むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 縄文人と弥生人

    縄文人はご飯を炊くのに、なぜあんなに気合の入った装飾のある鍋(土器)を作ったのでしょう? 謎ですね。一方、弥生式土器はシンプルで合理的です。コスパや時短を重視する現代人なら、弥生式土器に共感することでしょう。一方で、コスパよりも感性を大事にし、「好きなものは好き」という人もいます。そう考えると、私たち現代人も、縄文人的な感性派と弥生人的な合理派の2パターンに分けられるかもしれません。

    私は一見、理屈や効率を重視するように見えるかもしれませんが、実はかなり感性で動くタイプです。好きなことには時間を忘れて熱中します。

    先日、とある講演会を聞いていてピンときたのですが、買い物をするときに、Amazonなどでしっかり下調べをし、口コミをチェックし、さらに価格.comで最安値を確認し、1週間考えたうえで購入を決める人——これは弥生人タイプではないでしょうか。一方で、ジャパネットなどの通販番組を見ているうちに「これ、欲しい!」と思い、衝動的に即決で注文する人——これは縄文人タイプだと思います。

    縄文人は狩猟採集民だったので、一瞬のチャンスを逃せば食べ物にありつけません。一方、弥生人は農耕によって何ヶ月も作物を育て、計画的に収穫します。職場にも、こういう2パターンの人がいると思いませんか? プロジェクトにじっくり取り組んで成果を出すタイプと、チャンスを見極めて一気にやり抜くタイプ。そう考えると、人に仕事を頼んだり、一緒にプロジェクトを進めたりするときに、相手のタイプを知っておくと、よりスムーズに進むかもしれませんね。

    久木野 四季の森温泉にて モクレンの蕾と五岳