むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 佐俣の湯は元気に営業中でした

    まず、お盆休みのお知らせです。

    当院は、8月11日(火・祝)の「山の日」を除き、8月13日(木)・14日(金)・15日(土)が休診となります。

    ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。急患の場合は、熊本赤十字病院、熊本市民病院、熊本地域医療センターなどをご利用ください。その他の場合は、休日当番医をご確認ください。

    さて、今日は日曜日でしたが、私は地域医療センターの外来当番でした。現在はさほど感染症が流行していないため、忙しさとしてはいつもと変わらない程度でした。ただ、中には重症の患者さんもおられ、入院となった方もいました。やはり、自分のクリニックで普段診ている患者さんと、救急病院の外来を受診される患者さんでは、少し患者さんの層が違います。私は2~3か月に一度くらいの割合で、地域医療センターへ応援に行っています。自分にとっては、これも一つの勉強だと思っています。

    地域医療センターでの仕事は昼過ぎには終わったので、その後、街まで昼ごはんを食べに行きました。何を食べようかと考えていたところ、ふと思い出したのが、先日行った博多ラーメンの「幸ちゃんラーメン」です。私は、熊本ラーメンのようなニンニクの効いた濃厚なスープよりも、どちらかというと博多ラーメンの方が好きです。おそらく、大学生になった頃に福岡へ行く機会があり、そのときに中洲で食べた本場の博多ラーメンの味が忘れられなくなったのだと思います。それ以来、私にとっての「美味しいラーメン」の基準が、どうも博多ラーメンになってしまったような気がします。

    先週末に街へ出たときには、コロナ禍の頃を思い出すほど閑散としていました。ところが、今週末はかなり人出が戻ってきていました。街にも少しずつ活気が戻り、平穏な日常が戻ってきていることを実感します。近所のスーパーも、先週は地震の影響で棚が空っぽになっていて、商品がほとんどない状態でした。それが今日は、地震前とほぼ変わらない品揃えに戻っていました。こういう光景を見ると、やはりホッとします。

    今回の地震で大きな被害を受けた八代や氷川町などでは、まだ避難所で生活されている方も多く、大変な思いをされていることと思います。熊本市内では少しずつ平常の生活が戻ってきていますが、被害の大きかった地域では、復旧までまだ時間がかかるところもあるでしょう。家が半壊・全壊するなど、大きな被害を受けた方にとっては、これから生活を立て直していくのにも相当な時間が必要だと思います。それでも、少しずつではありますが、確実に復興へ向かっています。焦らず、一歩一歩、元の生活を取り戻していっていただければと思います。

    今日は、美里町にある「佐俣の湯」にも行ってみました。こちらも地震の被害があったと聞いていたので、温泉が営業しているのかどうか分かりませんでした。御船町や甲佐町の様子を見る限りでは大丈夫そうだったので、思い切って美里町まで足を伸ばしてみました。

    到着してみると、駐車場はいつもの週末よりも車が少ないように感じました。「やはり地震の影響があるのかな」と思いながら温泉に入ってみると、中は大勢の入浴客で賑わっていました。サウナに入っていると、地元の方々の会話が聞こえてきます。「屋根の瓦が落ちた」とか、「家のここが壊れた」といった、地震の被害についての話をされています。皆さん、それぞれ大変な思いをされているのでしょう。それでも、温泉ではにこやかに話をしながら、ゆっくり汗を流しておられました。その姿を見ていると、「皆さん強いな」と思います。

    10年前の熊本地震を経験したことも、今回の地震を乗り越える力になっているのかもしれません。へこたれず、前向きに、できるだけ普段通りの生活を送りながら、一方では自宅や地域の復旧・復興に向けて、着実に前へ進んでおられる。そんな地元の皆さんの元気そうな姿を見ることができて、私自身も少し安心しました。まだまだ大変な状況にある方もたくさんおられると思います。

    それでも、街に人が戻り、スーパーの棚に商品が並び、温泉には地元の人たちの笑い声が戻ってきています。こうした一つ一つの光景を見ると、少しずつですが、確実に日常が戻ってきていることを感じます。一日も早く、被害の大きかった地域にも、これまでの穏やかな日常が戻ってくることを願っています。

  • 風邪か熱中症か判断が難しい場合もある

    地震から1週間が経過し、10年前の本震のような大きな地震が来るかもしれないという警戒期間も、無事に過ぎました。

    そのためかどうかは分かりませんが、今日の外来患者さんはいつもにも増して多く、忙しい一日でした。訪問診療の患者さんを合わせると、なんと120名にも達しました。

    来院された皆さんとお話ししてみると、意外にも「調子いいです」と元気に答えてくださる方が多く、スムーズに診療を進めることができました。

    昨日までは、地震の話や大変な思いをしたという話をされる患者さんが多かったのですが、不思議と今日あたりからはそうした振り返りの話も少なく、普段通りに過ごされている方が多い印象でした。

    もちろん、住んでいる地域によっては甚大な被害を受けている方もいますし、ご家族や親戚が宇城や八代方面に住んでいる方もたくさんおられます。お話を聞くとお気の毒な状況もありますが、それでも皆さん前向きに前進しておられる姿が印象的でした。

    一日一日を希望を持って過ごしていけば、なんとかなるものです。悲観せず、「なんとかなる」と思いながら、その日を過ごしていきたいものです。

    また、自分の力だけではどうにもならないこともあると思います。そういう時は、役所など行政の力を借りたり、ご近所の皆さんと力を合わせたりしながら、解決策を探すしかありません。一人だけで思い悩まないようにしてください。

    今日の診療でもう一つ印象的だったのは、38℃を超えるような高熱の患者さんが少し増えてきたことです。

    しかも、風邪なのか熱中症なのか、診察だけでは判断が難しい例が少なくありません。そこで採血を行い、炎症反応や白血球の動きなどを確認しながら、どういった病態なのかを考える必要があります。

    インフルエンザや新型コロナの患者さんはほとんどいません。小児科ではRSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどの感染症が出ていると聞きますが、大人ではそこまで詳しいウイルス検査をすることは通常ありません。

    そのため、「夏風邪でしょう」とか「扁桃腺が腫れているので、そこから熱が出ているのでしょう」といった、やや漠然とした診断になりがちです。

    ただ、採血のデータまで揃えば、ある程度は治療方針を立てることができます。熱中症なのか感染症なのか判断が難しい場合には、今後は積極的に採血で確認するようにしようかと思っています。

    さて、「風邪には葛根湯」とよく言われます。

    しかし、漢方では風邪の症状や時期によって処方を使い分けます。

    葛根湯は、体を温めて発汗させることで風邪を治していく処方です。そのため、寒気があって汗が出ていないような、冬場の風邪にはよく使います。

    一方、夏の風邪では、すでに体が熱を持っていることが多く、葛根湯のように体を温める処方が必ずしも適しているとは限りません。

    漢方では、こうした場合には「清熱」といって、体の余分な熱を冷ます方向の処方を使うことがあります。

    例えば「銀翹散(ぎんぎょうさん)」などがその代表ですが、日本では医療用漢方として保険診療で使える処方が限られているため、一般の医療機関ではあまり馴染みがないかもしれません。銀翹散は現在、一般用医薬品としても販売されています。

    私が夏の発熱や喉の炎症などでよく使う処方の一つに、「小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)」があります。

    また、症状や体質によっては葛根湯を組み合わせることもあり、これに近い考え方の処方として「柴葛解肌湯(さいかつげきとう)」があります。

    つまり、「夏風邪には葛根湯は絶対に使わない」ということではありません。漢方は症状や体質を見ながら、処方を使い分けることが大切です。

    ただ、漢方の理論にあまり詳しくない方は、「夏の暑い時に、熱があるからといって、とりあえず葛根湯を飲めばよいわけではない」と覚えておいていただくとよいでしょう。

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  • オンラインで学会に参加

    熊本での地震から、ついに1週間が経とうとしています。

    余震はちょこちょこありますが、10年前のような2回目の本震は幸いにも来ず、なんとかこのまま収まってくれそうです。

    当院にも、いつも通りの患者さんの賑わいが戻ってきました。忙しくなってきましたが、皆さんそれぞれ大変な状況の中で、不安や不眠など、体調の変化について相談される方も増えています。

    「一時的なものだから、しばらく様子を見る」という考え方もあります。

    しかし、毎日不安な気持ちで過ごしていると心も穏やかではありませんし、やりたいことがあっても手につかなかったり、食欲が落ちたりと、生活のさまざまな面に影響が出てくることがあります。

    そういう場合には、漢方にも不安や緊張を和らげる目的で使われる処方がありますので、症状に応じて治療を行うことができます。もともと不安症などで通院されている方には、一時的に抗不安薬などを追加することもあります。

    不安障害の治療では抗うつ薬を使うこともありますが、こうした薬を普段から服用している患者さんとお話しすると、「地震のときは不安もあったけれど、もう大丈夫です」と言われる方が案外多くいらっしゃいました。

    普段から治療を受けている方のほうが、今回のような強いストレスから比較的早く立ち直っているような印象を受けます。

    10年前の熊本地震の経験では、不安や不眠がかなり後になってからも続く方がいました。

    今は気が張っていて、片付けなどに追われる中で、自分の体調不良に気づいていないだけかもしれません。時間が経って緊張が緩んだ頃に、疲れや不眠などの症状が出てくることもあります。

    もし心身の不調が続くようでしたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。

    さて、私は東洋医学会の会員ですが、今年の総会は富山県で開催されました。

    さすがにクリニックを休んで富山まで学会に参加するのは現実的に難しく、今回は現地参加を断念しました。

    ところが、会費を払っておけば、後から録画配信を視聴できることがわかりました。そこで参加費を支払っておいたところ、ちょうど今月1日から学会の模様がネットで見られるようになりました。

    内容を見てみると、プログラムは非常に充実しており、シンポジウムをはじめ、さまざまな講演があります。

    現地で参加すると、飛行機の時間などもあり、すべてを聴くことはなかなかできません。また、シンポジウムが複数の会場で同時開催されていれば、そのうち一つしか聴くことができません。

    その点、オンライン配信なら、自宅にいながらすべての講演を網羅して勉強することができます。これは非常に画期的なことだと思います。

    しかも、会場で聴くより勉強しやすい面もあります。

    大事なところでは一時停止してメモを取ったり、分からなかったところを遡ってもう一度聴いたりすることができます。

    こうしたオンラインでの学習方法がコロナ禍をきっかけに定着したことは、とても良いことだと思います。

    月始めなのでレセプトのチェックもしなければなりませんが、今回の学会配信もできればすべて視聴したいと思っています。

    なかなかまとまった時間は取れませんが、診察の合間や朝晩の隙間時間を利用して、少しずつでも精一杯勉強していきたいと思います。

    週末、ライ麦とココアでパウンドケーキを焼いてみました。中には胡桃やアーモンドが入っています♪

  • 失った習慣を新しい形へ

    地震の騒ぎでバタバタしていましたが、気がつけば8月に入っていました。

    明日の予想最高気温は40℃を超えると報道されています。本当にそのようになるのであれば、できるだけ外出を避け、室内でおとなしくしていた方が賢明だと思います。

    このところ、当院にも熱中症で来院される方が見られます。大抵は建設業など、炎天下で屋外作業をされている方です。もし仕事中に体調を崩せば労災扱いとなる場合もありますので、会社の方にも社員の健康管理にはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

    さて、この1週間は冷蔵庫に食材があったので買い物に行っていませんでした。

    昨日、近くのマックスバリュに行ってみたところ、食品がほとんど何も売っていないのに驚きました。わずかにハムやヨーグルト、インスタントラーメンなどが残っているだけで、パンも肉も魚もありません。ところが今日、桜町に行ったついでに地下のスーパーを覗いてみると、パンも野菜も普通に売っています。さらに、パルコ跡の「ハブアット」1階にあるコストコのセレクトショップにも行ってみました。コストコで売られているパンが小さなロットで小売りされていて、賞味期限が近いものはなんと半額で山のように並んでいました。どうやら、郊外のスーパーでは食材が不足していても、街中のスーパーなどには十分に商品があるようです。もし近所のスーパーに何もなくて困っている方がいらっしゃれば、街の中まで足を伸ばしてみると、意外と普通に手に入るかもしれません。

    さて、この日曜日は以前から予約していたストレッチがあったので、今日も街に出かけました。行ってみるといつものように大賑わい。スタッフの皆さんも元気ですし、お客さんたちも明るく話しています。こうした光景を見ると、こちらまで気分が明るくなります。ただ、よく聞いてみると、中には街で飲食店を経営していて、地震でガラスやお酒がたくさん割れてしまったという方もおられるようです。それでも皆さん、そんな状況の中で明るく元気に過ごされています。気持ちが前向きであれば、運も巡ってくるものです。どんな環境にあっても心を沈ませたままにせず、明るい未来を思い描いていたいものです。

    今日もストレッチの後、少しでも飲食店の皆さんの力になりたいと思い、馴染みのベトナム料理店で夕食を食べました。ところが、こちらも他にお客さんはおらず、閑散としています。街を見渡しても本当に人が少なく、コロナの時を思い出します。通りかかった焼き鳥やおでんの店も、お客さんが一人も入っていませんでした。チラッと店主さんと目が合いましたが、すでにベトナム料理をお腹いっぱい食べた後。残念ながら焼き鳥までは入りませんでした。

    もう一つ、私にとって大きな問題があります。週末の恒例だった「水春」の温泉とサウナです。1週間の疲れをここで汗を流してリフレッシュするのが習慣だったのですが、今回の地震で施設が使えなくなってしまいました。私の「イオンモールロス」は、かなり大きなものです。買い物は、いつもストレッチで新市街まで行くので桜町で済ませるとして、問題はサウナです。家から一番近いのは「ばってんの湯」ですが、せっかくならもう少しリフレッシュできるところに行きたい。

    そこで思いついたのが、熊本空港近くの「エミナース」です。距離は少しありますが、自宅から車で15分ほど。実は今まで通っていたイオンモールよりも早く着きます。今度からここを私の「ベースサウナ」にしようと思い、さっそく出かけてみました。夜7時を過ぎていたと思いますが、駐車場には車がいっぱい。賑やかなBGMも流れています。何だろうと思ったら、屋外プールのお客さんでした。夜イルミネーションが輝いています。昼間は太陽が強すぎて、外で泳ぐのもためらわれるような暑さですから、日が暮れてからナイターで泳ぐのも気持ちよさそうです。私はそんなプールの様子を眺めながら、温泉でゆっくりリフレッシュしてきました。

    今回の地震で、これまで当たり前だった生活習慣がいくつか失われてしまいました。でも、いつまでも「元に戻るのを待つ」のではなく、こうやって新しい場所や新しい習慣を見つけながら、少しずつ生活を立て直していこうと思っています。

    ベトナム料理 金堂 フォーと空芯菜炒め

  • 地震後の日常と、これからの猛暑に備えて

    今、金曜日の夜にこのブログを書いています。

    今日は一日を通して、体感するような余震もほとんどなく、平穏な一日を過ごすことができました。

    熊本市内へ避難されている方や、八代から4時間かけて、わざわざ当院まで薬を取りに来られた方もおられます。皆さん、本当に大変な状況に置かれていると伺っています。体調には十分気をつけて、くれぐれも無理をされないようにしていただきたいと思います。

    今日のクリニックは患者さんもそれほど多くありませんでした。皆さん、買い出しに出かけたり、被災された親戚の方のお手伝いをしたりと、忙しくされているのかもしれません。

    私は本を読んだり、普段できなかった書類の整理をしたりして過ごしました。昼にはいつものように訪問診療に出かけましたが、道路の車の量は普段より少なく、目的地までは案外早く到着しました。熊本市内の生活も、少しずつ平常に戻りつつあるように感じます。

    私自身、今週は一度もジムに行っていませんでしたが、今日は久しぶりに運動でもしようかという気分になりました。これまでは、日が暮れて家で静かにしていると余震が来ることもあり、どことなく不安で、ジムに行く気にもなれませんでした。テレビを見る気にもならず、かといって晩酌するような気分でもない。仕方がないので、最近はデジタルデトックスのために一度やめていたNetflixで、面白そうなドラマを見ながら気を紛らわせていました。

    今日からジムに行って運動も再開したことで、私自身も少しずつ気持ちが変わってきました。これからは地震のことばかりを考えるのではなく、普段の生活を取り戻して、前に進んでいこうと思っています。

    ネットやテレビを見ていると、被災された地域の映像がどうしても目に入ってきます。本当に大変な状況だと思いますし、支援はもちろん必要です。一方で、私たちが元気に働かなければ、社会や経済も回っていきません。街の雰囲気も、いつまでも暗いままではいけないと思います。過剰な自粛をするのではなく、できるだけ今まで通りの生活を続けることも、社会全体を支える一つの力になるのではないでしょうか。

    さて、天気予報を見ると、今週末から月曜日にかけて、気温がさらに上昇し、40℃近くまで上がる予報となっています。にわかには信じがたい気温ですが、このような暑さになると、屋外での活動はかなり厳しくなります。野外でのスポーツなどは、くれぐれも無理をしないようにした方がよいでしょう。

    地震後の復旧作業のために、屋外で作業をされている方も多いと思います。できるだけ涼しい場所で休憩する時間を確保しながら、無理をしないように作業をしていただきたいと思います。

    暑いと、どうしても冷たい食べ物や飲み物が欲しくなります。もちろん、暑い時の水分・電解質補給は大切です。ただ、冷たいものばかりを大量に摂っていると、胃腸に負担を感じる人もいます。

    私は夏でも、氷をたくさん入れた冷たい飲み物は飲みません。もし飲んだときでも、最後に温かいお茶を一杯飲むようにしています。

    猛暑の時期には、熱中症を防ぐための水分・塩分補給はしっかり行いながらも、冷たいものの摂りすぎには少し注意していただきたいと思います。

    地震への対応、そしてこれから始まる猛烈な暑さ。まだまだ気を抜くことはできませんが、無理をしすぎず、少しずつ普段の生活を取り戻していきましょう。

    志賀島に伸びる砂州(陸繋) 。写真の海は日本海側です