聴覚情報に加え、ワクワクさせたり、不安を煽ったりするようなコンテンツが次々と流れてきます。そのため、必要以上に感情が揺さぶられてしまいます。たとえ何を見たか覚えていなくても、その漠然とした感情の動きが脳内に残り続け、気分の不調につながる可能性があると書かれていました。

    私はすでにデジタルデトックスに取り組み、食事中やちょっとした隙間時間にネットを見るのを完全にやめました。すると、やめた翌日から頭がすっきりし、今までとは全く違う感覚で生活できるようになりました。デジタルデトックスが私たちの心身にとって、いかに大切かを実感しています。

    すでに2週間ほどその生活を続けていますが、以前は「月曜日かと思えば、もう土曜日」というほど時間があっという間に過ぎていました。しかし今は、同じくらい忙しくても以前ほどバタバタせず、食事もゆっくり味わって食べることができています。そして、1日1日をしっかり実感しながら過ごせるようになりました。

    以前のような「時間が飛ぶように過ぎていく感覚」からはかなり解放され、毎日を丁寧に生きられている気がします。Netflixなどのドラマを見るペースは落ちてしまいましたが、それ以上に、自分自身の大切な時間を取り戻せたことが何より大きな収穫です。

    「暇」を大切にする勇気

    忙しい現代において、「暇であること」は不安かもしれません。しかし、刺激を求めるドーパミンの回路を一度静かにしてみると、世界が驚くほどクリアに見えてきます。

    皆様も今週末、もし少しでも時間があれば、スマホをカバンにしまい、あえて「何もしない時間」を作ってみてはいかがでしょうか。 その静かな余白こそ、頭を休めてリフレシュする大切な時間です。