昨日、近所の中華料理屋さんに行ったところ、レジの横に月餅がたくさん並んでいました。日本では月餅は一年中売られていますが、中国では中秋節の頃に、家族や親戚、友人などの間で月餅を贈り合う習慣があるそうです。私が行った中華料理屋さんも中国人の店主さんが経営されているお店で、この時期になると贈答用の月餅を輸入して販売されているようです。
月餅は季節の雰囲気を感じさせてくれるお菓子です。特にナッツやドライフルーツなどがたくさん入った月餅をこの時期に食べると、なんとなく秋を感じます。私も早速買って帰っていただきました。私はもともと月餅のようなお菓子が結構好きで、見つけるとついつい買ってしまいます。まさに今が季節ですので、皆さんも見かけたらぜひ一度試してみてください。
秋は「収穫の秋」であり、「食欲の秋」でもあります。いろいろなものが収穫され、おいしいものがたくさん出てくる季節です。お米も新米が出回る時期になりますので、ついつい食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。ダイエットをしている人にとっては、ある意味、一年で一番厳しい季節かもしれません。ただ、旬のものをいただくというのは、単においしいだけではなく、その季節の自然の恵みをいただくという意味でも、とても大切なことだと思います。せっかくの秋ですから、旬のものをおいしくいただきたいものです。
今年は去年にも増して夏の暑さが厳しかったうえ、熊本では地震があり、全国各地でも大雨や水害が相次ぎました。農業をされている方にとっては、本当に大変な一年だったのではないかと思います。農作物は工場で作る製品とは違い、天候や自然条件に大きく左右されます。無事に収穫を迎えることができるのは、農家の方にとって何よりの喜びではないでしょうか。一方で、自然相手ですから、どれだけ努力しても思い通りに収穫できなかった田畑もあるのではないかと思います。自然にはかないません。自然を相手にする農業という仕事は、本当に大変な仕事だと思います。
ところで、昨年はお米の品薄や価格高騰が大きなニュースになりました。その後、備蓄米の放出などさまざまな対策が行われ、今年になって米価をめぐる状況も大きく変化しています。お米の価格をめぐっては、消費者にとっての価格、農家にとっての収入、流通や小売りの問題、そして国の備蓄政策など、いろいろな要素が絡み合っています。日本のお米はとてもおいしく、安全性も高いものです。本来であれば、そこで農業を営む人がきちんと生活できるだけの価格で取引されることも重要だと思います。しかし、日本では長いデフレの時代が続き、「物の値段は安いほうがいい」という感覚が社会全体に根付いてきました。
最近では人件費も上昇し、さまざまな物の値段が上がっています。いわゆるインフレの時代に入りつつありますが、お米については、単純な需要と供給だけでは説明しにくい動きをしているように感じます。食料自給率の問題、農業従事者の高齢化、後継者不足、農地をどう守っていくかという問題など、日本の農業にはさまざまな課題があります。特にお米は、日本人の主食であるだけに、単純な自由競争だけに任せてよいのかという難しい問題があります。国として農家を守り、一次産業が衰退しないように支えることは、とても大切なことだと思います。
ただ、いつまでも国が補助金を出して支えるだけでは、限界もあるでしょう。農業そのものが産業として十分な収益を上げられ、若い人たちが「農業を仕事にしたい」と思えるような仕組みを作っていくことも必要なのではないでしょうか。おいしいお米や野菜、果物が食卓に並ぶことは、決して当たり前のことではありません。今年も無事に収穫を迎えることができた農家の方々には、本当に感謝したいと思います。秋の味覚を楽しみながら、そんなことも少し考えてみる今日この頃です。

先週モーニングを食べた久木野の喫茶店の窓から