以前、私がブログに断捨離のことを書き始めたのは、毎週参加しているモーニングセミナーで2月に紹介された『ガラクタ捨てれば自分が見える』という本を読んだのがきっかけでした。 「とにかく家の中に不要なものがあると運気が入ってこない。不要なものを捨てて家の中をきれいにし、無駄なものを置かないことが、運を呼び込む最も大事なことだ」という内容にとても感銘を受け、すぐに家の掃除を始めました。
毎日いくつものゴミ袋を出し続け、ようやく一段落してきたところです。クリニックの自室にあった本や不要なものも相当処分しました。今思うと、なぜこれほどまで溜め込んでいたのか不思議に思うほどです。不要なものを捨てたことで棚に空きスペースができ、とてもすっきりしました。このスペースに新たな幸運の種が入ってくるのだと思うと、今でもワクワクします。
それから約3か月、機会あるごとに掃除を徹底し、無駄なものを捨て続けてきました。しかし、自分の中ではそれほど大きな変化はないようにも感じていました。 ただ、その本をAmazonで購入してから関連書籍が次々とおすすめに表示されるようになり、似たような本を片っ端から読むようになりました。 すると最近読んだ本の中で、人生を変えるほどのインパクトを受けた一冊に出会いました。
そこには、「毎日忙しく感じてしまうのは、ながら作業をしているからだ」と書かれていました。時間があっという間に過ぎ去ってしまう理由として、まず今この瞬間に意識を向けていないことが挙げられます。また、常にどこか別のことに気を取られているため、その結果として、現実を生きている実感が薄れてしまうのだといいます。
これを読んで日々の生活を見直し、食事中にメールやネットを見たり、ドラマを流したりすることを完全にやめました。 その効果はてきめんで、1日目から頭の中がすっきりし、心にも余裕が生まれました。もう1か月以上続けていますが、以前は1週間があっという間に過ぎ去っていたのが不思議なくらい、今は1日1日がとても充実しています。
ここまではこれまでにも何度か書いてきた内容ですが、今日から読み始めた本には、これまでの私の取り組みの集大成とも言えるような考え方が書かれていましたので、少し紹介したいと思います。
いつも忙しくしている人のスケジュール帳は、さまざまな予定でびっしり埋まっていることが多いと思います。しかし、その予定の大半は「誰か他の人のために使う時間」ではないでしょうか。 少しでも空き時間があると不安になり、とにかく予定を詰め込んでしまう。それが忙しい人の癖なのかもしれません。 著者は、自分が幸せになるためには、自分のための時間をスケジュールに組み込まなければならないと述べています。ただし、そこに入れるのは「何かをする時間」ではなく、「何もしない時間」です。 つまり、生活の中に意識的に「余白」を作ることが大切だというのです。
時間的な余裕があると、新しいことに取り組む心の余裕も生まれますし、新しい発想を得るきっかけにもなります。また、何もしない贅沢な時間を過ごすことで、「今、ここに生きている」という実感を得ることができます。 そうなると、食べるものも、見るものも、聞くものも、これまで以上に豊かに感じられるようになります。 自分の時間に余裕がないと、幸運が舞い込んでくるスペースがないという考え方は、以前お話しした断捨離の考え方とも通じるものがあります。
私はこの本を読んで、仕事の中でも思い当たることがありました。 当院はおかげさまで患者さんが非常に多く、朝から夕方まで休みなく診療しています。しかし、忙しすぎることで十分な検査や説明ができず、とても速いペースで次々と診察をこなすことに精一杯な日もあります。 限られた時間の中でも、患者さんのために最善の治療方針を考えていますが、それでも満足いただけない方がおられるかもしれません。 私は心の中で「時間ではなく結果で評価してほしい」と願っています。
しかし、やはり仕事中に心の余裕がなければ、十分な医療サービスを提供することはできません。 生活空間にも、自分のスケジュールにも、そして心の中にも「余白」が必要です。その余白がなければ、物事はうまく回らず、幸運が舞い込んでくる余地もなくなってしまいます。 これからは部屋の断捨離だけでなく、自分のスケジュールや心の余白も意識的に増やしていきたいと思っています。
