むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 転職、転勤、引っ越しのシーズンですね

    急に暖かくなりましたね。昼に訪問診療に出かけたとき、車の中はかなり暑くて冷房を入れようかと思いましたが、なんとか思いとどまり、窓を開けて走りました。春ですね。2月は「逃げる」と言いますが、あっという間に終わってしまいました。今週は月曜が休みだったこともあり、気がつけばもう週末です。3月は「去る」と言います。3月もあっという間に過ぎていきそうです。

    このところ、引っ越しが決まった、転勤が決まった、しばらく海外に行ってくる、入学が決まったなど、皆さん人生の節目を迎えているようです。長年かかりつけ医として診てきた方が遠くへ行ってしまうのは寂しいですが、こうした節目は人生の新たな展開のために重要なもの。喜んで見送ることにします。皆さん、新天地でも元気で頑張ってください。

    私たち医師は、一般的なサラリーマンに比べると転勤が多い職業です。私の場合、熊大病院、地域医療センター、大学院、テキサス大学、国立病院、東病院、NTT病院、桜十字病院と転勤しました。さらに多くの転勤を経験している人もいます。新しい職場では新しい人間関係を一から築く必要がありますが、それがちょっとしたリセットにもなります。患者さんから「今の職場はストレスが多いので転職を考えている」と相談されることがありますが、「それもありですね」と答えることもあります。実際には、転職してもやはり人間関係で悩む方は多いものの、中には「転職して正解だった!」と明るい顔で報告してくれる方もいます。

    私が思うに、人間関係が嫌になって転職するのは「逃げ」かもしれませんが、台風が来たら避難するのと同じで、無理に困難に立ち向かい玉砕する必要はありません。ただし、転職すればすべてがリセットされると安易に考えるのではなく、自分が何に向いているのか、何をやりたいのかを見極めることが大切です。後悔しないために、自分が本当にやりたいことに挑戦するのがよいでしょう。家族(配偶者や子ども)が驚くような夢を語って転職を決める場合もあるかもしれませんが、それぞれ一度きりの人生です。できるだけ応援してあげたいものですね。