むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 冬を快適に過ごす秘訣は家の断熱性能

    冷えてきましたね。熊本市内でも雪が舞っていました。積雪はめったにありませんが、万が一積もると通勤路が麻痺してしまう可能性があります。私の場合、最悪の場合でも歩いて通勤できる距離なので問題はありませんが、滑らない靴を用意しておかないと危険です。登山靴で対応できるとは思いますが、そんな事態にならないことを祈りたいですね。ニュースでは東北や北陸地方の積雪が話題になっていますが、雪かきや屋根の雪下ろしなど、日常生活に支障が出る大変さは、九州育ちの私たちにはなかなか想像がつきません。

    寒冷地の家は、高気密高断熱構造が基本です。南極の昭和基地はミサワホームが建設したと聞いたことがあります。これは、ミサワホームが高断熱構造の先駆的ノウハウをもっていたことを物語っています。これまで日本の住宅メーカが海外に進出することは少なく、逆にカナディアンホームとかスエーデンホームなどは日本に入ってきているのを見ると、やはり寒い地方の高断熱住宅の性能がいかに従来の日本建築より優れているかわかります。しかし最近では、日本の住宅メーカーも海外市場での展開を進めています。積水ハウスや大和ハウスがその代表例です。海外展開の理由の一つは、国内市場が人口減少で縮小するためですが、最近の日本の住宅技術が世界でも通用するレベルに達していることの証明でもあると思います。高気密高断熱住宅は寒冷地だけでなく、砂漠などの暑いところでも高く評価されています。

    若い人たちは、正月に実家に帰ったら寒くて寒くて、といいます。親世代の住んでいる家と、子ども世代の住んでいる家の断熱性能が桁違いに差があるのです。寒いときにお風呂やトイレでヒートショックが原因となる心臓発作のリスクが高まるため、家全体を暖める設計が望ましいです。そのためにも、高気密高断熱住宅の普及が重要だと感じます。