ゴールデンウィークが始まりました。天気予報では雨と言われていましたが、幸いにも日中は薄日が差す穏やかな空模様となりました。
私は今朝も5時に起床し、お気に入りの阿蘇・久木野にある「木の香湯」へと車を走らせました。露天風呂から眺める、阿蘇五岳の向こうから昇る朝日。キラキラと輝く風景と、耳に心地よい鳥のさえずり。そして、吸い込むたびに細胞が喜ぶような、美味しい空気。 クリニックからわずか30分ほどで、これほど豊かな自然に触れられるのは、本当に幸せなことだと感じます。
温泉にBGMは必要か?
ただ、今朝の入浴中に一つだけ気になったことがありました。それは、施設内に流れていたBGMです。
私たちがわざわざ阿蘇まで足を運ぶとき、求めているのは音楽ではなく「自然の音」ではないでしょうか。お湯が流れる音、風が木々を揺らす音、鳥の声。その静けさこそが、何物にも代えがたい宝物だと思うのです。 あまりに惜しいと感じたため、施設のご意見箱に「景色もお湯も素晴らしいからこそ、BGMのない静寂を楽しみたい」と、一筆書いてまいりました。
「沈黙」が苦手な私たち
先日、所ジョージさんがYouTubeで「現代人は沈黙が苦手だ」という話をされていました。 会話の途切れた瞬間の気まずさを埋めるためにどうでもいい話をしたり、家で意味もなくテレビをつけてしまったり。あるいは、わずかな待ち時間にスマホを取り出して動画を見てしまう。
これらはすべて、私たちが「静寂」を恐れている現れかもしれません。 しかし、日々の雑念を払い、考えを整理するために今一番必要なのは、あえて「何もない空間」に身を置くことではないでしょうか。
サウナが教えてくれる「静寂の価値」
最近のサウナ施設(熊本市内の「水春」や「湯らっくす」など)では、あえて照明を落とし、テレビや音楽をなくして「瞑想」の場を提供するところが増えています。 薄暗い静寂の中で、熱い石が時折立てる音だけに耳を澄ます。そんな贅沢な時間の中でこそ、普段は思いつかないようなアイデアがふと浮かんだり、難題の解決策が見つかったりするものです。
「何もしない」「何も聞かない」という時間は、脳のデトックスでもあります。 音楽を流さないという引き算こそが価値あるサービスだと思います。この連休、皆さんもあえてスマホを置き、テレビを消して、身近な「静寂」を味わってみませんか?





