むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 雪が降りました

    天気予報通り雪となりました。朝6時半頃に出勤したところ、あたりは吹雪のように降っていました。この調子だと積もるかも、と思いましたが、昼は日差しも出てきて積もることはありませんでした。あと数日は雪が降りやすい天気だとのことで、注意が必要です。天気図を見ると西高東低の冬型ですが、幸い低気圧が近くにはないので、それほど心配ないのではないかと思います。本当に大雪が降るときは、日本列島の南に低気圧が通過するときです。

    冷えてくるとよくあるのがしもやけです。もともと冷え性の人は、毎年この時期にしもやけになることでしょう。最近来院された方で、膠原病と診断されている人の手指も、血行が悪くてとても冷たくなっていました。このような冷えに対して、西洋薬ではユベラなどのビタミン剤を使いますが、さほど効果があるとは思えません。漢方では、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」という長い名前の処方がよく効きます。その他にも、「当帰芍薬散加附子(とうきしゃくやくさんかぶし)」や「十全大補湯加附子(じゅうぜんたいほとうかぶし)」という処方を使います。附子というのはトリカブトのことで、そのまま使うと猛毒ですが、漢方では解毒したものを使用します。附子は鎮痛効果と冷えを取る効果に優れており、その量を調節して加えるのが漢方医の腕の見せ所となります。

    昨晩は冷えていたので、この冬初めて寝袋を出しました。ベッドの上に寝袋をセットして、その上に布団をかけて寝ます。私の使う寝袋はアルミの繊維が織り込まれており、体から発せられる赤外線を跳ね返して保温してくれる作用があります。朝起きた時は、なぜか布団がずれ落ちていて、ベッドの上に寝袋ひとつで寝ていました。羽布団は軽くて暖かく、もちろん最高ですが、こういう技術で保温できる寝具は、動物の羽を使わなくても十分な暖かさが得られるので、動物愛護の観点からもいいですね。

    看板の下にちょっとだけ雪が残っています