連休明けの火曜日は、朝から夕方まで一日を通して非常に忙しい一日となりました。
風邪などの感染症の患者さんはほとんどおられませんでしたが、定期的に通院されている患者さんに加え、新患の方が約20名来院され、検査や診察に時間を要しました。
夏の血圧変動
夏の暑い時期は血圧が低めになる患者さんが多いのですが、不思議なことに今日は高血圧を主訴に来院された新患の方が数名おられました。
夏は暑さで血管が拡張し、一般的には血圧が下がりやすくなります。しかし、屋外の猛暑と冷房の効いた室内を頻繁に行き来すると、自律神経が影響を受けて血圧が不安定になることがあります。こうした寒暖差も、この時期の血圧変動の一因かもしれません。
熱中症について
また、屋外で仕事をされている方の中には、熱中症が疑われる症状で受診された方も数名おられました。この猛暑の中での屋外作業は本当に大変だと思います。
喉が渇く前からこまめに水分と塩分を補給し、30~60分ごとを目安に日陰や冷房の効いた場所で体を冷やしながら作業を続けることが大切です。少しでも頭痛やめまい、吐き気、強いだるさを感じたら、「まだ大丈夫」と無理をせず、すぐに休憩を取るようにしてください。
一方で、梅雨明け以降は「頭痛が減って体調が良くなりました」と話される患者さんもおられ、こちらとしても少し安心しました。
痛風発作の増加と注意点
さらに、この時期になると増えてくるのが痛風発作です。
暑くなるとビールなどのアルコールを飲む機会が増えますが、アルコールは尿酸値を上昇させるだけでなく、脱水も招きやすいため、痛風発作の大きな誘因になります。もともと尿酸値が高めの方では、一気に痛風発作を起こしてしまうことも少なくありません。
暑い日に冷えたビールがおいしい気持ちはよく分かりますが、飲み過ぎには十分注意してください。また、以前から尿酸値が高いと言われている方は、尿酸を下げる薬を自己判断で中断せず、毎日きちんと服用することが大切です。
痛風発作は少し不思議な病気で、発作時の血液検査では尿酸値がそれほど高くないことも珍しくありません。これは、尿酸が血液中ではなく関節の中やその周囲に尿酸塩結晶として蓄積しているためです。そのため、採血だけでは関節内にどれだけ尿酸が蓄積しているかを知ることはできません。
過去に高尿酸血症の状態が長く続いていた方では、関節内に蓄積した尿酸塩結晶が残っていることがあります。そこに脱水や激しい運動、飲酒などが加わると結晶に対する炎症反応が起こり、激しい痛風発作につながります。
一度蓄積した尿酸塩結晶は、血液中の尿酸値を十分低い状態(一般的には6.0mg/dL未満、痛風結節がある方ではさらに低い値)で長期間維持することで、少しずつ溶けて減っていくことが分かっています。そのため、採血で「正常範囲だから安心」と考えるのではなく、再発予防を目的として継続的に尿酸をコントロールすることが重要です。
暑さが厳しいこの季節は、熱中症だけでなく痛風発作にも注意が必要です。水分補給を心がけ、アルコールは適量にとどめ、尿酸値が高い方は内服を継続して、この夏を元気に乗り切っていただければと思います。

イメージ画:Geminiで作成