これまで私は、朝食時にはメールをチェックし、昼食や夕食ではAmazonプライム・ビデオやNetflixを見ながら食事をするのが習慣になっていました。chocoZAPでランニングをするときにはYouTubeを流し、それ以外の時間でもネット配信の音楽を常に流しているような生活でした。
自分では気づいていませんでしたが、仕事以外の時間も、ずっと映像や音楽の刺激を受け続けていたのです。
先日より、『今ここの生き方』という本を読み始め、「ながら作業」を続けていると時間の流れが早く感じられ、気づけば毎日があっという間に過ぎてしまう、という内容に強く共感しました。
そこで試しに、「ながら習慣」をやめてみることにしました。
昨日の夕食は、ベランダに椅子とテーブルを出し、キャンプ用のランタンを灯して食事をしてみました。涼しい風に吹かれながら食べるだけで、いつもと同じメニューなのに不思議と格別に美味しく感じます。
続けて、今朝の朝食ではメールチェックをやめ、昼食でもタブレットには触れず、食事そのものに集中してみました。夕食もまたベランダで、静かに食べました。
すると、いくつか大きな変化がありました。
まず、食事に集中することで味がよく分かるようになります。また、自分がどれくらい食べたかをしっかり自覚できるため、無駄な食べ過ぎも減ります。
そして何より驚いたのは、頭の中が非常にすっきりしたことです。
これまで私は、少しでも空き時間があると、映像や音楽を流し続けていました。しかし、それをやめることで、脳が無駄な刺激から解放され、休息できている感覚があります。
また、「今、自分が食事をしている」「今、自分が風を感じている」という感覚がはっきりし、一日の時間そのものが現実味を持って流れていくように感じました。
たった一日ですが、この変化はかなり大きいと感じています。
考えてみると、常に音や映像を流していた背景には、「無音」に対する不安があったのかもしれません。
しかし実際に静かな環境で食事をしたり、何も流さずに過ごしてみたりすると、こんなにも体と頭が休まるのかと、自分でも驚いています。
そういえば、中高生がイヤホンで音楽を聴きながら歩いたり、自転車に乗ったりしている姿をよく見かけます。以前から「危ないな」と感じていました。車が近づいても気づかず、ヒヤッとする場面もあります。
最近は自転車の交通ルールも厳しくなり、イヤホンをつけたままの運転は禁止される方向になっていますが、考えてみれば、私自身の日常も似たような状態だったのかもしれません。
現実の世界にいながら、意識だけは常に別の情報空間へ引っ張られている——そんな感覚です。
人の姿を見て「危ない」と思っていたのに、自分自身もまた、別の形で刺激に依存していたことに気づかされました。
最近よく「デジタルデトックス」という言葉を耳にしますが、実際にやってみると、その効果は想像以上でした。
ネットから入ってくる大量の情報を少し遮断するだけで、頭の疲れが取れ、時間の流れ方まで変わって感じます。
もし最近、「なんとなく疲れる」「時間があっという間に過ぎる」と感じている方がいれば、一度スマホや動画から少し距離を置いてみるのも良いかもしれません。

ニョッキのゴルゴンゾーラソース NESTにて