むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 漢方の講演でした

    今日は朝から一日中、雨となりました。その割には蒸し暑く、あまり快適ではない一日でした。天気予報を見ると、関東の方ではかなり長期間にわたって雨が続いているようです。さらに、このシルバーウィークには台風が新たに接近しているということで、せっかくの行楽の秋ですが、今年は天気にあまり恵まれていないようです。例年、秋雨は降ったとしても、それほど長く続くことはないように思いますが、今年はまるで梅雨のような天気図になっています。もしかすると、エルニーニョが関係しているのかもしれません。幸い、九州は今のところそこまで連日の雨にはなっていませんが、これから稲刈りなどの収穫を迎える時期です。農家の方にとっては大切な時期ですので、そろそろカラッと晴れてほしいものです。

    さて、昨日は仕事の後、漢方の講演会がありました。この数年、講演会といえばオンラインで行うことが多く、会場に行かずにクリニックのパソコンに向かって話をするスタイルがすっかり定着しました。

    ところが今回は久しぶりの対面講演でした。しかもハイブリッド配信もありませんでしたので、会場に来られた先生方に直接お話しするという、昔ながらの講演スタイルです。久しぶりにこういう形で講演してみると、やはりパソコンに向かって話をするよりも、聞いてくださっている皆さんの顔を見ながら話をする方が、私は話しやすいように感じました。

    聴衆の表情や反応を見ながら、「ここはよく伝わっているな」とか、「この話は少し難しかったかな」などと感じることができます。人によっては、パソコンに向かって話す方が緊張しなくてよいという方もおられると思います。しかし、私の場合は、リアクションがない状態で話していると、今の話がきちんと伝わっているのかどうかが分かりません。そういう意味では、やはり私は対面での講演の方が話しやすいようです。

    ただし、対面講演には一つ大きな問題があります。会場まで移動しなければならないことです。私の場合、仕事が終わるのがギリギリまでかかることもあります。そこから大急ぎで会場まで移動するとなると、それまでやっていた仕事をすべて中断して、講演会場へ駆けつけることになります。そして講演が終わってクリニックに戻ると、今度は掃除をしたり、帳簿をつけたりと、普段やっている仕事が残っています。

    その点、オンライン講演は本当に楽です。仕事が終わったら、そのままクリニックのパソコンの前に座って講演を始めることができます。移動時間もありませんし、講演が終わればすぐに帰宅することもできます。そう考えると、オンライン講演にはオンライン講演の大きなメリットがあります。

    今回の講演では、疲れた人などに処方する「補剤」という種類の漢方薬についてお話ししました。補剤には似たような働きを持つ方剤がいくつかあります。そのため、「この患者さんにはどの補剤を使えばよいのか」「似た処方をどのように使い分けるのか」というところが、漢方を勉強する上では一つのポイントになります。今回は、それぞれの処方の使い分けだけでなく、その背景にある考え方についても、できるだけ分かりやすくお話ししたつもりです。講演の後、会場に参加された先生方のアンケート結果を聞かせていただきました。おおむね満足していただけたようで、まずはほっとしました。

    講演というのは、話して終わりではありません。人に説明するためには、自分自身がその内容をきちんと理解していなければなりません。講演のスライドを作っていると、自分自身の理解も深まっていきます。これから今回のような講演がシリーズ化され、何度か続きをお話しする機会もあるかもしれません。

    そのためにも、日々の臨床を大切にしながら、自分自身の漢方に対する理解をさらに深めていきたいと思います。そして、勉強したことを自分の中だけにとどめるのではなく、できるだけ分かりやすい言葉にして、聞いてくださる先生方に伝えていく。そういうことも、大切なことなのだと思っています。