むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 食事は健康の基本

    連日、料理の話を書いています。これは単に私が料理好きだからというだけではなく、健康を維持するうえで、食事が最も重要な要素の一つだと考えているからでもあります。

    健康診断や健康に関する本では、「食事と運動が大切です」とよく言われます。これは皆さんもご存じのことと思います。しかし、食事が大切と言われても、具体的に何をどうすればよいのかまでは分からず、どこかで聞きかじった情報を組み合わせて、「体に良いらしい」と思いながら実践している方も多いのではないでしょうか。また、健康雑誌やテレビ番組で「○○が体に良い」と紹介されると、その食品だけに飛びついてしまうことも少なくありません。

    私がこのブログを通して皆さんにお伝えしたいのは、食事にはさまざまな側面があるということです。

    まず大切なのは、「何を食べるか」です。肉や魚、卵、野菜、果物などをバランスよく食べることは基本です。栄養学的には、十分なタンパク質を摂り、炭水化物を摂り過ぎないこと、そしてビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物をしっかり食べることが重要です。

    しかし、それと同じくらい大切なのが、「どのように調理して食べるか」です。せっかく体に良い食材でも、塩や醤油をたくさん使って濃い味付けにしたり、砂糖を大量に使って甘辛く煮付けたりすれば、健康へのメリットは小さくなってしまいます。また、かば焼きのように糖分を含むたれを塗って高温で焼く料理では、AGE(最終糖化産物)が増えやすいことも知られています。そのため、できるだけ砂糖を控え、高温で焦がし過ぎない調理法を選ぶことをおすすめします。

    私が最も健康的だと思う調理法は、蒸し料理です。焦げができにくく、さらに野菜を茹でた場合のようにビタミンが茹で汁へ流れ出ることも少ないため、栄養素を効率よく摂取できます。また、醤油や塩などの調味料も、できるだけ昔ながらの製法で作られたものを選び、化学調味料や食品添加物の多い加工調味料は、できる範囲で控えたいと考えています。

    糖尿病のある方はカロリーを気にされることが多いと思います。しかし最近では、単にカロリーだけではなく、「何を食べるか」「どの順番で食べるか」「どのように調理するか」といった点も、血糖コントロールに大きく影響することが分かってきています。

    栄養学はこの十数年で大きく進歩し、新しい研究結果が次々に報告されています。そのため、以前は常識とされていたことが見直されることも珍しくありません。医療者も常に最新の知見を学び続けなければ、いつの間にか古い知識のまま患者さんに説明してしまう可能性があります。

    そうした新しい知見も踏まえながら、私が「これは役に立つ」と感じたことを、このブログを通して少しずつ皆さんにお伝えできればと思っています。

    その一例として、私自身が実際にどのような食材を選び、どのように調理して食べているのかを、恥ずかしながら、写真とともにご紹介しています。皆様の日々の食生活の参考になれば幸いです。