天気予報通り暖かくなってきました。梅の木は満開です。患者さんにいただいたボケの盆栽も満開に咲いています。盆栽はこれまで育てたことがないので枯らさないように緊張しますが、見事に花が咲いているのを見ると不思議です。植木鉢に小さく育てられた木の幹からたくさんの花が咲くんですね。大事にしたいと思います。
このまま一気に桜の開花まで進むのかと思いましたが、そうでもないようです。春先のこの時期は三寒四温というように暖かかったり寒かったりと変化します。
そういえば、うつの患者さんの回復過程も三寒四温のようなものかもしれません。「調子がいいです」と言っていた数日後に「調子が悪いです」となることもあります。しかし、調子の良い日が4日、調子の悪い日が3日なら、今週より来週のほうが良い流れになっていきます。焦らずゆっくり、良かったり悪かったりを繰り返しながら回復していきます。それなのに、「昨日はあんなに調子が良かったのに……」と不調の日に落ち込んでしまうと、かえって回復が遅くなることもあります。調子の悪い日が4日、良い日が3日では、結果的に良い方向には進みません。心配しすぎず、「全体としては良くなっている、その中で少し調子が悪い日もあるさ」と深刻にならず楽観的に考えることが大切です。
さて、最近来院される学生さんたちの中でインフルエンザBを見かけるようになりました。インフルエンザAは例年、年末に流行し、年明けから3月頃がB型の季節です。コロナ禍の間はそのパターンが崩れていましたが、今年は従来通りの流れになっているようです。
インフルエンザB型はA型ほど高熱が出たり重症化しませんが、一方で熱が長引いたり、胃腸炎症状を伴うことがあります。年末にインフルエンザA型にかかっていても、春頃にB型に罹患することがありますので、体調管理にはお気をつけください。
サクラマチ