9月9日は重陽の節句でした。1月1日の元旦から始まり、奇数月の月と日の数字が同じ日は、それぞれ節句があります(3月3日、5月5日、7月7日、そして9月9日です)。
奇数は「陽」の数字で、偶数は「陰」の数字と言われており、9月9日は陽の数字が2つ重なっていて、さらに一番大きい数字が9なので、縁起が良いとされています。季節柄、重陽の節句は秋の節句です。これからは次第に涼しくなり、季節が変わっていく時期にあたります。ただ、考えてみると、昔の陰暦での9月9日であれば、今よりあと1か月くらい後なので、もっとはっきり涼しくなっている頃ではないかと思います。
さて、私などはこのところずいぶん涼しくなり、過ごしやすい日が続いているなと感じているのですが、来院される患者さんの中には、「夏バテ」ならぬ「秋バテ」のような方もおられます。睡眠についても、涼しくなって寝やすくなったと感じる一方で、秋になって眠りが悪くなっている方もいらっしゃいます。体調というのは不思議なもので、人それぞれ得意・不得意な季節があるようです。
特に学生さんたちにとっては、2学期が始まったばかりです。夏休みに好きなように生活していたところ、新学期が始まって朝早く起きないといけなくなると、就寝のタイミングも夏休み中よりずいぶん早くなり、時差ボケのような状態でなかなか眠れないというケースもあります。
夜眠れないまま登校すると、学校でつらかったり、眠かったりといった状況になってしまいます。このような場合、どうしたらいいかということですが、まずは寝る時間、起きる時間、食事の時間などを一定に保ち、日によって変えたりせずに、生活のリズムを作ることが大切だと思います。もちろん日曜日も、できるだけ平日と同じリズムで生活されることをお勧めします。
なかなか寝つけない場合は、一旦、生活リズムを学校のスケジュールに合わせる必要があるため、中高生であっても、私の場合は睡眠薬を処方することがあります。最近の睡眠薬には、依存性が比較的少なく、やめやすいタイプのものも増えていますので、短期間使用する分には、過度に心配する必要はないかと思います。
まずは夜しっかり寝て、朝きちんと起きて、明るい太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。私たちが海外旅行に行って、時差ボケが解消するのに1週間ほどかかったりするように、学生さんが夏休みに朝寝坊や夜更かしの生活をしていたら、それもまさに時差ボケのようなものです。生活リズムを取り戻すには1週間くらいはかかると思って、対応していただくのがよいと思います。
