年が明けて早1週間、今日は七草粥の日でした。皆さん、食べましたか?私は七草は入れず、冷蔵庫にあったネギやチンゲン菜などを使って、中華風のおかゆを作って食べました。本来、七草粥はお正月にごちそうを食べすぎたお腹を休める意味があるそうです。昔、実家でセキセイインコを飼っていた時、田んぼのあぜ道でハコベを摘んできてインコに与えていました。実がついていると特に喜んで食べていたのを思い出します。そのため、私にとって七草粥はどこか鳥の餌を連想させるようなイメージがあります。
さて、相変わらずインフルエンザの患者さんは多いですが、年末に比べるとやや落ち着いてきました。ただ、明日から学校が再開するため、再度流行が拡大しないか心配です。ただし、年末からの爆発的な流行で、多くの方がすでに感染したのではないかと思います。
この冬のインフルエンザで特に気になるのは、タミフルを使用しても熱が下がらず、咳や痰がひどい状態が続くケースや、一度軽快した後にぶり返して熱が出るなどの長引く症状です。当院では、こうした場合に毎回説明していますが、インフルエンザは気管支炎に移行しやすく、長引くことがあるということです。
気管支炎になってしまうと、タミフルは効果を発揮しません。黄色い痰が出ている場合は、抗生物質の出番です。最近は風邪に抗生剤を使わないという風潮がありますが、その影響で病状が悪化して長引いている患者さんをよく見かけます。
「インフルエンザ」という名称がつくものには、ウイルス性のインフルエンザと、インフルエンザ桿菌という細菌が関与するものの2種類があります。インフルエンザ桿菌(細菌)は、かつてインフルエンザの病原体と誤解されて命名されましたが、実際にはウイルス感染に引き続いて気管支炎や肺炎を引き起こす細菌です。そのため、インフルエンザはウイルス性の風邪症状に始まり、その後細菌感染を引き起こしやすいということが昔から知られています。
そのため、タミフル(抗ウイルス薬)を使用しても期待通りの効果が得られない場合は、細菌感染の合併を考慮し、必要に応じて抗生剤を適切に使用することが重要です。
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