多くの人が今日から仕事始めで忙しいと読んで、今日は患者さんも少なめで、来るとしたら発熱患者さんが多いだろうと予想していました。予想通り、一日を通して割とのんびりで、ほとんどが発熱患者さんでした。インフルエンザとすぐに診断できる人が大半ですが、なかにはちょっと悩ましい所見の人もいます。タミフルを出すか、抗生剤などで治療するか考えます。情報収集と、理屈と、確率の問題です。
昨日、久しぶりに本屋さんをブラブラして、クリニックの待合に置く雑誌をいくつか購入しました。一つはTarzanの「間違いだらけの健康常識」という雑誌です。だいたい読み終わりました。私はその道(ヘルスケア)のプロですから、こういう雑誌に書いてあることはほとんど知っているのですが、よくまとまっていると思いました。ロビーの本棚に置きますので、待ち時間にでもお読みください。なかでも私が面白いと思った記事は、スイカに含まれるシトルリンというアミノ酸の話題です。シトルリンとアルギニンというアミノ酸は一酸化窒素(NO)産生の原料となる大切な栄養素です。NOは血管内皮から産生されて血管を拡張するため血流改善、血圧降下、動脈硬化抑制、脳梗塞抑制、運動パフォーマンス向上、男性機能改善など様々なメリットがあります。私はアメリカに留学中にこのNOが救急病態にいかに関与しているかを研究していました。アルギニン・シトルリンはアンチエイジングの観点からも非常に重要な栄養素であり、私も毎日サプリメントで摂取しています。
もう一冊買ってきたのは「老けない人の習慣、ぜんぶ集めました」という本です。患者さんを見ていると、60歳を過ぎた頃から老けている人と全然年がわからないくらい若々しい人に分かれてきます。この若々しくしている人はどういう生活習慣をしているのか、全部真似することはできなくてもとりあえず体にいいんじゃないかということをいろいろ集めてみたという趣旨です。こちらもあと1日で読み終わるので近日中にロビーに置きたいと思います。ご期待ください。
超足が伸びた